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苦手なりの受験英語!

 

2009年7月27日

不定詞の謎に迫る!(1)

不定詞の謎に迫る!


今回から新シリーズです。今回のテーマは「不定詞」です。


関係詞の基礎仮定法の基礎、とやってきた文法解説シリーズですね。今回は不定詞の基礎をやります。不定詞は、ある部分が、関係詞と似ています。それは


不定詞関係詞も、得意な人にとってはものすごく簡単だが、苦手な人にとってものすごく難しい


という点です。
以前、smart.fmで「不定詞の問題」を出したら、皆さん、簡単に解くは! 解くは!
このとき投稿してくださった方は概ね得意な方ばかりでした。中級ぐらいの方も多かったですが、皆さん、概ね正解を連発していました。私にはこれがでした。私が高校生の頃に同じ不定詞の問題を出題されたら、全問不正解を出す自信があったからです。つまり、不定詞も得意、不得意を分ける場所と言えると思います。


普通の英語の先生なら、不定詞のある英文に出くわしても「これくらい分かるよね」という感じでろくに説明もしないでしょう。不定詞の説明をすっ飛ばし、先へ先へと進むと思います。しかし、苦手な人にとって不定詞は「さっぱり分からないもの」です。でも授業では、不定詞の説明をすっ飛ばされ、分からないまま授業が進むのです。こうして不定詞の所為でもまた、得意な人との差が開くわけです。


今回はこの差を埋めるためのシリーズにします。次回は木曜日です。木曜日は不定詞に関する四方山(よもやま)話的な内容から始まります。お楽しみに。


(↓目次はこちら)
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2009年7月30日

不定詞の謎に迫る!(2)

不定詞の謎に迫る!


今日は予告どおり、不定詞に関する四方山(よもやま)話です。
「不定詞」ってそもそも変な名前だと思いませんか? 「不定」なんだそうです。この名前が実は色々な誤解を招いている、というお話です。


「不定」という日本語は、「定まっていない」という意味ですよね。そこから、ある誤解をしている人を多々見かけます。


誤解⇒「不定詞」とは、見かけは「to do ~」なのだが、同じ「to do」の塊でも役割が不定なもの。英文によってその役割は、名詞や形容詞や副詞の役割を担うが、それが一定に定まらないので、「不定詞」と呼ばれる


↑これは大嘘です。確かに不定詞は概ね「to do ~」の形で、その塊の役割は名詞や形容詞や副詞の役割を担います。しかし、それが定まっていないから「不定詞」と呼ばれるのではありません。(そもそも英文ごとに定まりますw)


不定詞は実は…「不限定動詞」という言葉から、「」と「」という漢字が抜け落ちて出来上がった言葉なのです。(大昔の、NHKラジオ「ビジネス英語入門」で得た知識です)


では「不限定動詞」とはどういう意味でしょうか? 実は「動詞の形が変わらない」という意味なのです。


通常使われる「動詞」を考えましょう。
現在のことは⇒現在形  (例:go, goes
過去のことは⇒過去形  (例:went
未来のことは⇒未来時制 (例:will go
と、「形が変わり」ますよね。
時制』によって、形が『限定』されてしまうのです


ところが、「不定詞」で使う場合、原則
現在のことでも、to+原形 (例:to go
過去のことでも、to+原形 (例:to go
未来のことでも、to+原形 (例:to go
と、形が変わらないのです。
時制』によっても、形が『限定されないのです。常に一定なのです。


これが「不定詞」という呼び名の正体です。


とはいえ、
不定詞は、「to do の形」で、役割が「名詞だったり、形容詞だったり、副詞だったり」します。それは見かけだけで、判断するのがやや難しいだけです。どれになるかはきちんと「定まって」います。だからそれを見分ける練習を、特に英語が苦手な初学者は学習して欲しいと思います。


明日はいつもの文法放送。この続きは月曜日です。(※実際は木曜日になりました。)

2009年8月 6日

不定詞の謎に迫る!(3)

不定詞の謎に迫る!


今回から実質のスタートですね。不定詞の謎を解いていきましょう。


不定詞は実は大きく分けて3種類あります。予定では今回と次回でこの3種類の役割をまず説明いたします。


まずは次の英文をご覧ください。

(1)To speak English well is difficult.
(2)He has the ability to speak English well.
(3)To speak English well, I must study English.


この3つには共通して、to speak English well という部分があります。分かりますでしょうか? ではこの3つのto speak English well」の意味はお分かりになるでしょうか? 3つとも「to speak English well」というですから、日本語にしたら、3つとも全く同じになりそうなものです。しかし、実際は違います。下に、それぞれの訳例を書きます。「  」で囲まれた部分が「to speak English well」の意味です。3つとも違うことを確認してください。特に太字に注意してください。


(1)To speak English well is difficult.
  (「英語を上手に話すこと」は難しい)


(2)He has the ability to speak English well.
  (彼は「英語を上手に話すような」能力を持っている)


(3)To speak English well, I must study English.
  (英語を上手く話すために、私は英語を勉強しなければならない)


違う部分を確認できたでしょうか?「to speak English well」という「」は3つとも同じなのに、3つは語尾? が違います(1)は「こと」、(2)は「ような」、(3)は「ために」です。これらは相互に入れ替えが不可能です。例えば(1)を(「英語を上手に話すために」は難しい)とするわけにはいかないのです。


ところでこの3つの英文の意味はすらすら分かったでしょうか? 実はここには大きな差があることがわかっています。↓このような差があります。
英語の能力が平均以上の人は、こうした(簡単な)不定詞の英文の意味は「すらすら意味が分かる
・私のような英語の能力が0の人間は、ちゃんと勉強しない限り、こうした(簡単な)不定詞の英文の意味を「常に間違って捕らえる


中学や高校時代にこの(1)~(3)の英文を見せられて「訳せ」と問われたら、3問とも間違う自信があります。←多くの学習者、特に英語の先生はこれを信じてくれない傾向があります。「そんなあほな! すぐできるやないけ~~ 嘘吐きめ!」と思ってしまうと思います。どうですか?


