2015.01.23 Fri

日本人の「良さ」を生かして世界と繋がる 純日本人国連職員・田島麻衣子さんインタビュー

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仕事を通して、どの場所にあっても、どの国出身の人を相手にしても、身構えずに対応するコツを学びました。それは、日本人としての強みを生かしながら、相手の文化背景に合わせて少しだけ自分の行動を微調整し、共通の目標を重視して進むことです。日本人には、私たちが気付いていない、世界に通用する力がたくさんあります。

こう話すのが、今回のゲストで、『世界で働く人になる! [人づきあいと英語のスキルを劇的に上げる41の方法]』の著者、田島麻衣子さんです。

唯一の日本人として英語で自分の考え“を述べる
田島さんは、国連の一機関で、プロジェクトの予算編成を担う国連職員。昨年企画・運営に携わった会議でも、主要先進国だけでなく、パキスタン人やバングラデシュ人、ケニア人やブルンジ人など多種多様な国籍の同僚たちと議論を交わしました。

ある国際会議に出席したときのことです。参加していたイギリス人女性ジャーナリストに、日本女性の活躍が他の先進国の指標に比べて低い理由を質問しました。

会議が終わって談笑していた時、彼女は私の目をまっすぐ見て、"what do YOU think?"(「あなたは」どう思うの?)とズバリ。質問は、わからないからするのではなく、自分の考えを持っているからこそするものなのだ、と心から思いました。

海外で働いていると、自国への理解度を厳しく試されることがあります。それも食事を共にするといった日常生活の一場面の中で、かなり際どい質問やコメントが飛んでくることもあります。そして、それは当然全て英語です。

日本で、日本人に囲まれながら、日本語で自分の思うところを述べるのと、海外で、外国人に囲まれながら、その場にいる唯一の日本人として英語で自分の考えを述べるのには、雲泥の差があります。

話す力をつけるために「聞く力」をつける
実は田島さん、日本生まれ日本育ちの純日本人。高校時代に、当時、国連難民高等弁務官として活躍していた緒方貞子さんに憧れ、国際的な仕事に興味を持ったのだそうです。

今でこそ、プロジェクトの予算作成やその分析、部署内での議論や会議資料の作成など、仕事のすべてを英語でこなし、英語ネイティブの同僚が書いた文章に赤ペンを入れることも多いという田島さんですが、学生時代は、「英語にコンプレックスを抱く普通の学生」だったのだとか。中でも、苦手意識をもっていたのは、「話すこと」だったと振り返ります。

会話は言葉のキャッチボールですので、相手の言っていることがわかってはじめて成り立ちます。話す力をつけるための第一歩として、聞く力を伸ばすことに取り組みました。

ところが、良質な音声素材を選び、よく使われる言い回しを音と共に覚えてしまう……この学習が、結果として話す力を大いに鍛えてくれました。英語力は、①単語と②その音と③その並び方のバリエーションを、自分の中にどれだけ多く蓄積できているか、その量に比例するものです。英語を話すためには、このストックを一定量まで引き上げることが大切なのです。

著書『世界で働く人になる! [人づきあいと英語のスキルを劇的に上げる41の方法]』には、そんな田島さんならではの英語学習法も多数紹介されています。

特別な環境に生まれなくても、大人になってからでも、英語を習得することは、十分可能です。私自身の経験をもってしても、そう断言します。

必要なのは、先天的な才能などではなく、正しい方法と反復練習です。逆に言えば、正しいプロセスをふまえれば、誰でも英語をマスターできるのです。

――次回、引き続き田島さんに「話す力」をつける訓練について教えてもらいます。

30cambridge_book.jpg|『世界で働く人になる! [人づきあいと英語のスキルを劇的に上げる41の方法]』(アルク)

田島さんが自身の経験と失敗から学んだ英語学習のコツをコンパクトにまとめています。「文法の勉強に1年以上かけない」「きれいな発音より情熱が大切」など、ポイントを押さえた英語力の伸ばし方は必見です。
「読者の皆さんには、私が辿ってきた試行錯誤と失敗の過程ではなく、経験に裏打ちされた方法で英語を最短距離でマスターして欲しいと切に思います。」(田島さん)

Text: Kako

※The views expressed herein are those of the author and do not reflect the views of the World Food Programme(ここに記された見解は、著者個人のものであり、国連世界食糧計画の見解を何ら反映するものではありません)。

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