苦手なりの受験英語!

 

2006年2月 1日

辞書の使い方(1)

今日から新シリーズで「辞書の使い方」です。


といってももっぱら「苦手な人」に向けた説明です。得意な人では当たり前すぎる内容になるはずです。
得意な人が今回のシリーズを読む場合、「え? 苦手な人は、ここを見てないの?」と思う部分があると思います。そこにご着目ください。苦手な人は見てない部分が結構あるのです。


苦手な人は「辞書って単語の意味だけ書いてあるんじゃないの?」と思っている人がいます。少なくとも「高3までの私」はそうでした。


例えば以下のような話があります。1年に1人はこういう質問が私の元に届きます。


「単語の発音ができません。辞書の発音記号を見ても、発音記号の読み方を知らないので読めません。どうしたらいいでしょう?」


この場合の質問は「ネイティブ並みの正確な発音」を求めている、というよりはむしろ、単に「発音記号の読み方が分からない」という事例です。(得意な人の多くは「正確な発音」のことだと思ってしまうようです。苦手な人はそのレベルより前なんです。)発音記号を読みたいのに、読み方を習ってないので教えて欲しいという質問なんです。


このご質問者は↓を知らなかったのです。
大概の学習用の辞書には後半に「絵入り」で発音の仕方が説明されている。


得意な人には「え~? そんなばかな! それくらい普通知っているでしょうに」と思う人が大勢いらっしゃると思います。でも実際にはけっこう知らない人はいます。


ちゃんとした理由が2つあります。

1つ。最近は電子辞書が普及して、そういうページがあることが確認できない。
2つ。英語が苦手な人は、英語になるべく触れたくない、という気持ちが働くので、辞書をできるだけ見たくない、触らない。だから気づくことが難しい。


「2つめ」をぜひ得意な人に認識していただきたいです。英語が好きな方だったら、そうですね、さしずめ「数学辞典」を触るようなものです。率先して触りたいですか? 率先して中を見たいですか?


英語が苦手で嫌いな人は辞書を見たくない、触りたくない、という感覚がある人が多いはずです。もちろんその代表例は私です。
だから発音記号の説明ページを発見できなかったりするのです。


辞書の使い方は色々あります。次回からまず「辞書の見方」から説明したいと思っています。
このシリーズの次回は日曜日です。


金曜日はいつものように、無料英文法講座です。今回は問題が簡単?です?
良かったらお試しください。

2006年2月 5日

辞書の使い方(2)

今日から本格的に「辞書に書いてある、けれども英語が苦手な人は気がつきにくいもの」をゆっくり紹介します。

 

苦手な人向け:

辞書に書いてあるもの(その1)

 

品詞

 

私が文法を教えるときは、品詞に注意をさせます。これが分からないと、文法の説明が理解不能になりやすいのです。

 

例えば、石原真弓先生の英会話質問箱のこの問題をご覧下さい。

 

石原先生のご解説は

go の後が副詞だったら to はいりません

というものです。でも後ろの単語が副詞かどうか、見ただけで判断つきますか?

 

ところが辞書を引くと、ちゃんと品詞が書いてあるのです。この問題で言ったら abroad を辞書で引いてください。「副詞」と書いてあるのです。

英語では、日本語では思いもよらないものが「副詞」だったりします。( home とか there などなど)

つまり辞書を引くことで、副詞かどうか確かめられるのです。そうすることで説明が理解できるようになるのです。

 

また英語の場合、1つの単語で品詞がいくつもある場合が多数あります。

例えば subject という単語を取り上げましょう。

【名詞】だけで「主題、学科、主語、臣民」なんて意味がありますが、

【形容詞】もあって「(…の)支配を受ける、(…を)受けやすい」と言う意味もあります。

【動詞】で「~を…に服従させる」なんて意味もあります。

 

1つの単語で複数の品詞になることは日本語にはありえないことです。

 

品詞を踏まえた学習も英語では必要になっていきます。ですので、「辞書は品詞も調べられる」ということを覚えておきましょう。

 

