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苦手なりの受験英語!

 

2006年10月11日

直訳と意訳と訳例と意味(1)

はい今晩は。今回はシリーズの予告です。
題して「直訳と意訳と訳例と意味」です。
あ、長くなりそうですw


英語を学ぶ上で、これらは結構「こんがらがる」のではないでしょうか。なのでそれぞれ「どういう違いがあるのか」について書いてみようと思います。
特に苦手な人には知っておいて欲しい内容になると思います。また苦手な人がどう考えれば成績アップに役だつか、というものを書けると思います。それはおそらく「苦手な人に役立つ考え」であり、「得意な人には役立たない考え方」だと思います(ええ、そればっかりですよ。私のブログはw) 予告しておきますが「得意な人には納得しにくい内容になる」と思います。まあ、毎度のことですけどねw Ψ(`∀´)Ψ


「苦手な人向けの勉強法と得意な人向けの勉強法は180度全く違う」…というのが私の基本意見なので、そういう内容にならざるを得ないのです。


次回は金曜日ですがいつもの文法放送です。このシリーズの本格的な始まりは日曜日からです。お楽しみに~

2006年10月15日

直訳と意訳と訳例と意味(2)

では参りましょう。


「直訳と意訳と訳例と意味」というお話なんですが、はじめにそれぞれの定義をホンマは書きたいところです。
ですが、第一回目はとりあえず「以下の問題をやって下さい。」


次の英文の訳例を書きなさい。
I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.


これでまず「訳例」のお話ができると思います。


※ちなみにこの英文は東京近郊の英語の得意な人なら、「ああ、あれか」と思う英文ですよ。逆に東京近郊でも英語に特に興味がない人は少しも「ああ、あれか」とは思わないはずです。英語に興味がない人の反応に納得が行がかない英語の得意な方はこちらをご覧下さいね。Ψ(`∀´)Ψ


続きは火曜日です。

2006年10月17日

直訳と意訳と訳例と意味(3)

まずこの英文


I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.


の正体を明かしましょう。これは東京近郊のJR線の中刷り広告にあった英文です。「タバコをマナー良く吸いましょう」というキャンペーン用の宣伝広告にあったものです。
実際は、日本語とそれに相応する英語が書いてあり、今回取り上げたのはその英語の部分だったのです。

ではこの英文の「訳例」を考えます。


訳例1
私は歩き回らなければならなかった、スタンド灰皿を探しながら。
休むことの代わりに、私はちょうど自分自身を疲れさせていた。


訳例2:
私はスタンド灰皿を探すために歩き回らなくてはならなかった。
休む代わりに、ただ疲れただけだった。


訳例3:
スタンド灰皿を探した。休みたいのに歩いてた。


以上の1、2、3をあなたはどのように感じるでしょうか?
いずれも「訳例」ではあります。3はまあ「訳例」とは言い難い気もしますが、ここではとりあえず訳例とします。


訳例というのは、日本語にした場合の「例」となります。例ですからいくらでも考えられるでしょう。そこをまず確認しましょう。


実は、
訳例1は「直訳例」の1つのつもりで作りました。
訳例2は「意訳例」の1つのつもりで作りました。
訳例3は、これは訳例、というよりも「意味」というものになると思います。


実は、実際の中刷り広告にあったこの英文の横には「訳例3」が書いてあったのです。


さて以上を踏まえて、「直訳」「意訳」「訳例」「意味」について考えていきましょう。
続きは木曜日です。

2006年10月19日

直訳と意訳と訳例と意味(4)

では改めて以下の英文を考えましょう。


I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.


今日は直訳について(その1)です。
直訳はできるだけ辞書などの訳例をそのまま当てはめた訳例、と言うことができるでしょう。それと「文法にきちっと則っていること」。なのでここで「語注」や軽い「文法事項」を並べてみます。


【語注】
had to do: ~しなくてはならなかった
walk around: 歩き回る
look for ~: ~を探す
stand: (今回は)<屋外の喫煙所によく置いてあるような>スタンド
ashtray: 灰皿
instead of ~: ~の代わりに
just: ちょうど、ただ~だけ
tire ~: ~を疲れさせる


【文法事項】
looking …分詞構文。きちんと把握するのは大変。こちらが詳しい(※私のサイトの分詞構文の解説ページ) 「~ので、とき、~ならば、~ながら、~だが」などの『どれか』の意味を持つ。
resting …動名詞。基本的に「~すること」という意味になる。
I was just tiring myself.…過去進行形の英文。ここでは「~していた」という意味になる。


以上の【語注】や【文法事項】を素直に1個1個当てはめて訳例を作ると↓
 私は歩き回らなければならなかった、スタンドの灰皿を探しながら。
 休むことの代わりに、私はちょうど自分自身を疲れさせていた。

となるわけです。ここまでよろしいですか?


これは直訳の1つです。(もちろん別の「直訳」も作れるでしょう。だから個人的にはこうしたものを最近「直訳」と呼ばず「直訳例」と呼ぶことにしています。いくらでもバリエーションがあるので、それぞれを尊重したいためです)


さて、改めて、
 私は歩き回らなければならなかった、スタンドの灰皿を探しながら。
 休むことの代わりに、私はちょうど自分自身を疲れさせていた。

を見ましょう。う~んぎこちないですね


さて、ここで「ここを見ている得意な人の発想」に真っ向から反対する意見を書きます!