けして嘘ではありません。私は中学や高校で、不定詞の英文が出てくるたびにパニックを起こしました。英語の授業で不定詞のある文を「訳せ」と指されたときは、もうスーパー大パニック。もちろん誤訳しかしませんでした。友達にも笑われ、バカにされたものです。先生はこのような私の姿を見て「なんて英語の勉強しないやつなんだ」と思ったに相違ありません。


恐ろしいことに、多くの人が「この私の体験談」を信じてくれないことが分かっています。でもこれは事実です。そうでなければこんな内容の記事はブログに書きません。


それはともかく、今回の記事では、
・不定詞は大きく3種類ある(訳も異なる)
・英語が不得意な人はこの区別をするのがとても難しく、いつも悩む
ということを知っていただければと思います。


明日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。


(↓目次はこちら)
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2009年8月10日

不定詞の謎に迫る!(4)

不定詞の謎に迫る!


前回の続きから。


(1)To speak English well is difficult.
  (「英語を上手に話すこと」は難しい)


(2)He has the ability to speak English well.
  (彼は「英語を上手に話すような」能力を持っている)


(3)To speak English well, I must study English.
  (英語を上手く話すために、私は英語を勉強しなければならない)


・不定詞は大きく3種類ある(訳も異なる)
・英語が不得意な人はこの区別をするのがとても難しく、いつも悩む


ここをまずは抑えて欲しいです。


今日は「不定詞の3種類」をもう少し詳しく紹介します。
今回は、上に挙げた(1)のタイプをもっと詳しく紹介しましょう。


(1)To speak English well is difficult.
  (「英語を上手に話すこと」は難しい)


あなたが英語が苦手ならばこの意味はぱっと浮かばなかったはずです。浮かばなかった英語が苦手な人は、この下線部の役割ついて考えて下さい。(注意:英語が得意な人は「役割」なんて考えずに「ぱっと意味が分かって」しまいます。ところが苦手な人は「役割」を考えないと、ふつうはとても「意味など分からない」です。少なくとも「一瞬では分かりません」。)


普通の英語が苦手な人は、散々苦しみながら「英語を楽しむために難しさを克服しよう」といった変な訳例を作ります。誤った「妄想」が浮かんでしまうのが英語の苦手な人の特徴です。


今回、注目して欲しいのは、is という部分です。動詞ですよね。1つの英文には必ず「(述語)動詞」が最低1つはあります。述語動詞とは、「主語が必ずある動詞」のことです。英語が苦手な皆さん、この is の『主語』を上手に探せますか? ここが「構造の把握」の第一歩です。この is の『主語』を見つけて下さい。


↑こう問うと大抵の英語が苦手な人は、「English が is の主語」と最初答えます。残念ながらこれは「不正解」。「この文 is の主語」は English ではないのです。(この段階で、英語が苦手な人は普通「パニック」を起こします) 英語では厄介なことに、主語が「大きな塊」であることがあります。実は「To speak English well」の全部が is 主語なのです。もう少し短くすると「To speak」の2語の塊が is の主語です。


なぜ「English が主語にならない」のか?…(多くの英語が苦手な人はここでつまずきます)


…実は、これは「speak が手前にあるので、English が主語では無い」と分かるのです。ここでは「speak English」で「英語を話す」という意味を構築してしまっているのです。English は is の主語であるよりも先に、「speak (~語を話す)」のほうと関係してしまっているのです。


もし、「is の主語」を「English(単独)」としてしまったら、「speak(~語を話す)とEnglish とのかかわり」が 宙に浮いてしまう形になってしまうのです。speak と English が分断されてしまう! これはおかしい!


ここで登場するのが「to」という単語です。「to」には魔力があります。「to」には『単語同士を【塊】にまとめる能力』があります。ただしこの場合の to の魔力は「to の次は原形の動詞」が必要です。


今回は「to」の魔力により、「to speak English well」という「塊」が作られています。to の次はちゃんと「speak」という「動詞の原形」が着ており、魔力が働いていることが分かるでしょうか? ここは「to speak English well」という【】なのです。


【塊】なので、↓この文は
To speak English well】 is difficult.
となっています。この【塊】こそが is の主語。【To speak English well】の【塊】と考えると speak と English との関係も保たれたまま、is の主語にもなりえるわけです。


ここまでで
【塊】is difficult.→「【塊】は難しい」
となります。で、⇒「【To speak English well】は難しい」になる。ここまではよろしいでしょうか? 


実はここで「to」に「こと」という訳例を当てはめると
           ↓


「【To speak English well】は難しい」
           ↓
【英語を上手に話すこと】は難しい


となります。よろしいでしょうか? 


ここで、大事なことを1つ! 確かに「【英語を上手に話すこと】は難しい」と、正しい意味が分かることが最も大事です。しかし、ここではもう1つ気をつけて欲しいことがあるのです。


それは【To speak English well】という【塊】が is の『主語』である…という点です。【to 不定詞の塊】が『主語』になっている、ということをしっかりと認識して欲しいのです。実はこれこの英文での to 不定詞の『役割なのです。よろしいでしょうか?


今日はここまでです。次回は木曜日に更新予定です。


(↓目次はこちら)
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2009年8月13日

不定詞の謎に迫る!(5)

不定詞の謎に迫る!