次回は火曜日更新です。

2006年2月 7日

辞書の使い方(3)

苦手な人向け:

辞書に書いてあるもの(その2)

動詞の2種動詞と動詞の区別)


ただでさえクドイと言われる私のブログで、もっともクドク説明しているものがあります。

動詞と動詞」の区別です。

(得意な人はカンでできるので、気にする必要がないのですが)英語が苦手な人は「動詞と動詞」の区別を常に行わなければならない、というのが私の主張です。


私の英文法授業でも第1回は「動詞と動詞」から始まっています。
中で、こんな問題が出題されています。


次の英文で正しいものには ○ 間違っているものには × をつけよ。

(1) I go school.
(2) I go to school.
(3) I reached the station.
(4) I reached at the station.
(5) I arrived the station.
(6) I arrived at the station.
(7) I go there.
(8) I go to there.


正解は


(1)× I go school.
(2)○ I go to school.(私は学校に行く)


(3)○ I reached the station.(私は駅に着いた)
(4)× I reached at the station.


(5)× I arrived the station.
(6)○ I arrived at the station.(私は駅に着いた)


(7)○ I go there.(私はそこに行く)
(8)× I go to there.


なんです。

特に↓これらが不思議と思いませんか?
(3)○ I reached the station.(私は駅に着いた)
(4)× I reached at the station.
(5)× I arrived the station.
(6)○ I arrived at the station.(私は駅に着いた)


reach は at をつけると間違いで、arrive は at をつけないと間違いです。なぜなのでしょうか?…知りたい方は解説(こちらこちら ともに動画)をご用意しています。


では普段はどうやって動詞と動詞の区別をするのでしょうか?
ここで辞書が登場するのです。


辞書で【動詞】を調べた場合、良く見ると
(四角で囲まれて)、とか、、とか書いてあります。辞書によっては「vi」もしくは「vt」と書いてあるものもあります。(vi動詞。vt動詞)


英語の苦手な人は、ここが重要です。苦手な人は「動詞動詞の区別」を常に意識しなければなりません。そうでないと、関係代名詞が分からなくなります。この問題必ず間違えるはずです。
「苦手な人」は「関係詞が分からないと英文は読めません」。で、関係詞を理解するにはどうしても、動詞・動詞の知識が必要です。


そして「その動詞が動詞か動詞か」を正確に認識するために、辞書は使われるのです。通常は「辞書を引かなければその動詞が動詞か動詞分からない」のです。

続きは木曜日に更新です。

2006年2月 9日

辞書の使い方(4)

苦手な人向け:

辞書に書いてあるもの(その3)


名詞の2種数えられる名詞と数えられない名詞の区別)


前回動詞の2種で「動詞と動詞」の区別でした。今回は名詞の2種です。英語には数えられる名詞と数えられない名詞があります。数えられる名詞には、複数形だと概ね「s」をつけます。(例 star ⇒ stars)ですが例えば、water は数えられないので「a glass of water (コップ1杯の水)」など使うのが有名です。数えられない名詞が複数あったらその名詞に「s」がつくのではなく、例えば「two glasses of water (コップ2杯の水)」のように表現します。 英語では意外なものが数えられません。例えば furniture(家具)は数えられないのです。( a piece of furniture と数えます)


だから名詞を使うとき、それが「数えられるか否か」で困ることが生じます
そこで辞書を使います。辞書を引くと調べられるのです。その名詞が数えられるのか否か書かれているのです。


名詞の場合、横に「C」と書いてあれば数えられます。(大体四角で囲まれています) 一方「U」と書かれていれば、数えられません


実は「C」は「countable(数えられる)」の頭文字です。
U」は「uncountable(数えられない)」の頭文字なのです。


おそらく、これを読んでいる得意な人は「常識すぎることなんでわざわざここでとりあげているのだ?」と不思議に思っているのではないでしょうか? でも英語が嫌いだと、ここまで徹頭徹尾、英語に関することを頭に入れないことがあるのです。ちなみに私がこれを知ったのは浪人になってからです。