この「直訳例」
 私は歩き回らなければならなかった、スタンドの灰皿を探しながら。
 休むことの代わりに、私はちょうど自分自身を疲れさせていた。


「とても良い訳例の1つ」です。


はい、そこの英語が得意なあなた! 今ズッコケましたね。(`∀´)\
私にはその姿が見えます。大方の得意な人にはこれが良い訳例には少しも見えないはずです。
もちろんこれは「最高に良い訳例」ではありませんよ。それそれでは同意いたします。
けれどもこれはこれで「とても良い訳例の1つ」と私は考えています。


その理由については土曜日に書きます。お楽しみに~
明日金曜日はいつもの文法講座です。こちらもよろしくお願いします。

2006年10月21日

直訳と意訳と訳例と意味(5)

今日は直訳について(その2)です。


I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.


この直訳例の1つ
 私は歩き回らなければならなかった、スタンド灰皿を探しながら。
 休むことの代わりに、私はちょうど自分自身を疲れさせていた。

は、ぎこちないが、良い訳例だと私は主張します。今回はその理由についての話です。


理由は↓こうです。
「直訳としては正しいから」


すべからく語注に則っており、きちんと文法も踏まえている。直訳としてはものすごく正しいわけです。


でも得意な人は「だからといってこの訳例はちょっと変だろう。前半はともかく、後半の、とくに「私はちょうど自分自身を疲れさせていた」は変すぎる! 不恰好極まりない」とおっしゃると思います。


ここが実は面白いところなんです。2つ書きたいことがあります。


1つめ得意な人いきなり意訳例が作れて、直訳例が作れない
2つめ苦手な人意訳例はもちろん、直訳例も作れない


1つめから行きましょう。
得意な人はこの英文の意訳例、例えば
 私はスタンド灰皿を探すために歩き回らなくてはならなかった。
 休む代わりに、ただ疲れただけだった。

が、いきなり作れてしまうんです。なぜか、作れてしまうんです。これは才能と訓練の2つ要素を得意な人は持っているためです。才能についてはこちらに以前書きました。
訓練はそうですね、この辺が多少関係するのですが、要するに、常日頃から英文解釈の訓練をしているのです。できるだけ美しい訳例を作る訓練を常にしているんです。英語の好きな人は。


なので、得意な人は「いきなり意訳例」が作れてしまうのです。


逆に得意な人は直訳例が作れません(無理に作ろうと思えば作れる場合もありますが原則的にはできない。少なくとも作ろうとはしない)。なぜでしょうか? 文法を知らないからです。文法が嫌いなので、下手をすると分詞構文の意味とか、知らないのです。それでもできてしまうんです。経験から来る「カン」で!


本当はもう少し説明が必要です。いずれこのテーマのどこかで紹介します)


一方、英語が苦手な人はどうでしょう? つね日ごろから英文解釈の訓練をしている、という経験を持っていませんよね。だから、英語が苦手な人は、得意な人が持っているような「経験から来るカン」を持っていない。ということは「いきなり意訳例は作れない」ということです。


じゃあ、直訳例ならば作れるか? とんでもない! 単語の意味もろくに覚えていない。辞書で引っ張ってもなかなか適切な訳語を見つけられない、文法はもちろん知らない。だから「直訳例」も作れないのです。


さて、ここまでいいですか? さてここで考えて欲しいことがあります。英語が苦手な人最初に目標とする訳例「直訳例」「意訳例」のどちらがいいでしょうか?


と、疑問を投げかけて、今日のブログはおしまいにします。続きは月曜日です。

2006年10月23日

直訳と意訳と訳例と意味(6)

では続き。
英語が苦手な人が最初に目標とする訳例は「直訳例」「意訳例」のどちらがいいでしょうか?


直訳例だと思います。なぜなら、たとえ英語が苦手な人でも、辞書と文法知識さえあれば直訳例は理論上作れるからです(そうは簡単には作れませんが。だから直訳例を作る学習をするわけです)。
意訳例は苦手な人にとってはまず作れないんです。訳例を作る経験を積み重ねていないから、いきなり意訳を作る能力がまずないためです。苦手な人は無理に意訳例を作ると「間違った意訳例」を作ってしまうことが多いと思います(経験者は語る(T T))。でそれがなぜ間違いか、が苦手な人には分からないのです。(経験者は語る(T T))。一方直訳例のほうは、どこが間違いかが分かるわけです。文法的な捕らえ方が間違っている場合がほとんどなので、すぐに直すことができるのです。


ここで「直訳例を目指すべきだ!」と主張する私の師匠の一人、井川治久先生の言葉を紹介します。先生は「直訳があっていれば訳例は直さなくて良い」とおっしゃっていました。また井川師匠は「直訳ができなければ意訳ができない」とおっしゃっていました。(実のところ師匠には申し訳ないのですが、得意な人はいきなり意訳ができると思っています。すみません~師匠~)(もっとも私のような英語のセンス0人間にはぴったり当てはまると思います)


