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苦手なりの受験英語!

 

2006年5月21日

参考書を『やる・やった』って何?(1)

今日から新シリーズ行きます。
今回は「参考書を『やる・やった』って何?
というお話です。


よく「○○○って参考書をやりました」「これをやったら成績があがった」などと言われます。


この「やる」っていう言葉がどうにも昔からひっかかるのです。なのでそれについて今回は書きます。


今回は短い予定です。5回ぐらいかな?
火曜日の開始ですね。よろしくお願いいたします。

2006年5月23日

参考書を『やる・やった』って何?(2)

では具体的な説明に入りましょう。
ここでは仮に
「○○○○○」という解釈の参考書をやる(やった)
と表現できることについて考えましょう。


Aさんはこのように「やり」ました。
・英語長文を全部コピー
・それをノートに丁寧に貼る
和訳例を丁寧に自分で自力で作る(辞書と格闘しながら)
・コピーにガンガン書き込む
・設問がついているのならばそれを解く
・1文の全訳作成が終わったら、やっと参考書の解説を読む
・読みながら自分の訳例を赤ペンで修正する
・参考書に書いてある「大事だ」と思ったものはノートに書き写す
・1文の学習が終わったらその英文を何度も音読する
・このようにして、その参考書にある問題を全部訳出&学習する


Bさんはこのように「やり」ました。
・参考書の英語長文を読む
・分からない単語があっても辞書など引かない
適当な感じをつかんだら、すぐさま解説を読む
・納得したら、終わり。ノートなんか使わない。和訳例など書くことなどしない
・こうやって次々全部読む


AさんBさんも共に<「○○○○○」という解釈の参考書をやる(やった)>と表現しています。


でもどうですか? 同じ「やった」という表現でも随分意味合いが違うと思いませんか?
「習熟率」というものがかなり違ってくると思います。
「やる(やった)」という表現でもこのように「使い方」に差がある、というのをまずは認識していただければと思います。


参考書の話題のとき、
Aさんが「○○○○○」を【やって】成績は上がった! だから「○○○○○」は良い参考書だ!
と言うことは十分ありえます。
でも
Bさんの場合「○○○○○」を【やった】が成績は上がらなかった! だから「○○○○○」は良くない参考書だ!
と言うことも十分ありえます。


同じ【やった】でもこうした違いが出るのです。どんなに良い参考書でも、Bさんのように使った場合、その効能はAさんとは違ってくると思いませんか?
このように「やった」といってもその評価は変わってしまうのです。


さて以上「使い方の差」について書きましたが、これに関しては別の観点で「一筋縄ではいかない問題」をはらんでいますこの所為で「英語が苦手な人は成績がいつまでも伸びない」理由になっている大事な要素です。それについては木曜日にお話いたします。
お楽しみに。

2006年5月25日

参考書を『やる・やった』って何?(3)

まず、前回のAさん、Bさんの各々の「やり方」を確認しておいてください。


私が問題視するやり方は、まあ「Bさん」のやり方なんですが、ここに考えて欲しい問題があります。 仮に<高校や浪人のころの私>が「Bさんのやり方で『○○○○○』という参考書」を「やった」とします。おそらく微塵も実力は上がらないでしょう。そして私は「『○○○○○』を[やった]が全然成績は上がらなかった。だからこれは良くない参考書だ」という感想を述べるでしょう。


仮に<英語が得意な人>が「Bさんのやり方で『○○○○○』という参考書」を「やった」とします。おそらく実力は上がると思います。そしてその人は「『○○○○○』を[やった]らが成績が上がった。だからこれは良い参考書だ」という感想を述べるでしょう。


なぜだかわかりますか? 英文解釈は<英語の得意な人>の場合、ある程度流して読んでも実力が身についてしまうのです。苦手な人と違って、Aさんのようにする必要性がないのです。


さて! 私のようなアンポンタンな受験生が良い解釈参考書を探すとします。評判の良い「○○○○○」をやろうかなあ~。と思ったとします。得意な人に意見を求めるとこのような意見をくれるはずです。


「『○○○○○』は良い参考書! これを[やった]ら成績が抜群にあがった。だからやれ!」 そしてやり方を聞くと「Bさん式」。 「こりゃあ楽だ」と思ってBさん式で[やる]。……結果は微塵も成績が上がらないわけです。