前回の続きから。以下まず確認事項。


「to」には魔力がある。この魔力により 「to+動詞の原形~」という【塊】を作ることができる。
・前回は「to+動詞の原形~」という【塊】が『主語』の役割を果たした。


【To speak English well】 is difficult.
        ↓
  【To speak English well】が動詞 is の『主語』。
        ↓
【To speak English well】は難しい
        ↓
【英語を上手に話すこと】は難しい


となっています。ここまでよろしいでしょうか?


今回は、これに近い使い方を「もう一つ」紹介します。
まず、↓これを見てください

 I want the poke-mon. (私はそのポケモンが欲しい)

この英文の中で、ある2箇所に注目し、色々考えて欲しいのです。
その2箇所とは 「want」 と 「the poke-mon」です。


まず「want」。
want は「自動詞でしょうか? 他動詞でしょうか?」
自動詞他動詞が分からない人はこちらからログを2つは読んでください。分からなかったら絶対に読むこと!)
 ↓
want は他動詞です。したがって直後に「目的語になる名詞」が要ります。
(「目的語」がなんだか分からない人はこちらからログを読んでください。分からなかったら絶対に読むこと!)


したがって want の直後にある「the poke-mon」は、今回、want の「目的語」となります。ここまでをしっかり認識してください。でないと話が始まりません。


では
 I want the poke-mon. 
  ↑
このうちの「the poke-mon」の部分を、「to speak English well」の取り替えてみましょう。
すると↓


 I want to speak English well. 


という英文が出来上がります。ここまでよろしいでしょうか? 


「to speak English well」は 『to の魔力』により1つの【塊】になっていましたね。つまり、
 I want 【to speak English well】.
と考えることができます。


さて、ここで今回の英文の【to speak English well】の役割を考えて欲しいのです。


前回は、
【To speak English well】 is difficult.
という英文でした。この文の【to speak English well】の役割は、「is の『主語』」でした。
では、
 I want 【to speak English well】.
での【to speak English well】の役割は? 今度は『主語』ではないですよね。この文の『主語』は I ですから。


正解は、、、、、


I want 【to speak English well】.
での【to speak English well】の役割は、他動詞 want の『目的語』です。


I want 【to speak English well】.
        ↓
  【To speak English well】が他動詞 want の『目的語』。
        ↓
 私は【to speak English well】が欲しい
        ↓
 私は【英語を上手に話すこと】が欲しい
        ↓
   私は英語を上手に話したい


となっているのです。よろしいでしょうか?


前回は to 不定詞の【塊】が『主語』の役割を果たしていました。
今回は to 不定詞の【塊】が『目的語』の役割を果たしていたのです。


ここまでで、「to 不定詞の【塊】は、『主語』や『目的語』の役割を果たすことがある」と抑えてください。


そして、もう1つ!「こと」という訳例にも注目してください!

前回は
【To speak English well】 is difficult.
【英語を上手に話すこと】は難しい


今回は
 I want 【to speak English well】.
 私は【英語を上手に話すこと】が欲しい


どちらも「こと」という訳例が当てはめられています。ここにも注目です。何が言いたいか分かりますか?


実は、その「to 不定詞の【塊】」の役割が『主語』や『目的語』である、と分かった場合、その「to不定詞の【塊】」には、100%「こと」という訳例が割り当てられる(少なくとも直訳は)、、、ということになります。


逆に言えば、
 どんな英語が苦手な人でも、
その「to不定詞の【塊】」が『主語』や『目的語』の役割を果たしている!
 と分かれば、
 →自信を持ってそこに「こと」という訳例を当てはめられるのです!


これが、苦手な人にとってどれほど助かることか…得意な人には分からないのが残念です。彼らはそんなことを知らなくたって、一瞬で「ぱっと」意味が分かってしまうのです。


今回の英文を「一瞬で、絶対に100%「こと」だ! と分からなかった英語の苦手な皆様」には、ぜひ


「to不定詞の【塊】」が『主語』や『目的語』の役割を果たしている!
 と分かれば、
 →そこに「こと」という訳例を当てはめられる。


という「事実」を知って欲しいと思います。よろしいでしょうか?


明日はいつもなら文法放送ですが、今週はお休みです。


なお、8月16日(日)に、コミケの3日目に行く人は、
“東”O58b サークル・マウスバードにお立ち寄りください。お待ちしてます。m(_ _)m
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この続きは、来週の月曜日です。


(↓目次はこちら)
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2009年8月17日

不定詞の謎に迫る!(6)

不定詞の謎に迫る!


まず、コミケに出店の報告です。
第76回コミックマーケット・サークル マウスバード


おかげさまで、皆様に「マンガで覚える英文法 総集編DVD」を買っていただきました。ありがとうございました。。。m(_ _)m


では、今回は説明の途中なので、説明に参ります。
以下ここまでの確認事項です。


「to」には魔力がある。この魔力により 「to+動詞の原形~」という【塊】を作ることができる。
・前回は「to+動詞の原形~」という【塊】が『主語』の役割を果たした。


<前々回>
【To speak English well】 is difficult.
        ↓
  【To speak English well】が動詞 is の『主語』。
        ↓
【To speak English well】は難しい
        ↓
【英語を上手に話すこと】は難しい


となっている。to 不定詞の【】が is 『主語』の役割を果たしている。


<前回>
I want 【to speak English well】.
        ↓
  【to speak English well】が他動詞 want の『目的語』。
        ↓
 私は【to speak English well】が欲しい
        ↓
 私は【英語を上手に話すこと】が欲しい
        ↓
   私は英語を上手に話したい


となっている。これは to 不定詞の【】が want の『目的語』の役割を果たしている。


ここまでご確認ください。


---------------


では、今回は↓この文です。


His desire is to speak English well.