だから苦手な人は、直訳例が正しく作れるようになって、それから意訳例を作るように考えるべきだと思います。


さて次回は水曜日更新です。前回、かえでさんからコメントで鋭いご意見をいただいたので、それを踏まえた内容にします。
「英語の得意な人は意訳例がいきなりできる」と(現在)していますが、実際はそうとは言い切れない得意な人も沢山いらっしゃいます。それについて触れたいと思います。
続きは水曜日です。

2006年10月25日

直訳と意訳と訳例と意味(7)

では得意な人の英文の考え方について今回は取り上げます。
得意な人は、英文を読んだ(見た)ときの反応というか、どうとらえるのか、について説明します。


得意な人は「意訳例」を作る……と前回はしました。しかしこれは正確ではありませんでした。ごめんなさい。得意な人の全員が意訳例を考えるのではなく、概ね以下の3つに分類されると思います。


得意なAくん…「意訳例にこだわる」
得意なBくん…「できるだけ左から右につながるように文節を区切って、文節ごとに捕らえる」
得意なCくん…「日本語の訳例など考えない」


以下、それぞれを説明していきましょう。


意訳例にこだわる 得意なAくん」の場合です。
今回のケースで言えば
I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.


私はスタンド灰皿を探すために歩き回らなくてはならなかった。
休む代わりに、ただ疲れただけだった。
のような訳例を作り上げます。これは訳例の1つだから、もっと良い訳例も考えられるでしょう。少なくともひと昔前、ふた昔前の受験生は、このタイプが一番多かったように思います。というのは「昔の受験英語は訳例を作らせる問題が主流であったから」です。
参考
(このとらえ方を突き詰めると翻訳家の作業になります)


ところが最近はそうではなくなってきました。解釈問題が長文化し、訳出させる設問が激減したからです。現代受験英語は、いかに速く、多く、正確に意味をとらえるか…ということを考えなくてはならなくなってきたのです。
そこで生まれたのが「できるだけ左から右につながるように文節を区切って、文節ごとに捕らえる」読み方です。それで今回の訳例を作ると


私は歩き回らなければならなかった、探しながら、スタンド灰皿を。
休むことの代わりに、私はただ、疲れさせていた、自分自身を


といったものになるでしょう。これがBくんの読み方です。ただどうでしょう? もし「訳出しなさい」という試験問題だったらこの訳例はどうですか? 少なくとも「この順番」なら問題がありますね。この訳例は"日本語"の語順として「間違い」でしょう。正しく入れ替えて「私は、スタンド灰皿を探しながら歩き回らなければならなかった。休むことの代わりに、私はただ自分自身を疲れさせていた。」とすれば、日本語としてなんとか正しくなると思います。美しさはないですが。正しい順番にすると見事な直訳例になるのが特徴ですね。


しかし、「私は歩き回らなければならなかった、探しながら、スタンド灰皿を。休むことの代わりに、私はただ、疲れさせていた、自分自身を」という訳例は、「できるだけ左から右につながるように」とらえています。意味の把握であれば「速く正確にとらえている」ことにはなるのではないでしょうか? 現在の受験英語の長文問題は、美しい訳例よりもいかに速く読むか速読力勝負!…と行った側面があります。だからこうした訳例を作ることもあるでしょう。これができるのならば長文を速く正確に読める→成績が上がることになると思います。
(このとらえ方を突き詰めると同時通訳者の作業になります)
う~ん。まだ舌足らずですね。後でもう1回ここを詳しく説明します。


最後のCくんは、こうした「日本語の訳例」を全く作らないタイプです。
苦手な人には「このCくんタイプの得意な人」の想像が全くつかないと思います。「え~日本語の訳例を作らないでどうやって意味を理解しているの?」と莫大に疑問に感じると思います。


Cくんタイプは、「かつてはAくんタイプかBくんタイプであった」と推測されます。ですが、そこを飛び越えてしまったのです。実はなんと「英語を英語としてとらえてしまっている」のです。この意味が分かりますか? 英語で概念を理解してしまっているのです。まるで英語を話せる人のように。(ちなみにこういうCくんタイプのお友達は「英英辞典」です。英語の概念を英語で覚えています)


Cくんはわざわざ日本語の訳出なんか頭でも考えません。英語をしゃべる人は英語で考えるでしょう? それと同じように「英文を英語でとらえている」んです。(ここの意味は分かりますかねえ~ちょっと心配です。上手い言い回しがあったら教えてください。m(_ _)m) これができるのなら、やはり成績がずば抜けていいことになるでしょう。


以上が「英語が得意な人の英文の捕らえ方の分類」でした。いかがでしたでしょうか?
次回からは一応「英語の得意な人はAくんタイプ(英語を見ると意訳例を考える)」として説明を続けます。よろしくお願いします。


次回の更新は金曜日ですがいつもの文法授業です。この話の続きは日曜日に更新します。

2006年10月29日

直訳と意訳と訳例と意味(8)

ここまでの話では
英文を読むと
苦手な人は、直訳例を作るのがやっと。正しい意訳例など作れない
得意な人は(直訳例ではなく)いきなり意訳例を作ることができる
ということを踏まえてください。よろしいですか?


ではでは


I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.