明日は金曜日英文法講義動画放送を行います。
(今回で不定詞の【名詞用法の説明】が概ね終わります)
初参加・復活参加大歓迎ですよ! お待ちしています。m(_ _)m


この話題の続きは土曜日に更新です。

2006年2月11日

辞書の使い方(5)

苦手な人向け:辞書に書いてあるもの(その4)


熟語


これもまた、英語の得意な人から「おまえはバカしているのか?」と言われそうなことです。


ですが、英語が苦手な人は知らない人もたくさんいると思います。
なにしろ、私自身が高3まで知りませんでしたから。


「そもそも英語に熟語なんかあるわけがない。なぜなら英語に漢字がないんだから」と私は高2の3学期まで思っていました。当然辞書にそんなものまで書いてあるとは知らなかった。さらに、英熟語は覚えなければならない、ということも知らなかったのです。


最近の高校生なら知らない人の比率がもっと高いと思います。電子辞書の所為です。電子辞書のほうが手軽で引きやすいですよね。ただどうでしょう?熟語まで探せますか? 熟語が書かれているのは随分下の方です。見つけるにはかなり「↓」みたいなボタンを押さないと表示されなくはないでしょうか? つまり電子辞書を使っている人は熟語を見つけにくいのです。


私は掲示板などで質問を受けています。
ある日、ただ単に<英熟語が書き込んであって>「意味を教えてください」という質問がありました。
私は「辞書に書いてありますから調べてください」とお返事しました。


そしたら、そのお返事には
「辞書にはこうした連語なんか書いてないではないですか? どうやって見つけるんですか?」
と書かれていたのです。この方は、昔の私と同様「英熟語」という概念を知らず、かつ、それが辞書に書かれているとは夢にも思っていらっしゃらなかったのです。
私は「よーく下の方まで見てください」とお返事しました。


そしたら「やっと見つけました!へぇ~~辞書にはこんなことまで書いてあるんだ。知らなかった」というお返事をいただきました。
聞いてみると彼は電子辞書をお使いだったようで、なかなか見つからなかったそうです。


次回は月曜日の更新です。

2006年2月13日

辞書の使い方(6)

苦手な人向け:辞書に書いてあるもの(その5)


文型表示


これは動詞しか対応していません。また辞書によっては書いていないものもあります。
しかし現在流通している大方の大学受験用の辞書なら概ね書いてあると思います。


【文型表示】とは言え【第○文型】と数字が書いてあるわけではありません。(注・書いてある辞書もあります。旺文社のサンライズ系の辞書は明記されています)


例えば大修館のジーニアス系の辞書で make を調べると


 S V O
 S V O1 of O2
 S V O C
 S V O do
 S V O1 O2
 S V M  (※Mは副詞(句)の意)
 S V C


と単なる文型以上に細かい文の要素を記し、それぞれに応じた訳例が書いてあります。


例えば、(ちょっと文法知識が必要ですが)
The ship made for the shore.
の意味を考えましょう。


実は、「for the shore」で「副詞句(M)」を構成しています。


とすると
The ship made for the shore.
   S    V  <副詞句>


という形になります。ここまでよろしいですか?
で、ここまで分かれば、この make は[ S V M ]の形で使われていることが分かります。


で、
辞書で、make を引き、S V M の説明のところを探します。すると


[SVM]<人・乗り物が>[…の方へ]向かう、行く(go)[for, toward]


と書いてあります。([for, toward] は make の後に for ~ や toward ~ が通常使われることを意味しています)


だからこれでまず、今回の make は「~を作る」という意味ではなく「向かう」という意味で使われていることが分かるのです。


こうやって正しい訳例を見つけることができるのです。
訳例:「その船は岸に向かった」
(「その船は岸を作った」ではない。私が高3のときなら平気でこうした誤訳例を作ったでしょう)

make はこのように(5文型で言えば)全部の文型で使えるのですが、こんな動詞はまずないです。
例えば、have は [S V O] や [S V O C] はあっても [S V O1 O2] の第4文型はないのです。(辞書で確認してください)


だから例えば


I (   ) you some money.
   ↑
   ここに had か gave を入れよ!


