2013.11.25 Mon

第2言語の習得は認知症の予防に?エジンバラ大学とニザム医科学研究所による最新調査結果

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語学学習者の皆さんに朗報です。最新の研究によると、言語の習得が認知症の予防になるという可能性が高まってきているようです。

これまでも「バイリンガルは脳の実行制御機構がつかさどる課題の遂行能力に優れる」という研究結果や、「中年になってから第2言語を学び始めても、認知症を予防する助けになる」という科学的な見解が発表されてきました(例:2011年2月「言語の習得が認知症の予防に?」-National Geographic News)。

この度11月7日付のBBCニュースにて、スコットランドのエジンバラ大学とインドのニザム医科学研究所による、バイリンガルが認知症にもたらす効果についての過去最大規模の共同研究の結果(米国神経学会機関誌『Neurology』掲載)が紹介されていました(参考:Speaking a second language may delay dementia-BBC News)。

研究によると、約650人の認知症患者を観察したところ、2カ国語以上を話すバイリンガルは1カ国語しか話さないモノリンガルに比べて、アルツハイマー、血管性認知症、前頭側頭認知症において最長で5年間ほど症状の進行が遅かったそうです。

これは教育、性別、職業、都市に住んでいるか地方に住んでいるかという、認知症の発病に影響しそうな個人の他の要因と独立した結果になります。ただしバイリンガルは民族的、文化的な背景が複雑なことが多く、こうした観点についてさらなる調査が必要となるそうです。

エジンバラ大学のトーマス・バック教授は、「この調査で、バイリンガリズム(二言語併用)は現在得られるどんな薬よりも認知症への影響が強いという可能性が示唆された」と述べています。

語学学習の目的は仕事や旅行、資格試験など人それぞれだと思いますが、「脳トレ」としての効果も真剣に期待できそうですね。

脳科学者の茂木健一郎先生が総合監修
1日20分 脳が目覚める「朝英語Biz」

Text: maggy

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