苦手な人がこの訳例作りにチャレンジしたとします。最初にがんばるべきは「直訳例」ですね。がんばって以下の直訳例を作ったとします。
これだけちゃんと作るのも苦手な人にとっては大変なんです。


「私は歩き回らなければならなかった、スタンド灰皿を探しながら。
休むことの代わりに、私はちょうど自分自身を疲れさせていた。」


でも、もしこれが入試で「訳出しなさい」という問題であったら、少なくとも少しは減点されると思います。あっているにもかかわらずです。
特に、「私はちょうど自分自身を疲れさせていた」という部分はぎこちなさ過ぎると思いませんか? こういう部分は普通、減点の対象になるのです。


つまり、入試で「訳出しなさい」と要求される場合は「意訳例」ができないといけないのです。


じゃあ、どうやるか?
苦手な人の場合、まず直訳例を作って、それを意訳例に変える練習をするのです。


この問題だったら↓こんな感じ。


直訳例<私は歩き回らなければならなかった、スタンド灰皿を探しながら。>
う~ん…
まずは少し順番を変えて↓
「私はスタンド灰皿を探しながら歩き回らなければならなかった」
かな? うん? 待てよ。分詞構文の今回の意味は「~ながら<付帯状況>」で良いのかな?
「スタンド灰皿を探さないといけない『ので<理由>』」歩き回らなければならないんじゃないのかな?
とすると
「私はスタンド灰皿を探すので歩き回らなければならなかった」
う~ん…ぎこちないな。もう少し変えて↓
「私はスタンド灰皿を探すために歩き回らなければならなかった」
おお! 良いんじゃないかな?


直訳例<休むことの代わりに、私はちょうど自分自身を疲れさせていた。>
う~ん…
「休むことの代わりに」は「休む代わりに」の方が自然な日本語かな?
うんそうだろうね。問題は
「私はちょうど自分自身を疲れさせていた。」
だなあ…。う~ん…。
自分自身を疲れさせたって変な日本語だよね。要するに疲れたんじゃないのか?
じゃあ↓
「私はちょうど疲れた」
う~ん… just の意味は「ただ~だけ」のほうが良くないか?↓
「私はただ疲れただけだった」
おお! 良いんじゃないかな?


全体で
「私はスタンド灰皿を探すために歩き回らなければならなかった
 休む代わりに、私は疲れただけだった」
おお! 意訳例ができた!
(^▽^)♪


という具合に作ることができます。


でもこのような過程は最初に「正しい直訳例ができているからこそできる」わけです。
だから、苦手な人は最初は正しい直訳例を作れるようになるべきだと思うのです。
直訳例⇒意訳例をそのうち考えれば良いと思います。


さて、ここまで良いですか? 実は↑この考えは「得意な人にはおもいっきり変に見えます」
「なんで、そんな回りくどいことを考えるんだ?」と疑問に思うはずです。
だって彼らは「イキナリ意訳例ができるから」です。


ここが「苦手な人にとっての学習弊害」になっていると思います。それについては次回書きましょうか。
次回は火曜日の更新予定です。お楽しみに。

2006年10月31日

直訳と意訳と訳例と意味(9)

得意な人今のところここのAくんとします)は、いきなり意訳例ができてしまうため、苦手な人には学習弊害になっている現状について説明いたします。


I had to walk around, lookng for a stand ashtray.


だったら、得意な人(Aくん)であればいきなり「私はスタンド灰皿を探すために歩き回らなければならなかった」とできると思います。このときAくんは「分詞構文」を意識しないでこの訳例を作ってしまう可能性があります得意な人は文法ではなく「カン」で意味が分かってしまうからです。


苦手な人が訳例を作ると例えば↓こんな訳例を作ってしまいます。
「私は歩き回って一つの灰皿を[持って]立って見ていた」
(なぜこんなおかしな訳例になるのかはここの私のコメントをお読みください)
もちろんこの訳例は間違いですね。


こうした「苦手くん」「Aくん」を見た場合を考えましょう。Aくんはいきなり「私はスタンド灰皿を探すために歩き回らなければならなかった」と正しい意訳例を作れるのです。「苦手くん」にとってはどうして作れるのか謎です。だから仮にAくんに「どうしてそんな訳例になるの?」と聞くことにしました。するとAくんはおそらく↓こんなお返事をくれますよ。


Aくん:「これくらいなんとなくできるでしょ? 君はなんでできないの?」


Aくんから↑こう言われたら、苦手くんは落ち込む一方だと思います。なんとなくできなかったわけですから。いや違いますね「精一杯頑張ったのにできなかった」という形です。Aくんから上のように言われたら、英語苦手くんは途方にくれると思います。苦手くんは「どうやったら正しい訳例が作れるか」を全く習っていないからです。


で、英語の先生になるのは「Aくんのような人」が多いと思います。ここに英語が苦手な人が出くわしやすい学習障害があると思います。Aくんのような先生は次のことができるでしょうか? →英語苦手くんに「どうしてそのような訳例になるのか?」を納得できるように説明すること----


さて、次回、木曜日には「ここの訳例3」について説明します。「Bくんの読み方」についてはもう少し待ってくださいね。

2006年11月 2日

直訳と意訳と訳例と意味(10)

I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.