といった問題には、had は入れないことが分かります。


一方 give を辞書で調べると、[S V O1 O2] の説明が見つかるはずです。
意味も「O1 に O2 を与える」となっているはずです。


当てはめてみると
 I gave you some money.
 S V  O1  O2
「私はあなたにいくらかお金をあげた」
で、なんの問題もないですね。だから gave が入ると確実に分かるのです。


英語が苦手な人でも、文型を把握できれば、辞書で意味が見つけられて、その結果正しい意味を導き出せるのです。


次回は水曜日の更新です。

2006年2月15日

辞書の使い方(7)

苦手な人向け:辞書に書いてあるもの(その6)


自動詞に続く前置詞


ここらへんに詳しい話が載っていますが、
自動詞の場合、後ろに前置詞をつけて、その後ろに目的語(正確には前置詞の目的語)をとるものは多いのです。


例えば succeed は通常は自動詞なので、
  succeed + 前置詞 + 名詞(前置詞の目的語)
という形で普通使います。


<succeed に続く前置詞>はなんでも良いわけではないです。succeed の場合は、 in か to に決まっています。
しかも、suceed の場合は、into で意味まで変わってしまうのです


succeed in  「~に成功する」
succeed to  「~の後を継ぐ」

になるのです。
辞書によってはこれらが「熟語」として載っているかもしれません。しかし大方の辞書には、熟語としてではなく、単語の意味の横に前置詞が書いてあるだけだったりします。
例えば、旺文社のサンライズ系の辞書なら


(1)(…に)成功する、うまくいく、合格する(⇔ fail)《in
(2) 後を継ぐ、(称号・財産・事業などを)相続[継承]する《to


といった形で「in」や「to」が書かれています。


でも、ここでちょっと、お立会い。succeed の場合、どうやら《in》や《to》を使うっぽいのは分かった。でもイマイチ<どう使われているか具体的に分からない>と思いませんか?でも実はその具体例まで辞書には載っています。その話は次回にしましょうか。今回はここまでです。


さてこのブログは2日に1回更新ですが、次は金曜日。金曜日はいつものように無料文法動画放送の日です。宜しくお願いいたします。(今回から不定詞の【形容詞用法の説明】が始まります)初参加・復活参加大歓迎ですよ! お待ちしています。m(_ _)m
この話題の続きは日曜日の更新です。

2006年2月19日

辞書の使い方(8)

辞書に書いてあるもの(その7)


用例


なんと言っても辞書で一番ありがたいのは用例なんです。
例文、と言ってもいいでしょう。


辞書に
succeed in ~ 「~に成功する」
succeed to ~ 「~の後を継ぐ」
に近いものが書いてあります。

このように書いてあります


でも実際にどう使うのか、文例がないとちょっと不安です。


例えばサンライズ系の辞書なら↓のように書いてあります。


He succeeded in life[business]. 彼は出世した[事業に成功した]


succeed in life なら「人生に成功する」ではなく「出世する」という意味で使われることが分かります。
微妙に使われ方が違うでしょう? また出世するという意味の場合は a とか the
といった「冠詞」をついていないことが分かります。


今度は、succeed to の用例を見てみます。


He will succeed to the family business. 彼が家業を継ぐだろう
今度は the がついていますね。


このように、辞書は微妙な差も書いてあるのです。


でも、<succeed in の次に 「the +名詞」は使えないの?> とか疑問に思いませんか?
辞書を見るとその用例がありませんね。
でも現代はいい時代です。そういうとき、用例がたくさん載っている辞書があります。


はい、アルクの英辞郎です。
こうやって調べられるんですよ。英辞郎でこのように調べれば the がついても大丈夫な例がたくさん載っています。
実際使うときは、用例に近いものを選べばいいのです。
用例調べは、英辞郎が1番だと思います。


次回は火曜日更新です。

2006年2月21日

辞書の使い方(9)

今日からは「使い方」に行きます。


まず最初にきちっと確認したいことがあります。
私の意見
「英語が苦手なことに自信がある方は、分からない単語があったらそれを片っ端から辞書を引くべきである」ということです。