これも、「to speak」と、「to +動詞の原形」がありますね。やっぱり「to」の魔力が発揮されます。【to speak English well】という【】で考えなければなりません。
 ↓こうなるわけです。
His desire is 【to speak English well】.


では、今回の「to 不定詞」の【塊】=【to speak English well】は何?


・「主語」ではないですね。「主語」は「His desire (彼の野望)」ですから。
・では「目的語」でしょうか? 今回は「目的語」ではありません。それは動詞が「is」だからです。is は「自動詞」。目的語が初めから後ろに取れません。(自動詞についてはこちら


is の後ろですから、実は今回の「to 不定詞の」は、『補語』の役割を果たしています。(補語についてはこちらの後半


His desire =【to speak English well】.
 S            C


という構造になっています。


なので
His desire =【to speak English well】.
      ↓
 彼の野望 =【to speak English well】.
      ↓
「彼の野望 は【to speak English well】である」


ということになり、さらに、


      ↓
「彼の野望 は【英語を上手に話すこと】である」


となります。何度も書きますが、今回の「to 不定詞の」は、is の『補語』の役割を果たしていることを抑えてください。そして


今回もやっぱり「こと」という訳例が付きました。←ここもをよく覚えておいてください。


--------------
前々回、前回、今回の説明までで1回まとめます。
(1)to 不定詞の【】は、『主語』や『目的語』や『補語』の役割を果たすことがある。
(2)「『主語』『目的語』『補語」の役割を果たしている to 不定詞の訳例」には必ず「こと」が使われる(少なくとも直訳では)。


↑この2つをよ~く覚えて欲しいと思います。よろしいでしょうか?


この続きは木曜日です。


(↓目次はこちら)
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2009年8月20日

不定詞の謎に迫る!(7)

不定詞の謎に迫る!


では、続きに参りましょう。
前回までの3つは


・【To speak English well】 is difficult.
  →to 不定詞の【塊】は『主語』の役割を果たしている
  ⇒「【英語を上手に話すこと】は難しい」
・I want 【to speak English well】.
  →to 不定詞の【塊】は『目的語』の役割を果たしている
  ⇒「私は【英語を上手に話すこと】を欲している
  ⇒「私は英語を上手に話したい」
・His desire is 【to speak English well】.
  →to 不定詞の【塊】は『補語』の役割を果たしている
  ⇒「彼の野望は【英語を上手に話すこと】だ」


でした。上の3つの英文の【to不定詞の塊】は、それぞれ『主語』や『目的語』や『補語』の役割を果たしていますね。そして、これらの訳例にはすべて「こと」という言葉が入っています。


ではここで今回の英文を発表します。


He has the ability to speak English well.


これにも「to+原形~」がありますね。【to の魔力】により、これも【塊】を形成しています。つまり


He has the ability【to speak English well】.


となります。この英文での【to不定詞の塊】の役割を考えてください。


・まず『主語』の役割は果たしていないですね。
・次に『目的語』の役割も果たしていないですね。他動詞 has の目的語は the abilityですから。
・『補語』でもないですね。


つまり、今回の【to不定詞の塊】は、『主語』や『目的語』や『補語』のどの役割も果たしていません


正解を言うと、この【to不定詞の塊】の「役割」は、手前の「名詞 ability」 を修飾している役割を担っています。(修飾の意味がわからない人はこちら


【to speak English well】⇒ability
   ↓
「【英語を上手に話すような】能力」


という具合です。したがって全体で
 He has the ability【to speak English well】.は
 ⇒「彼は 【英語を上手に話すような】能力 を持っている」
という、意味になります。


ここで抑えて欲しいことが2つあります。
(1)He has the ability【to speak English well】. の【to不定詞の塊】は、『主語』や『目的語』や『補語』のどの役割も果たしていない
(2)『主語』や『目的語』や『補語』のどの役割も果たしていないこの【to不定詞の塊】には「こと」という訳語が入らない


この2つです。ここが今までの3つの英文との「大きな違い」になります。
ここで、私が何を言いたいかわかるでしょうか?


実は↓こういうことです。


・【to不定詞の塊】が『主語』や『目的語』や『補語』のどれかの役割と分かった場合、少なくとも直訳には「こと」という意味が入る。
・【to不定詞の塊】が『主語』や『目的語』や『補語』のどの役割もないと分かった場合、「こと」という意味が絶対に入らない。


ということです。


つまり
【to不定詞の塊】の役割を見抜くことで、「訳語」が決まるのです。
実は今回の↓
 He has the ability【to speak English well】.
のように、<名詞(ability)修飾している【to不定詞の塊】>は
 × 「こと」
  「べき」か「ような」か「という」か「ための」かあるいは「何も訳を付け足さない
という「訳語」が加わるのです。


べき」「ような」「という」「ための」「(訳さない)」については次回にやります。
明日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。


(↓目次はこちら)
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2009年8月24日

不定詞の謎に迫る!(8)

不定詞の謎に迫る!


不定詞の謎に迫る!の(4)~(6)は、【to do ~】の塊の役割が、「主語」か「目的語」か「補語」のどれかの役割果たし、意味には「こと」が付く…これを学習しました
前回(不定詞の謎に迫る!の(7))では、【to do ~】の塊の役割が、「主語」や「目的語」や「補語」のどの役割を果たさなかった。意味には「こと」が付かなかった手前の名詞を修飾し、「ような」という意味が付いた…これを学習しました


ここまでよろしいでしょうか?