この訳例として、ここ訳例3


スタンド灰皿を探した。
休みたいのに歩いてた。


を今日は考えてみたいと思います。


単語1つ1つを考えるとどうでしょうか?例えば
I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
の "walk"に対応する訳はありますか?


また
Instead of resting, I was just tiring myself.
のどこにも"walk"という単語がないのに訳例3には「歩いていた」と書いてあります。


だからこの訳例3はなんか変かな?という見方もあると思います。


ただ全体を通してみると
I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.

が言わんとしていることは
「スタンド灰皿を探した。
休みたいのに歩いてた。」

ということに相違ないと思いませんか?


だからこれは「訳例」ではなく「意味」として私は考えています。


ただし、これが立派な「訳例」の1つとして通用するケースがあります。例えば「映像翻訳」の場合です。映画や何かの字幕などがそれに当たります。字幕の場合、字数制限があります。音声とあわせるため、長い和訳例は書けないのです。その際は「スタンド灰皿を探した。休みたいのに歩いてた」であればどうでしょう?短く簡潔に表現していないでしょうか?つまり、受験英語ではなく「翻訳」の場合、訳例3がむしろ好ましい場合があるのです。


ただ受験英語の場合は(特殊なケースを除いては)、このような訳例3は許されないと思います。
ただ「こうした訳例をする場合もあるのだ」ということは知っておいても良いと思います。


次回(土曜日)はいよいよBくんの読み方の考察に入りましょう。長くなりそうです。お覚悟くださいませ!

2006年11月 4日

直訳と意訳と訳例と意味(11)

今日からしばらく、ここBくんの読み方を考察します。Bくんの読み方とは、
I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.


私は歩き回らなければならなかった、探しながら、スタンド灰皿を。
休むことの代わりに、私はただ、疲れさせていた、自分自身を

といったような感じの訳例を作る読み方とします。


さて、この「Bくん方式」ですが、ここまでの話で出てきた3つをまず確認しましょう。


 :受験で「訳出しなさい」という問題の答えとしては不適切
 :順番を入れ替えると、正しい直訳例になる
 、英文を速く読むことにつながる


この3つです。


さて今回からまずこれ以外の特徴について書きます。


 、「スラッシュ読み」と理解される場合がある
 、区切り方にバリエーションができる
 、文法の知識がないと正しくできない
 、この形式の応用が「同時通訳の訳出法」につながる
 、なぜか区切りができてしまう場合がある


ではまず
 、「スラッシュ読み」と理解される場合がある
から。


I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.
だったら、“例えば”こんな感じにスラッシュをいれます。


I had to walk around,/ lookng for/ a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just/ tiring/ myself.


スラッシュ( / )で区切ったそれぞれの部分ごとに訳例を当てはめると


私は歩き回らなければならなかった/探しながら/スタンド灰皿を。
休むことの代わりに/私はただ/疲れさせていた/自分自身を。


といったものがその1つになるでしょう。これは見事にBくんの読み方に合致します。


 、区切り方にバリエーションができる
この英文はこんな風にスラッシュを入れることもできるでしょう。


I had to walk around,/ lookng for a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just tiring myself.


これだと部分ごとの訳例は


私は歩き回らなければならなかった/スタンド灰皿を探しながら。
休むことの代わりに/私はただ自分自身を疲れさせていた。


となりますね。これもスラッシュの入れ方の1つです。…とまあ、スラッシュの入れ方にはバリエーションがあるわけです。今回の文は短いからなんですが、もっと長い英文であれば、ばっさばっさスラッシュが入ったり、逆に入らなかったりするでしょう。


ちなみに参考までにこちらをどうぞ。「スペースアルク:英語」のヒアリングマラソンの紹介ページの一部です。スラッシュがわざわざ最初から入っています。
訳例をみると、スラッシュごとになっています。まさにBくん式の読み方ですね。


さて、ここで考えて欲しいことがあります。
「いったいどこにスラッシュを入れれば良いの?」
「闇雲に入れて良い」…わけはないですね。このあたりを次回書きます。続きは月曜日です。

2006年11月 6日

直訳と意訳と訳例と意味(12)

Bくんの読み方の続きです。
今回は
「じゃあスラッシュはどこに入れたら良いの?」
という話です。


 、文法の知識がないと正しくできない


前回

I had to walk around,/ lookng for/ a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just/ tiring/ myself.


I had to walk around,/ lookng for a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just tiring myself.


このように「スラッシュを入れたもの」をタイプ提示しました。
(多数決を取れば、下の方が多そうな気がしますが、とにかく)いくつでも入れようはあるわけです。


ここで言いたいのは
絶対に
「I had to walk around,/ lookng for a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just tiring myself.」
こっちにすべきだ!…ということではありません。場合によっては
I had to walk around,/ lookng for/ a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just/ tiring/ myself.
の方が良いこともありえます。


困るのはまさにこういう場合で、スラッシュの入れ方にこれと言ったルールが完全に決まっているわけではない、ということです。
しかし、文法に照らし合わせておかしな部分にスラッシュは入れられません。例えば


I had to walk/ around, lookng/ for a stand/ ashtray.