こう書くと1部の得意な方から↓このような意見を必ずもらいます。
「辞書などなるべく引かずに済ませるべきだ。そのほうが手間が省ける。類推力もつく。引くなら英英辞典を引くべきだ。そのほうが正確だ。だいいち俺はそう
やって実力を上げたのだ。だからこの方法に間違いはないはずだ!」


別に否定しません。英語のセンスあふれる人ならば
しかし「苦手と自覚する人」は、全く逆効果であると思います。


大体ですよ。英語が苦手な人は辞書をなるべく引きたくないに決まってますよ。英語など見たくもないんだから。めんどくせー! なるべく引かないで類推したいししてますよ。


既に今までそうやって過ごしてきたのですよ。つまり得意な人がよくおっしゃる「辞書などなるべく引かずに済ませる勉強法」をとっくに実践してきているのですよ。


その結果はどうでしょう?


残念ながらは我々の場合成績は全く上がらず、むしろ下がって苦しみまくっていないでしょうか? それが何よりの証拠です。類推なんか当たった試しがない。

要するに「英語のセンス」がある人はそれができてセンスがない人はできないのです。運動能力と同じです。100メートルを100人で走れば絶対に同タイムで100人が同時にゴールしないでしょう? 我々は残念ですが、英語的センスが乏しいのです。


だからセンスが乏しいことに自信があるなら引くべきです。分からなかったらどんな些細な英単語でも片っ端から引くべきです。辞書で単語の意味を全部明らかにしたって、我々は意味を間違えるのですから。。。。


続きは木曜日です。

2006年2月23日

辞書の使い方(10)

さて、分からない単語を辞書で引くわけですが、、、、
う~~ん、やっぱりこの話題を取り上げないとまずいですかねえ~??


電子辞書紙の辞書

とりあえず、今日は、読者の方にお願いしたいことがあります。


電子辞書を通常使っていらっしゃる方! どの辺に便利さを感じますか? これをお伺いしたいのです。 それに応じて、土曜日に、この話題に(少なくとも軽くは)振れます。 紙の辞書より、電子辞書が「学習に役立った」と思っていらっしゃる方のご意見を募集します。 よろしかったら、利点をコメントにお書き下さい。宜しくお願いいたします。


明日は午後10時より動画文法授業です。初参加、復活参加、大歓迎です。宜しくお願いいたします。


この辞書の話は土曜日に更新いたします。宜しくお願いいたします。

2006年2月25日

辞書の使い方(11)

前回、よろしかったら、「電子辞書」の利点をコメントにお書き下さい。
とお願いしたところ、
ワイルド★ダックさんからご意見をいただきました。


>(1)スピード(手軽さ)
>(2)意味
>(2)’(最近のやつは)完璧な発音
>(3)品詞
>(4)用法
>(5)用例
>という優先順位の場合には電子辞書必要だと思います。


というご意見でした。ありがとうございました。


さて、ここで考えていただきたいことがあります。
「学習に役だつ」かどうかです。


特に「英語が苦手な人」にとって、「受験勉強として」、役だつかどうかです。


単語の意味はもちろん大事です。苦手な人は覚えている単語量が少ないはずですから、これが手軽に調べられる電子辞書は便利です。
しかし……


私がこのブログ「苦手なりの受験英語」で、
●英語が苦手な人はここを抑ええなくてはならない、得意な人は抑えなくていい
と強調しているものは何でしたでしょうか?