では今回の英文です。この3つ。
・I have some friends to help.
・I have some friends to help me.
・He kept the promise to pass the entrance examination.


まず「意味」よりも先に【to do ~】の塊の役割を考えてください。
まず、
●「主語」か「目的語」か「補語」の役割を果たしているかどうかを、調べてください。


・I have some friends to help.
 主語は I。目的語は some friends。 …ということは、【to help】の塊は「主語」や「目的語」や「補語」のどの役割を果たしていない


・I have some friends to help me.
 主語は I。目的語は some friends。 …ということは、【to help me】の塊は「主語」や「目的語」や「補語」のどの役割を果たしていない


・He kept the promise to pass the entrance examination.
 主語は He。目的語は the promise。 …ということは、【to pass the entrance exmination】の塊は「主語」や「目的語」や「補語」のどの役割を果たしていない


今回も、例に挙げた英文はどれも【to do ~】の塊の役割が、「主語」や「目的語」や「補語」のどの役割も果たしていませんこのような場合、絶対に「こと」という意味がつきません(←ここを苦手な人はしっかり覚えたください!)。


では、今回の意味には「何」が付くでしょう? 前回(7)では「ような」でした。


今回は実は、以下のようになります。
・I have some friends to help.(私には 【助けるべき】友達が何人かいる)
・I have some friends to help me.(私には 【私を助けてくれるための】友達が何人かいる)
・He kept the promise to pass the entrance examination.(彼は 【入学試験に合格するという】約束を守った)


「こと」ではなく、「べき」「ための」「という」といった言葉になりました。ここまでをまず確認してくださいね。そうしたら、前回同様に【to do ~】の塊の「役割を考えてください。


前回は
・He has the ability【to speak English well】.
 ⇒【to speak English well】は『手前の名詞「ability」を修飾していましたね。
  【英語を上手に話すような】→「能力」といった具合です。


実は今回の3つの英文の「【to do ~】の塊」も、前回と同じく『手前の名詞修飾』しています。


・I have some friends【to help】.
 ⇒【to help】は『手前の名詞「friends」を修飾
  【助けるべき】→「友人たち」といった具合。


・I have some friends【to help me】.
 ⇒【to help me】は『手前の名詞「friends」を修飾
  【私を助けるための】→「友人たち」といった具合。


・He kept the promise【to pass the entrance examination】.
 ⇒【to pass the entrance examination】は『手前の名詞「promise」を修飾
  【入学試験に合格するという】→「約束」といった具合。


です。
つまり、
・「前回の英文(1つ)+今回の英文(3つ)」の合計4つの英文は全て、「【to do ~】の塊」が『手前の名詞修飾する役割』を果たしている英文
・手前の名詞を修飾する「【to do ~】の塊」の意味には「こと」が付かない
・「ような」「べき」「ための」「という」のどれかの意味になる。
ということです。


ここまでよろしいでしょうか? 


このような「【to do ~】の塊」が『手前の名詞を修飾する役割』を果たしている英文についてはもう少し説明があります。それについては、木曜日に紹介します。


(↓目次はこちら)
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2009年8月27日

不定詞の謎に迫る!(9)

不定詞の謎に迫る!


前回の続きです。まず前回のラストのまとめ↓


手前の名詞修飾する「【to do ~】の塊」の意味には「こと」が付かない
・「ような」「べき」「ための」「という」のどれかの意味になる。


これをご確認ください。よろしいですね?


では続き。「【to do ~】の塊」が『手前の名詞を修飾する役割』を果たしている英文をもう少し詳しく見てみます。<前半>と<後半>があります。


<前半>
前回やったこの2つの英文を違いを考えましょう・
・I have some friends to help.(私には助けるべき友達が何人かいる)
・I have some friends to help me.(私には私を助けてくれるための友達が何人かいる)


上には me無く、下には meある。ここが大きな違いですね。
ここで考えて欲しいことがあります。to help me の「help」は自動詞でしょうか? 他動詞でしょうか? ⇒他動詞ですね。ここに注意してください!


上の英文
・I have some friends to help.
の場合、「help は他動詞」のくせに、目的語が直後にないのです。helpの目的語はどこに行ってしまったのでしょうか?
⇒実は、この場合「【to do ~】の塊」が『修飾している名詞 friends』が help の目的語なのです。
「何人かの友達助ける」わけです。(私が助ける


一方、下の英文はどうでしょうか?
・I have some friends to help me.
こっちは「help は他動詞」で、普通に目的語が直後にあります。helpの目的語は「me」です。
⇒実は、この場合「【to do ~】の塊」が『修飾している名詞 friends』が help の主語なのです。
「何人かの友達私を助ける」わけです。(私は助けない


この違いをしっかり理解してください。理解できましたか?


では、ここで<前半>のポイントです。
・I have some friends to help.
のように【to do ~の塊】の目的語が直後になく目的語である名詞(今回は friends)を【to do ~の塊】が『修飾している』場合⇒意味はほとんど「べき」になる。


・I have some friends to help me.
のように【to do ~の塊】の目的語が直後にあり、【to do ~の塊】が『修飾している』名詞(今回は frineds)が do の主語の場合⇒意味は絶対に「べき」にはならない


ということになります。
得意な人でもけっこう知らない知識です(得意な人は無意識でこれ知っている場合は十分にありえますが)


これを知っていると、苦手な人でも「このケースでの不定詞の意味」を取りやすくなります。苦手な人にはぜひ知って欲しい知識です。


-------------------------


<後半>
前々回と前回やったような、【to do ~】が「手前の名詞を修飾している英文」のうち、以下の2つを取り上げます。
 ・He has the ability【to speak English well】.
  ⇒「彼は 【英語を上手に話すような】能力を持っている」


 ・I have some friends to help me.
  ⇒「私には 【私を助けてくれるための】 友達が何人かいる」


上は「ような」という意味が加わっていますね。下は「ための」ですね。


実は!