というのはできないのです。なぜでしょうか? 文法に則っていないからです。


walk aroud で熟語 (熟語の間にはスラッシュは入れない)
looking は分詞構文 (分詞構文の手前はスラッシュを通常入れる)
a stand ashtray でスタンド灰皿 (a という冠詞が ashtray(灰皿)までかかっていないとおかしい)


という説明がつけられます。要するに文法に則ってスラッシュは入れられるのです。
※ここら辺はまだ舌足らずです。後で (、なぜか区切りができてしまう場合がある)の時に説明します


したがって、間違った位置にスラッシュを入れないようにするためには、文法が必要なわけです。(特に苦手な人の場合


英語が苦手な人はこのスラッシュ入れが難しいとも思います。(得意な人は何てことないですが)
たまには、実験しましょうか?
以下の英文にスラッシュを入れてください。


The Indians got everything they needed from the forest.


これは確信を持って言うのですが、偏差値30~40台の人は正しく入れられないと思います。
(ちなみに得意な人は何てことない)
この答えは水曜日に書きますね。


今回( 6、文法の知識がないと正しくできない)の話で私が言いたかったことを書くと


 苦手な人は、スラッシュが正しく引けない
ということは、
 苦手な人はスラッシュ読みが最初からできない
ということなんです。


もっとも、苦手な人でも、文法を使いこなせるほど知っていれば、スラッシュを正しく引けるんです。(だから苦手な人は文法をやれ! という意見につながるんです)


続きは水曜日です。(※実際は木曜日でした)

2006年11月 9日

直訳と意訳と訳例と意味(13)

前回の問題の答えを発表します


問題は
The Indians got everything they needed from the forest.
この文にスラッシュを入れよ!


でした。正解


The Indians got everything / they needed / from the forest.


でした。できたかな?


さて、ではこのまま今日のお話に行きます。
引き続き「、文法の知識がないと正しくできない」の話です。
なぜ、


The Indians got everything / they needed / from the forest.


なぜここにスラッシュが入るのか? 
説明は文法的にできます。


The Indians got everything [(that) they needed・] from the forest.


「他動詞needの目的語がない」ので、everything と they の間に「関係代名詞の目的格(that)の省略」がある。from the forest は everything にかかり、needed にはかからないので、ここにスラッシュが入る。


文法を知っていればこの説明で分かるはずなんです。苦手な人でも。
もっとも、英語が苦手な人は、ごめんなさい、まだ理解できないと思います。
というのは英語が苦手な人は「関係代名詞の目的格、しかもその省略」がもっとも苦手な部分であると私は思っているからです。(ちなみに得意な人はこの辺りを文法ではなく「カン」で認識している場合が多い)


う~ん、ゴメンなさい。もっと書きたいのですが今日も多忙なため、ここまでです。
この続きは、日曜日。日曜日には(7、この形式の応用が「同時通訳の訳出法」につながる)の説明に行きます。
明日(金曜日)はいつもの文法授業です。

2006年11月12日

直訳と意訳と訳例と意味(14)

では今回はスラッシュ関係のお話の続きです。
、この形式の応用が「同時通訳の訳出法」につながるというお話です。


前回出てきた↓を例に挙げて説明します。
The Indians got everything / they needed / from the forest.


この文は、南米の話題の文章なんですが、それを踏まえて「スラッシュごと」に訳例を作ってみましょう。


The Indians got everything / they needed / from the forest.
インディオたちは全てを得ていた/彼らが必要としていた/その森から


これで「意味」を取ることも可能ですが、苦手な人のために、ちゃんと整理すると


「インディオたちは彼らが必要としてた全てをその森から得ていた」


となります。
よーく見てください。今回は【[ / ] ごとのブロック】を単純に並び替えたわけではありません。実はこのようにスラッシュごとの入れ替えだけでは上手く行かない場合もあるのです。特に「関係代名詞」が絡んだ場合、単純な並べ替えでは上手く行かないことが多いと私は思います。(今回は関係代名詞の省略があります)


それはさておき、ちょっと戻って
「インディオたちは全てを得ていた/彼らが必要としていた/その森から」
を考えます。


左から右には意味を取っていますね。でも「特に苦手な人は」このままでは理解が難しい。「ちゃんと筋が通る日本語」にしたい。
「できればこの順番で!」


実は、強引なんですが、この順番で「ちゃんと筋が通る日本語」にできます。



「インディオたちが得たものは全てでそれは彼らが必要なもので、出所はその森だ」


どうです? この訳例には、スラッシュ単独よりも、もっとすごい部分があります
The Indians got everything を「インディオたちは全てを得ていた」ではなく「インディオたちが得たものは全て」と「英単語レベルで<もっと左から右>」に意味を取っています。すごいでしょう? 実はこれは「同時通訳」の技術なんです。どのあたりがどのように同時通訳の技術なのか分かりますか?


というところで今日はおしまい。
最近いつにもまして多忙なんです。ごめんなさい。続きは火曜日です。
※実際は翌週の月曜日になりました。

2006年11月20日

直訳と意訳と訳例と意味(15)

お待たせしました!
なんとか復活です。今日よりまたよろしくお願いいたします。
前回の続きと参りましょう!


The Indians got everything / they needed / from the forest.


