2014.10.16 Thu

Vocabulary! Vocabulary! 語彙力アップの3原則

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新潟市で英語スクールを経営している高橋優子です。前回に続いて、英語を教えている中で感じていることや、英語力アップのちょっとしたコツをお伝えしたいと思います。

英語力を付けようとすると、やはり必要になるのが語彙力です。数日間の海外旅行ならば中学校で習う英単語くらいでなんとかなるかもしれませんが、学ぶ・働く・暮らすための英語ということになれば、相当な語彙は必要でしょう。

語彙を増やすお勧めの学習法や教材はSPACE ALCにたくさん紹介されていますので、ここでは私が考える、語彙力アップの3原則について書きます。

① 読めない単語は覚えられない

言葉は目で見て口から音を出し、その音を耳に入れるという動作を同時にするのが一番記憶に残りやすいと思います。単語を覚える時もスペルを指でなぞりながら発音するといいでしょう。発音が分からない単語は、電子辞書の音声などで確認するようにしましょう。

② 読めない単語は聞き取れない

例えばforeigner という単語をフォリジナー、supplierをスプリヤー などという風に読んでいたとします。リスニング文中にこれらの単語が出てきても正しいインプットができないわけですから、当然、話の内容は理解できません。

③ 間違った単語は忘れられない

私自身の経験です。通訳の仕事の前には、関連する資料を山ほど読み、単語の確認をします。そうして十分準備をしたつもりでも本番で冷や汗が出る経験には事欠きません。

今でも忘れられない、通訳を始めたばかりの頃の思い出があります。あるワインのインポーターがフランス、ボルドーからワインの生産者を招き、業者向けのプレゼンテーションをしました。そのときも事前に頂いた資料を基に、何日もかけて準備しました。ブドウの種類から栽培法、ワインの醸造法など、「ワインのことなら何でも聞いて!」というほど勉強し当日の打ち合わせも十分です。

さて本番になりまして、打ち合わせ通りプレゼンは順調に進みました。生産者はいよいよワインのボトルを開けテイスティングへと進みます。

彼はまず赤ワインのコルクを抜きます。次にワインを少しグラスに注ぎ、"First, check the color. "と言います。そして"Then please agitate the glass." と言ったのです。

会場を向いてスラスラとしていた私の通訳は、そこで止まりました。"agitate" という単語は私の中では激論をする、とか人の感情をかき乱す、という意味しかなかったのです。

「はあ? どうやってグラスをアジるの......」。私は思わず、隣に座るフランス人を見ました。すると彼は私に向かって微笑みながらもう一度"agitate"と言って、グラスを激しく振ったのでした。

それ以来、agitateという言葉を聞くたびに「激しく揺り動かす」という意味と共に、その時の光景を思い出します。

それでは皆さん、語彙を味方に付けて英語力アップ、がんばってくださいね!

Text: 高橋優子(英語スクール「Renaissance ELCC」「 English Education Lab」代表)
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