【to do ~】が「手前の名詞を修飾している英文」のうち、「ような」と「ための」という意味が加えられる英文の場合は
 ●「ような」も「ための」も不要の場合が多い。
のです。


つまり
 ・He has the ability【to speak English well】.
  ⇒「彼は 【英語を上手に話すような】能力を持っている」
  ⇒「彼は 【英語を上手に話す】能力を持っている」


 ・I have some friends to help me.
  ⇒「私には 【私を助けてくれるための】友達が何人かいる」
  ⇒「私には 【私を助けてくれる】友達が何人かいる」


ほら! 「ような」や「ための」なんて無くたって意味が通る! いやむしろ「無いほうが自然」ではないでしょうか?
【to do ~】が「手前の名詞を修飾している英文」は、このように「(訳す必要が無い)」場合が実は一番多いのです。


つまり、【to do ~】が「手前の名詞を修飾している英文」は、「べき」「ような」「という」「ための」「(訳さない)」の5通りの意味がある。
のです
実は
【to do ~】が「手前の名詞を修飾している英文」は、この5通り以外は存在しない。
のです。この知識も得意な人は大体知りません。(得意な人でも無意識でこれ知っている場合は十分にありえますが)


苦手な英語学習者の皆さん! これを知っていると「このケースでの不定詞の意味」を取りやすくなります。苦手な人にはぜひ知って欲しい知識です。ぜひ覚えて活用して欲しいです。


今回はここまで。明日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。


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2009年8月31日

不定詞の謎に迫る!(10)

不定詞の謎に迫る!


今回は↓このタイプの不定詞を学習しましょう。
・To speak English well, I must study English.


今回のシリーズでは【不定詞の塊】の『役割』を重視しています。今回もこの英文の『役割』を見つけましょう。


【不定詞の塊】は↓これです。
 【To speak English well】, I must study English.
さあ『役割』を見つけてください。

・この【不定詞の塊】は【主語】か【目的語】か【補語】の『役割を果たしているでしょうか? これであれば、訳語は「こと」に決定!
 ⇒しかし残念ながら、この役割ではないようです。
  【主語】は I 。study の目的語は【English】。補語は(第3文型の英文だから)関係ないですね。


では
・この【不定詞の塊】は、【手前の「名詞」を修飾する『役割』】を果たしているでしょうか?
 これであれば、訳語は「べき」か「ような」か「という」か「ための」か「(訳さない)」に決定!
 ⇒しかし残念ながら、この役割ではないようです。
  そもそも、to の手前には何もないですね。修飾できる「名詞」がありません。


つまり、この英文は今までやってきた「どちらの役割」でもないのです。


このように「どちらでもない場合」は、ほとんどのケースで動詞」か「形容詞」を修飾する役割を持っているのです。
 【To speak English well】, I must study English.
この英文の【To speak English well】は実は
 ●「動詞」の study を修飾している
のです。


 訳例を言ってしまいますと、
 (英語を上手く話すために、私は英語を勉強しなければならない
というものになります。実は今回の訳語は「ため」でした。(「ため」ではないことに最大注意!)


今回の【To speak English well】という【不定詞の塊】は、study(~を勉強する)を修飾している『役割』を果たしています。日本語に置き換えて考えましょう。


英語 【To speak English well】study
日本語【英語を英語を上手く話すために】勉強する


といった具合なのです。 「study という「動詞」」を修飾していることがお分かりになりますでしょうか?


このように


「「動詞」を修飾している役割』を果たしている不定詞」
の訳語は
 「ために」「」「なんてorとは」「もし~ならば」「(左から)て」「ほど
の6個


「「形容詞」を修飾している役割』を果たしている不定詞」
の訳語は
 「のに」「のは」「には
の3個


あります。(原則、これ以上はありません!)


次回は、「「動詞」を修飾している役割』を果たしている不定詞」の6つの訳語ために」「」「なんてorとは」「もし~ならば」「(左から)て」「ほど」について、詳しく説明します。


次回は木曜日の予定です。


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2009年9月 3日

不定詞の謎に迫る!(11)

不定詞の謎に迫る!


前回のラストで


「「動詞」を修飾している役割』を果たしている不定詞」
の訳語は
 「ために」「」「なんてorとは」「もし~ならば」「(左から)て」「ほど
の6個


「「形容詞」を修飾している役割』を果たしている不定詞」
の訳語は
 「のに」「のは」「には
の3個


と紹介しました。今回はこのうちの


「「動詞」を修飾している役割』を果たしている不定詞」
の訳語は
 「ために」「」「なんてorとは」「もし~ならば」「(左から)て」「ほど
の6個


について学びましょう。


↓これらは皆、「動詞修飾する役割を果たしている不定詞」のある英文です。
・Do you live to eat or eat to live?
・She wept to hear the sad news.
・He cannot be sane to believe such a girl.
To meet her, you would fall in love with her.
・He grew up to be a novelist.
・He was not so foolish as to believe it.