「文法」ですね。


つまり文法事項を踏まえられなくては「学習」に活用しにくいのです。用法や用例が調べにくいのでは、単語の意味は分かっても、その文に適した訳例ができないことも多いのです。<この辺参照>


つまり私が言いたいのは
電子辞書は、少なくとも「苦手な人が得意になる学習をするためには」向いていない。
ということです。


単語だけ調べるなら電子辞書の方が良いですけどねえ。…つまり<文法の学習がいらない「上級者」>なら向いているとは思っているのです。


ちなみに私は紙の辞書で単語調べるのは速いです。英語を教えるときには、電子辞書を使っている生徒と競争するのですが、私の方が速いです。こうなると私からすれば、最大の利点も紙の辞書に軍配を上げてしまいます。もっとも電子辞書で引くのが速い人もいるでしょうから、そういう人にはかなわないかもしれません。もっともそういう人が英語が苦手とは思えません。どうあっても「電子辞書は英語が得意な人向けだ」と少なくとも今は、私は思っています。


順番ですと月曜日の更新予定です。

2006年2月27日

辞書の使い方(12)

さて、前回のコメントでTakuro-さんから電子辞書の利点を挙げていただきました。
ありがとうございました。

 

さて、それから考えるに「紙」のメリットにいきましょう。

Takuro-さんが書いてくださったメリットは以下です。

>紙の辞書のメリット。
>書き込み可能。まぁ物理的に可能なこと全般w
>例、印をつけるなりマーカーをひくなり。


これが紙の最大のメリットだと思っています。
紙だと印がつけられるのです。

苦手な人だと「はあ? 印なんてどうでもいいのでは?」と思うのではないでしょうか? ええ。私も昔はそうでした。でもあるときから変わりました。


浪人し始めのときです、当時仲がよかった「Y」という男がいました。彼は現役で「某有名大学」に受かっていたのですが、どうしても早稲田に入りたくて、蹴って浪人していたのです。


彼の辞書を見ました。「ボロボロで、マーカーで印だらけであった」のです。
うあ~~なんじゃこりゃあ~~~~
と思いました。正直「バッチイ」と思いました。


聞くと「引いた単語には全部印をつける」とのこと。つまりマークしたところは全て1度は引いているわけです。


ここで考えてください。こんなにも辞書を引くまくっている彼は、それでも早稲田に合格しなかったのですよ。つまり「もっとボロボロでなければ早稲田に合格する勉強量には足りていない」という証拠に他ならないのです。

彼は最終的にはもっとボロボロにして早稲田に受かりました
つまり辞書のマークは勉強量の証拠に他ならなかったのです。


当時は電子辞書なんてありませんから、当然紙だったのですが、彼の言葉は今でもよく覚えています。


「辞書が綺麗だってのは勉強していない証拠だ! 汚くしてナンボのものだ!」


辞書の印は勉強量の良いバロメーターであったのです。

この話は続きます。水曜日の予定です。

2006年3月 1日

辞書の使い方(13)

前回ラインを引くことに触れました。今回はその続きです。
自分の話をします。


1浪の始めに真新しい辞書を買いました。当時はその辞書は綺麗で輝いていました
ですが彼に言われるまでもなく、私は浪人の勉強をし始めるに当たり、引いた単語にラインを引いて汚すことに決めていました


最初はなんか抵抗があった気がします。「こんな真新しい辞書汚すなんて、嫌だなあ」と思いました。でも痕跡を残すのは意味があると思っていました。だからガンガンラインを引きました。


まずは引いた単語の下にアンダーラインのように引きました。その際は「赤色」です。まれに特殊な意味があり、あとでその意味であったと分かったときはその意味(日本語)にシャープペンで線を引きました。


最初のうちは「赤色」でガンガン引きましたが、そのうち1度で引いた単語をまた調べることになりました。(覚えてなかったんですよ)その場合はの上から青いラインを引きました。3度も同じ単語を引いた場合はその上に緑色で引きました。4度目は黄色(黄色)、5度目は紫色。6度目はオレンジ色で、単語のみならず説明全部をマーカーで引きました。


オレンジで塗りつぶされた単語は“困難な敵”でした。自分にとって厄介な存在であることがよくわかったのです。よく出くわす単語なのに、意味を覚えていない単語に他ならないからです。


受験期の2月、真新しかった辞書見る影もなくボロボロでした。私の辞書はどのページを開いても、最低赤ラインが1つは引いてありました。私は2浪ですから、2年間で全てのページを開いたことになります。中学高校で数えるほどしか引いた覚えのない私がここまで引くと思いもよりませんでした。


