2014.04.25 Fri

恥ずかしくなるくらいでちょうどいい! 英語の息の使い方

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皆さま、こんにちは。「イギリス英語使いmaki」こと、高島まきです。英語発音がテーマの3回シリーズも今回が最終回になりました。第1回の「大きく、はっきり、繰り返す」、第2回の「リズム、イントネーション」に続き、今回は「息の使い方」についてお話しいたします。

日本語には無い「強勢(stress)」
口の形や舌の位置などがある発音を決めるのはもちろんですが、英語の場合、日本語には無い「強勢(stress)」と言われる強さ、つまり強い息と弱い息の差をつけることが、きれいな発音で話すためには無視できないポイントです。ここで言う「息」とは呼気、つまり話すときに吐く息のことです。

まずは、私たちがどのような息で日本語を話しているか、考えたことはありますか?日本語の場合、勢いは弱く、それがずっと続きます。大声を出したり、意識して強く言おうとしたりすることがない限り、ほぼ同じ弱さのままです。これが前回、第2回でお話しした「平坦(monotonous)な日本語」と大いに関係あるのです。

母語だと意識したことがないかもしれませんね。では、外国人が話す日本語を思い出してみてください。身近にいなかったら、外国人タレントのどなたかを想像してみてくださいね。例えば文の中での「私は」を、大抵の人が「ワッシワ」と、「タ」を強く高く発音しているのを聞いたことありませんか? 彼らは私たちと反対に、同じ量の息でずっと話すことができません。強弱のある言語が母語の外国人で日本語を平坦に話せる人は、発音的にはかなり上級者です!

息の強さをコントロールする方法
さて、では翻って私たち日本人が英語を話そうとするときに、いきなり息の強さをコントロールするのは難しいですよね。一番簡単な方法は、強くすべき箇所「大きな声で言う」、です。

はい、また出ました、大きな声(笑)。もちろん、ネイティブスピーカーたちが大きな声をしょっちゅう出しているわけではありませんし、彼らは小さいボリュームで話す時も自然と強弱をつけています。が、私たちの場合は、まずは大きく強く言うことから練習です。

ではどこが強くなるかを単純に言うと、文の中での大事な情報にあたる言葉です。そしてそれは前回お話しした「イントネーション」と関係してきます。

例えば、"I didn't buy it." という文だとすると、何を強調したいかによって強く言う単語が変わってきますよね。どこを強く言うかによって、下記のように言いたい意味が変わってきます。

I didn't buy it. 私じゃなくて他の人が買った。
I didn't buy it. 買ってない。
I didn't buy it. 買ったんじゃなくて別の方法で入手した。
I didn't buy it. 買ったのはそれじゃない何かだった。

この例文はたまたま全部1音節の単語ばかりですが、これが2音節以上になると、単語の中でも強弱があります。

こちらが恥ずかしくなるくらいでちょうどいい
かつて私がイギリスに留学中、ある程度英語は話せていたけれど、今思えばまだまだ平坦にしゃべっていた頃、イギリスで育った日本人の友人が私のステイ先に遊びに来ました。彼女がホストマザーと話していた時、その家にあった立派な置物を誉めるのに、

"Oh, that's beautiful!"

と言ったのですが......。

皆さん、今これをさらっと読みましたね? 違うんです(笑)。彼女は(文字では表しにくいのですが、あえてひらがなで)「びーてぃふぉー」と、「ユー」の音をものすごく強く高く叫んだのですよ。これにはやられました。「うわ、やりすぎ......」と、こちらが恥ずかしくなるくらいでちょうどいいのね、というのを私はこの時学んだわけです。

恥ずかしさを捨てて、自由に!
3回にわたって英語発音のコツを少しだけお話ししましたが、それを言ってなおお伝えしたいのは、「発音にとらわれてしゃべれなくなるくらいなら、ルールは忘れて自由に話してください」ということです。言語は「しゃべってなんぼ」、ですから。恥ずかしさを捨てて、どんどん声に出してみてくださいね。

Enjoy Speaking English!

Text: 高島まき(イギリス英語発音スクール「Stellavoce」主宰)
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