1つずつ、訳例と説明を加えます。


・Do you live to eat or eat to live?
訳例(君は食べるために生きるのか、生きるために食べるのか?)
説明 to eat(食べるために)→ live(生きる・動詞)を修飾。
   to live(生きるために)→ eat (食べる・動詞)を修飾。


・She wept to hear the sad news.
訳例(彼女はその悲しい知らせを聞い泣いた)
説明 to hear(聞い)→ wept(泣いた・動詞)を修飾。


・He cannot be sane to believe such a girl.
訳例(あんな女を信じるなんてorとは彼は正気のはずがない)
説明 to believe(信じるなんてorとは)→ (cannot) be(のはずがない・動詞)を修飾。


To meet her, you would fall in love with her.
訳例(もし彼女に会え、君は彼女に恋するだろう)
説明 to meet(もし会え)→(would) fall(に落ちるだろう・動詞)


・He grew up to be a novelist.
訳例(彼は成長し小説家になった)
説明 「(左から)て」というタイプで特殊。<次回詳細を記す>


・He was not so foolish as to believe it.
訳例(そんなことを信じるほど彼は愚かではなかった)
説明 to believe(信じるほど)→ was (not)(ではなかった・動詞)
  <補足:as to でまとめて「ほど」と訳す>


という具合です。


動詞修飾するタイプの訳語は
 「ために」「」「なんてorとは」「もし~ならば」「(左から)て」「ほど
の6個
以外にはありません。ぜひ↑を丸ごと覚えてもらいたいものです。


上記の中で「(左から)て」というタイプ
・He grew up to be a novelist.
訳例(彼は成長し小説家になった)
が、やや特殊なので、これについては次回説明します。


明日はいつもの文法放送。この続きは月曜日です。


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2009年9月 7日

不定詞の謎に迫る!(12)

不定詞の謎に迫る!


前回は
「「動詞」を修飾している役割』を果たしている不定詞」
の訳語
 「ために」「」「なんてorとは」「もし~ならば」「(左から)て」「ほど
の6個


を紹介しました。
今回は、このうち特に注意される「(左から)て」という表現について詳しく説明します。これはよく「結果の to 不定詞」と呼ばれます。これだけは、他の5つとは性質が異なるのです。


「結果の to 不定詞 『(左から)て』」

例文
・He grew up to be a novelist.
訳例(彼は成長し小説家になった)


これは一見(右から)ために」と訳したくなります。仮にそう訳すと
⇒(彼は小説家になるために成長した)
となります。ともすると、おかしくないように見えます。


しかし、よく考えるとおかしくないでしょうか? 小説家になるために成長できるでしょうか?


おかしいので、『(左から)』という具合に訳してみましょう。
すると


⇒(彼は成長し小説家になった)


となります。これならおかしくないですね。
このような to不定詞もよくあるのです。
「成長した結果、小説家になった」わけです。
このような to不定詞を「結果の to不定詞」と呼びます。
特に高校生では注意されます。高校生はしっかり覚えて欲しいです。定期テストなどで「訳せ」などという具合に出やすいですよ!


次回は、
「「動詞」を修飾している役割』を果たしている不定詞」
 「のに」「のは」「には
の3個


について紹介します。続きは木曜日です。


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2009年9月10日

不定詞の謎に迫る!(13)

不定詞の謎に迫る!

今回は
「「形容詞」を修飾している役割』を果たしている不定詞」
の訳語は
 「のに」「のは」「には
の3個


を紹介します。

例文
This river is dangerous to swim in.


この英文の訳例は、大体以下の3通りの訳例になります。
「この川は泳ぐのに危険だ」
「この川で泳ぐのは危険だ」
「この川は泳ぐには危険だ」


訳語は「のに」「のは」「には」になりますが、お好みでどれでも良い、という感じです。


「to 不定詞」の「役割」を考えますと、
 to swim in ⇒ dangerous(形容詞)
 「泳ぐのは」⇒「危険だ」
という具合に形容詞」を修飾しています。


ここまでよいでしょうか?


この「形容詞を修飾する to 不定詞」の英文には面白い特徴があります。
 この英文をよ~~~く見てください。
  ↓
This river is dangerous to swim in.


どこか「変だ!」と思える場所はありませんか?
特に最後のほう…

This river is dangerous to swim in.
は最後が「 in 」で終わってますよね。
な気がしませんか?


 ↓こうしたくないですか?


This river is dangerous to swim in this river.
 もしくは
This river is dangerous to swim in it.
 もしくは
This river is dangerous to swim.


どうでしょうか? なんか良さげな感じがしませんか?
でも実はこれらはいずれもダメです。


形容詞を修飾する to 不定詞」の英文の場合、
・「to 不定詞 は、目的語が欠けている状態にする」
・「その目的語主語になっている」


という形にする、という決まりがあります。


「to 不定詞のまとまり」だけ見ると
   ↓
 『to swim in』ですね。


でも実際は


『to swim in this river


なはずです。ところが、this river はこの文の「主語」になっているわけです。


This river is dangerous to swim in.


↑こうですね。
形容詞を修飾する to 不定詞」の英文の場合、
・「to 不定詞 は、目的語が欠けている状態にする」
・「その目的語主語になっている」
とするわけです。


だから、「in」で終わらせてしまっているのです。逆に「in」を取っ払ってもいけません


なお、こういう形(目的語が欠ける・その目的語主語)の英文を
tough(タフ)構文
と呼ぶことがあります。


This river is dangerous to swim in.
「tough(タフ)構文」の代表的な英文です。可能であればこの名称も覚えてください。


******


以上で「不定詞の基本訳語」は全て網羅しました。
来週月曜日は、これらにもう少しだけ突っ込んだ説明を加えます。


明日はいつもの文法放送です。


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2009年9月14日

不定詞の謎に迫る!(14)

不定詞の謎に迫る!