スラッシュごとに訳例を作ると
インディオたちは全てを得ていた/彼らが必要としていた/その森から


となりますがこれをもっと「つながる訳例」にしてしまったものが
「インディオたちが得たものは全てでそれは彼らが必要なもので、出所はその森だ」
である、というのを紹介しました。


この訳例の正体を今日は説明します。これは「同時通訳の技術」なんです。


品詞の変換」というテクニックを使うのです。


 元々            テクニック
got(動詞:~を得た) ⇒(名詞:得たもの)
from(前置詞:~から)⇒(名詞:出所)


↑このように変換してしまった訳例が「インディオたちが得たものは全てでそれは彼らが必要なもので、出所はその森だ」になるわけです。
対応を確認してみてくださいね。
やや無理無理ながら、ちゃんと日本語になっているでしょう?


こうした読み方もあるって事です。この読み方ができるようになるのは訓練が必要です。(もっとも得意な人はいつのまにかできている人もいます。得意な人は常に訓練してますからそれに気がつかない人が多いですが…)


スラッシュ読みの応用のような読み方にこうしたものがあるわけです。


はい。では続きは水曜日です。

2006年11月22日

直訳と意訳と訳例と意味(16)

 、なぜか区切りができてしまう場合がある


いろいろやっているスラッシュですが今までだと


I had to walk around,/ lookng for/ a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just/ tiring/ myself.


I had to walk around,/ lookng for a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just tiring myself.


The Indians got everything / they needed / from the forest.


こうしたスラッシュが入りますよね。で文法踏まえないと正しくできない、という説明でした。ここまでよろしいでしょうか?
ですが、文法踏まえなくてもできてしまう場合があるんです。


それは得意な人の場合文法を知らなくても「カンで読める」のと同様に、「カンでスラッシュが引けてしまう」のです。
なんとなく引けるんです。


なんとなくとしか言いようがないので始末に悪い。苦手な人にはできないわけですから困るわけです。


ふ~以上でとりあえず、ひと段落です。いかがだったでしょうか?
次回の更新は金曜日ですが、いつもの文法授業…と言いたいところですが、今週も動画のみで講義はありません。
動画はあります。お楽しみにして下さいね~
このシリーズの続きはこちら

2006年11月26日

直訳と意訳と訳例と意味(17)

さて、ここでちょいと考えて欲しいことがあります。
もとに戻りますが、


英文を考えるとき


1、直訳例を作る
2、意訳例を作る
3、(スラッシュなどを入れることもあるが)出来るだけ、左から右の訳例を作る
4、訳例など考えない(英文を英語で理解する)


この4つが大まかに考えられるのではないでしょうか?
さて、受験生はこれらをどう捕らえたら良いと思いますか?


私なりの結論はありますが、それを火曜日に更新したいと思います。

2006年11月28日

直訳と意訳と訳例と意味(18)

では私の意見です。


1、直訳例を作る
2、意訳例を作る
3、(スラッシュなどを入れることもあるが)出来るだけ、左から右の訳例を作る
4、訳例など考えない(英文を英語で理解する)

受験生はこれらをどう捕らえたら良いか?


大前提:個人によって異なる


たぶん今、偏差値70もある方は、1はまず作りません。概ね3か4.訳例を作りたくなったときに2をする人がほとんどではないでしょうか?


では私のようなアンポンタンは?
1と3を考え、たまに2をやるべし!
4はやらない!


苦手な人は、1をちゃんと作る訓練が足りていないのです。何を持ってもまずこれを必要分だけやるべきだ、というのが私の主張になります。
直訳例がきちんと作れているのであれば、構文をしっかり把握していることになります。だから苦手な人はまずこれをやるべきだと思うのです。


う~んごめんなさい。相変わらずの多忙で、今日はここまででゴンス。
今、もう色々頭悩ます問題が、津波にように次から次へやってきて、苦労していますw


結論らしい結論はもうちょっとまって下さいね。
続きはこちら

2007年1月18日

直訳と意訳と訳例と意味(19)

さて、まともに続きが書けるまでに2カ月かかりました。
なんとか続きを書きますね。


さて、前回、解釈法の大まかな4種類
1、直訳例を作る
2、意訳例を作る
3、(スラッシュなどを入れることもあるが)出来るだけ、左から右の訳例を作る
4、訳例など考えない(英文を英語で理解する)
受験生はこれらをどう捕らえたら良いか?


これについてもう少し書きますね。


最近は4を薦める先生方が多くなっています。
なぜなら、彼らは英語が好きなわけで、だったら英語のみで考えたほうが(彼らは)快感。
というかそれは彼らにとって最終目的の1つではないでしょうか?
おまけに、4ができるのであれば、物凄く速い「速読」ができることでしょう。


4、を薦める先生の中には「ここまでできなくてはダメダ」と強弁に薦める先生もきっと多いと思います。


これについて今色々書きたいところです。(今、ちょうど似たようなことメールでを質問されているしタイミング的はちょうど良いのです)
ですが、すみません。この続きは2月に入ったら書きますね。