そして、得意な人に文句を言うと<そんなはずはない、お前は勉強していない>と言われます。こうしてケンカになりますw


掲示板などで 「私は『○○○○○』を[やった]。その次はどうしたらいいでしょう?」 という書き込みをよく見かけます。私は見るたびに不安でたまりません。


得意な人ならあまり心配しないのですが、不得意な人が書いたとしたら、[やった]としても「どうやったのか」非常に気になります。


おそらくは「Bさん式」であろうと思うし、それなら意味がないと思っているわけです。


明日の金曜日文法授業です。
この話の続きは土曜日に更新します。

2006年5月27日

参考書を『やる・やった』って何?(4)

今日は、「やる・やった」についていつぞや経験したことについて書かせてもらいます。
今回は「単語帳」のケースです。


私が塾で英語を教えていたときのことです。


あるとき同時に
英語ができないと目される「○○くん」と
英語ができるだろうと目される「□□くん」から
全く同じ質問を私にしてきました。↓こういうものでした。


「●●●●●」という単語帳をやったんですが、どうしたらしいでしょうか?


さて、ここで問題です。この2人は本当に同じことを聞いてきたのでしょうか?


……どうしよっかな? この話の続きは月曜日にしましょう。
2人の質問の内容は全然違うものだったのですよ~

2006年5月29日

参考書を『やる・やった』って何?(5)

前回の続きです。


英語ができるだろうと目される「□□くん」から発せられた<「●●●●●」という単語帳をやったんですが、どうしたらしいでしょうか?>この質問の真意を考えます。単語帳というのは「単語の意味を覚えるもの」ですよね。要するに、「□□くん」の場合は「●●●●●」に載っている単語は覚えたので、つぎはどうしたらいいでしょう? という質問であるのです。


ここで気をつけたいことがひとつあります。「●●●●●」という単語帳が「速単」タイプの単語帳の場合。読解だけ済ませた段階で「●●●●●」を「やった」と表現している場合があります。読解だけやって単語の意味を覚えていない可能性があります。でも「□□くん」の場合はその可能性は低いのです。なぜなら、□□くんは英語が得意だから。得意な人は「文で英語の意味を覚えてしまう」ので、下手をすると、読解だけでちゃんと英語の意味をしっかり覚えているのです。だから□□くんの場合は、「単語の意味を覚えていない」という可能性は少ない。それでも私は「●●●●●」に載っていえる単語の意味を全部覚えたって意味だろうね?」と確かめました。すると「はい」という返事をもらいました。


今度は英語ができないと目される「○○くん」から発せられた<「●●●●●」という単語帳をやったんですが、どうしたらしいでしょうか?>この質問の真意を考えます。この場合、まず99%、「●●●●●」という単語帳の単語を覚えていません。一読しただけです。なぜか? 苦手な人なら「やった」って言いたいだけの人が圧倒的に多いからです。「○○くん」の場合の「やった」は「●●●●●」に載っているものを一通り見ました。(覚えちゃうないけど、やったことには違いないよねえ?) で、どうすればいいでしょう?、という質問なのです。


ここでものすごく気をつけたいことがあります。。「●●●●●」という単語帳が「速単」タイプの単語帳の場合。
○○くんは<得意な□□くんの真似をして>まさに「一読した」場合である可能性が十分にあります。□□くんの場合はそれでももOKの場合があります。一読しただけで覚えてしまえるのですから。ところが○○くんの場合は覚えてっこない。読解ですら実は満足にやっていない。ただ日本語を読んだだけ、の可能性が高いです。


だから○○くんに私は「●●●●●」に載っていえる単語の意味を全部覚えたって意味だろうね?」と確かめました。すると「え?、いや、そこまでは…」という返事をもらいました。英語が苦手な○○くんの場合は、覚えたのなら「やった」と言わずに、誇らしげに「覚えました」と言うはずなのです。


以上は単語の場合でした。文法の場合はこちらが詳しいですね。ご参考に。


このように不得意な人の「やった」という表現ほど、怖いものはないのです。
参考書を「やる・やった」って何? のお話は以上になります。今回もありがとうございました。


次回は水曜日に更新します。水曜日には雑談がてら、1つ重大なお知らせがあります! 皆様に朗報?ですよ! 乞うご期待!


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