今日は、ここまでの総まとめ(1)です。


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ここまで取り上げたto不定詞の「訳語」を全部挙げてみましょう。


こと、べき、ような、という、ための、(訳さない)、ために、て、なんてorとは、もし~ならば、(左から)て、ほど、のに、のは、には


これで全部。全15個です。「これ以外には原則ない」のです!


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私は昔、不定詞がとても苦手でした。to不定詞がある英語を「正しく意味が取れたことが99%、ほとんどなかったのです」
ところが、この15個の訳語を教わったところ、どうでしょう? あっというまに「不定詞が怖くなくなった」のです。99%正しい意味が取れるようになったのです。


今まで怖くて怖くて仕方がなかった「不定詞」に出くわしたとき、対処法ができたのでした。15個の訳語をシラミ潰しに「1つ1つ当てはめた」のです。そしたら、まず間違えなくなりました


もちろん、最初は時間がかかりました。しかし、次第に、早く、正確に「正しく意味が取れる」ようになりました! そして怖くなくなったのです。


私は、この15個英語の苦手な人には必ず教えます。彼らも私と同様「不定詞が怖かった」はずですから。
私からこの15個を教わった「英語が苦手な生徒さん」は、喜んでいました。「不定詞が怖くなくなりました!」と口々に言っていました。そのたびに私は喜んでいました。


ところが! この15個の訳例は「得意な人には不評」であることが分かりました。
それは、smart.fmでの出来事で分かりました。


あるとき、smart.fmで「不定詞の15個に関する問題」を出したのです。
そしたら、得意な人からのお返事は、簡単すぎるという感じでした。
 具体的には⇒ 問題編 解決編

得意な人は、↓こうだったのです!
・こんな15個の訳例なんか知らなくてもすぐに意味が分かる(大体間違えない)。
訳語なんかにこだわらず、自由に訳を作りたいし、そうすべきだ!


実は、今回のこのシリーズのテーマはここだったのです。今回は「不定詞の謎に迫る!」です。があるのです!


今回の「不定詞の」とは


英語が苦手な人は⇒不定詞が苦手15個訳語を教わると喜ぶ
英語が得意な人は⇒不定詞は得意15個訳語を教わると憤慨する


という具合になる現象です。


謎だと思いませんか? 実は「この違い」を皆さんに知って欲しくて作ったのが、今回のシリーズでした。この不定詞には「この違い」が厳然として存在するのです。
ここまでよろしいでしょうか?


---


ではなぜこの違いがあるのでしょうか?


正直言って、今の私では分かりません。でも
得意な人は、to不定詞のある英文をいとも簡単に意味を取り、「? これの意味が簡単に取れない人なんているの?」という顔をします。
苦手な人to不定詞のある英文をさんざんぱら考えても意味を間違い、「? これの意味が簡単に取れる人なんているの?」という顔をします。


 正反対になります


「この」に対し、私は皆様の意見が欲しいのです。もしよろしければご意見をいただければと思います。
続きは木曜日です。


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2009年9月17日

不定詞の謎に迫る!(15)

不定詞の謎に迫る!


今日は、ここまでの総まとめ(2)です。今回で「不定詞の謎」は終了します


今回は「用法」というものを少し紹介します。
不定詞を少しでも学習した方は。「用法」という言葉を聞いたことがあると思います。
それは、
名詞(的)用法
形容詞(的)用法
副詞的(用)法
の3つのはずです。今回、このシリーズではあえて「用法」という言葉は使わずにきました。でも実はこれまででこれを私は既に教えていたのです。^^
それは、今まで教えてきた「15個の訳語」と関連します。


全てを含めてまとめてみましょう!


●名詞(的)用法
訳語:「こと」(少なくとも「直訳」では「こと」と訳せるto不定詞)
役割:「【to do ~】の塊」が「名詞」扱いになり、「主語」や「目的語」や「補語」になる。
例文:To speak English well is difficult.
  (英語を上手に話すことは難しい)
このシリーズでの説明 (5) (6)


●形容詞(的)用法
訳語:「べき」「ような」「という」「ための」「(訳さない)
役割:「【to do ~】の塊」が『手前の名詞』を修飾する。
例文: He has the ability to speak English well.
   (彼は英語を上手に話すような能力を持っている)
このシリーズでの説明 (7) (8) (9)


●副詞(的)用法
訳語:「ために」「」「なんてorとは」「もし~ならば」「(左から)て」「ほど」「のに、のは、には
役割:「【to do ~】の塊」が『動詞』か『形容詞』を修飾する。
例文:To speak English well, I must study English.
   (英語を上手く話すために、私は英語を勉強しなければならない)
このシリーズでの説明 (10) (11) (12) (13)


という具合になっています。これが不定詞の「用法」の正体でした。


以上で、今回の不定詞の学習は終わりです。ただこれらはあくまで「不定詞の基礎」に過ぎません。応用は自分でしっかりどこかでやってください。


なお何度も言ってますが、これらの基礎は「英語が得意な人」は教わらなくてもできてしまうのです。今回「できない!」と思った苦手な人は、まずはこの「基礎」をしっかり覚えて欲しいと思います。

(得意な人ではなく)苦手な人は、まずは、↓この15個の訳例
「こと、べき、ような、という、ための、(訳さない)、ために、て、なんてorとは、もし~ならば、(左から)て、ほど、のに、のは、には」
を、何も見ずに「スラ~~~~」と言えるようになりましょう。そうすると不定詞は怖くなくなります!^^ (一部の得意な人は、覚えるな! って憤慨するでしょうけどねw)


明日はいつもの文法放送。
来週の月曜日は1回雑談を入れます。


来週の木曜日から新シリーズをはじめます。多分、このシリーズのような「激怒タイプ」になると思います。お楽しみに^^


(↓目次はこちら)
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