このボロボロの辞書は、入試での私の支えの1つでした。「こんなに引いたのだ。俺が受からないはずはない!」と自信につながったのです。もちろん試験場にも持っていきました。


得意な人にはわからないかもしれません。。。。英語が嫌いで嫌いでどうしょうもなくて、やってもやっても全く成績が上がらない人間が、英語ができる! という確固たる自信が持てるようになるのはどれほど信じられないことなのかを。。。。。


数学に置き換えればわかるでしょうか?
数学が嫌いで嫌いでどうしょうもなくて、やってもやっても全く成績が上がらない人間が、数学ができる! という確固たる自信が持てるようになるのはどれほど信じられないことなのかを。。。。。


辞書は私のお守りだったのです。


皆様いかがお感じなったでしょうか?


さて次回は金曜日ですが文法講義動画放送の日です。よろしくお願いいたします。
この話の続きは日曜日の更新です。よろしくお願いいたします。

2006年3月 5日

辞書の使い方(14)

今回は「苦手な人電子辞書」の話です。


私の持っている電子辞書はやや古く「ジーニアス英和・和英辞典」しか入ってません。一方、ここにコメントを書いてくださったTakuro-さんのお持ちの電子辞書には「ジーニアスの英和、和英、ロイヤル英文法」が内臓されてるそうです。
Tokuro-さんの方が内容が充実されているのはすぐに分かります。上手く活用できれば、いい学習になるでしょう。


ここで考えて欲しいことが1つあります。


英語が苦手な人が、電子辞書を使う場合「単語の意味以外のもの」をすぐに見つけられるでしょうか?熟語や、「適切な」文法の説明事項、用法用例がすぐに見つかるでしょうか? それらも意味と同等かそれ以上重要であるのにです。私は「苦手な人にはそれらが見つけにくいのではないかと」思っているのです。なぜならば……


そもそも英語が苦手な人は、「単語の意味以外は見もしない」のではと思っているからです。「単語の意味だけ楽に調べたいから」電子辞書をお使いになっているような気がするのです。単語の意味を調べるので全精力を使い果たし、それ以上は見ないように思います。どうでしょうか?


電子辞書にいくら文法的な説明やら、よい例文が内蔵されていても、「見られなければ」なんの意味もないと思います。しかも電子辞書は「文法的な説明やら、よい例文が見つけにくい」のです。「↓」みたいなボタンをず~~っと押さなければ見当たらないからです。


だから私は苦手な人には紙の辞書をオススメしています。
理由
・「↓」みたいなボタンを押す必要がないから
大事な単語かどうかが、説明文の長さで分かる
・熟語が沢山ある単語かどうかも分かる
・線が引ける


とこんな感じです。いかがでしょうか?


次回の火曜日に辞書の使い方のお話をまとめます。

2006年3月 7日

辞書の使い方(15)

今日は辞書の使い方の最終回です。


今回のシリーズで1番に言いたかったこと「辞書は単語の意味だけ書いてあるわけではない」ということに集約されます。それに気づいて欲しかったのです。


文法を踏まえるだけで問題が解けたりします正しくも使えます。熟語もわかれば意味が取れます。


とはいえ、英語に苦手な方はどのように使ってよいやらまだわからないかもしれません。それは文法の知識がない所為です。(蛇足:私の文法授業ではそれがよくわかりますよ。
辞書で品詞がわかると、問題が解けたり、意味がわかったりするのです)


文法と辞書は表裏一体のようなものがあります。辞書には文法的な説明が書いてあるのですから。それを見つけて欲しいというのが今回のテーマでした。


辞書は文法の勉強の手助けにもなるのです。苦手な方にはぜひとも文法を学びながら、辞書を活用して欲しいと思っています。


次回から新シリーズです。
本格的な受験体制を向かえる皆様向け4人いる私の英語の師匠について語りたいと思います。英語がスーパー苦手な私がどのような影響を受けて得意となったのかを語ります。
英語が苦手な皆様、どうか私の次回のシリーズから得意になる方法のヒントを発見してください。


それでは~~~

 

(↓目次はこちら)
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