予告をしておくと……


「訳例など考えない(英文を英語で理解する)、ここまでできないとダメダ!」


↑このように英語の先生が、「英語が嫌いで苦手な生徒に対して断言した」場合……


「英語が嫌いで苦手な生徒」はどのように思うか……考えて欲しいのです。
続きはこちら

2007年2月 5日

直訳と意訳と訳例と意味(20)

こんばんは。なんとか復帰しましょう~。
1週間に2回程度は更新したいと思います。
前回の予告の確認から行きましょうね。


「訳例など考えない(英文を英語で理解する)、ここまでできないとダメダ!」


↑このように英語の先生が、「英語が嫌いで苦手な生徒に対して断言した」場合……


「英語が嫌いで苦手な生徒」はどのように思うか……


これを考えて欲しい、と予告しました。


まず、こういう先生の意見を端的に表現したいと思います。概ね↓こういう意見を言うはずです。


--------------------------------------------------------
英語学習とは英語という言語を学ぶ学習だ。別に翻訳を学ぶわけではない。英語を使いこなすための学習が求められる。だったら、英語の意味が英語で分かったほうがいい。


難しいとか、できない、という声を聞くがそんなことはないと思う。なぜなら言語だから。言語は概念を表せるし、それを使っている人がいるわけだからできないはずがない。
事実、私はできた。


学習の過程で最初のうちは、日本語の意味を考える過程が必要かもしれない。しかし、高校生になったのなら、もう大丈夫。できるはずだ。
これができれば、英文を速く読むことができて、英語の成績はずば抜けてよくなるだろう!


だからあなたもそういう学習をしなければダメだ!!!
--------------------------------------------------------


だいたい、こういう意見ではないでしょうか?
こういう先生は高校生時代、英英辞典とお友達だったと思います。
英語で概念を覚え、実践し、事実そのお陰で英語の成績がずば抜けて良かったものと思います。


別にこの人のやり方を否定するつもりはありません。
実際この人はこれで成績を伸ばしたものと思います。
英語のエキスパートになった人の50%ぐらいはこのやり方ではないでしょうか?
若い人ほど、その傾向があるような気がします。


問題は、英語の苦手な人にこのやり方ができるかどうか?
……


という点です。これについては木曜日に書ければと思います。

2007年2月 8日

直訳と意訳と訳例と意味(21)

英語が苦手と自負する受験生に英語の先生が


「訳例など考えない(英文を英語で理解する)、ここまでできないとダメダ!」


と言ったとします。


すると、言われた英語の苦手な受験生は「絶望を感じる」か、「もしかしてやってないだけかも、と思ってやってみたが、さっぱりできない」という状態になると思います。


ちなみに私は絶望を感じました。そもそも英語を身につけたくないんですよ! どう考えたって一朝一夕でできっこないだろうに。なんでこんな不快なものを時間と労力をかけて身につけなくちゃならんのだ? 


だいいち、絶対できません。だって、英語が苦手な人は、直訳だってできないんですよ。意味が最初からわからんのですよ。なのに、なんでできるのでしょうか?


はっきり申し上げます!!
「訳例など考えない(英文を英語で理解する)、ここまでできないとダメダ!」
そんなことはありません!!!!


私もそんなことできなくても受かりましたから、大丈夫です!


「訳例など考えない(英文を英語で理解する)、ここまでできないとダメダ!」…とおっしゃる方は、自分がその状態で受験期を向かえて受かっっているからそう言うのです。そうでない状態で受験をしていないので、「大丈夫」と言えないのです。


続きは来週月曜日です。いよいよこの長いシリーズの最終回です!
※今週は都合により文法講座はお休みです。

2007年2月12日

直訳と意訳と訳例と意味(22)

さて、いよいよ今日でまとめます。


もう、口が酸っぱくどころではないくらい言ってますが、私の意見は「英語の苦手な人」に対する意見です。
普通の人や、まして得意な人に対する意見ではないんです!


英文解釈では
自分なりの直訳を考えてください。意訳は二の次です。直訳があっていればその自分の訳例は、正解です。


先生が美しい意訳例をおっしゃったなら、それを記録して置くのは良いことです。ですが、意訳例があっていなければ間違いだ! などと思う必要はありません。


また、「英文を英語で理解しろ」 などと言われても、無視で大丈夫! 苦手な人は!


ここを見ている人に探して欲しいことがあります。


高3や浪人で偏差値30台~40前半だった人が、その時点で英語の先生に「英文を英語で理解しなければならない。その練習をいますぐ積み上げろ!」 と言われ、そのとおり実践して、成績を上げた例。


1例でいいです。探し出していただけないでしょうか? 特に声高にこの方法を主張する先生に探していただきたいです。たぶん見つからないはずです。


逆に、高3や浪人で偏差値30台~40前半だった人が、その時点から、「ちゃんと文法を学習し、英文解釈は文法に則って直訳の訳例をノートに書き、それを丁寧に直す訓練を積み重ねた」…これを実践して、成績を上げた例。


これはいくらでも見つかると思います。


苦手な人の皆さん、だから最初は直訳がきちんとできるように頑張ってくださいね! そこがあなたにとって第一歩になるはずですよ。


次のシリーズは「WANTED」というものです。新シリーズを読みたい方はこちらをどうぞ!
次回は木曜日に雑談を入れます。金曜には文法授業も再開されますよ。


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