2015.01.26 Mon

「エレベータースピーチ」で英語で「話す力」を訓練しよう

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「“非”帰国子女」の学生が、試行錯誤の末、英語と人づきあいのコツを身に付け、国連機関の職員に――。『世界で働く人になる! [人づきあいと英語のスキルを劇的に上げる41の方法]』著者の田島麻衣子さんにとって、「話す力」をつけることは、大きな課題でした。

シリコンバレー発「エレベータースピーチ」
そんな田島さんが職場のトレーニングで受けた訓練がその名も「エレベータースピーチ」

耳慣れない言葉ですが、企業家がエレベーターの中で投資家に会い、自らのビジネスプランを30秒で伝えるという状況を想像してください。

アメリカ・シリコンバレー発祥のプレゼンテーション方法で、この名前は、大部分のスピーチの持ち時間が、エレベーターでビルの一階から高層ビルの最上階まで行く場合の平均的な所要時間と同じことに由来します。訓練は、通常30秒、最長3分で、何を相手に伝えるかというものです。

では、非ネイティブとしてこの訓練を受けた田島さんが“体得”したコツを教えてもらいましょう。

日本人が「エレベータースピーチ」をする際の3つのコツ

エレベータースピーチのコツは、ズバリ、① 相手の欲しているものを ② 情熱を持って ③ シンプルに表現することです。

目的は相手のサポートを得ることですから、自分が言いたいことよりも、相手が欲していることを察し、そこを上手に突いてあげるのが効果的です。自分が今与えることのできる相手の欲するものとは何か、考えを巡らせてみましょう。

また情熱は、上手に話すための必要不可欠なエッセンスだと思います。本当に自分が大切だと思うことだからこそ、相手の興味を引くことができるのです。

シンプルに表現、というのは、私たちが非ネイティブだから、ということもありますが、短い時間で、相手の印象に残る話をするためには、簡潔にポイントをまとめて、スマッシュを打つイメージで臨むのが最善だと思います。

非ネイティブが目指す英語

非ネイティブの話し方として目指すべきは、流暢な英語ではなく、「わかりやすい」英語だと思います。難しい表現を使わず、中高時代の教科書に出てきたようなシンプル表現を選び、ゆっくりクリアに発音することです。発音の良し悪しを気にする必要はありません。

国連という仕事場では、あらゆる国籍のプロフェッショナルが、ユニークなアクセントの英語を操り仕事を貫徹しています。相手のアクセントを気にする人などいません。むしろ、身振り手振りや目線など、体全体を総動員して話す人のほうが、相手の興味を上手に惹きつけられているように思います。

そして、完璧にこなそうとする気持ちをあえて捨ててみることも大切だと、田島さんは言います。

私も、上手に話そう、上手に話そうという気持ちが空回りしていた時期が長く続きました。間違えても何も失うものはない、そう思えた時から、上達のスピードは、早まったように思います。外国語を話そうという意欲こそが素晴らしい、そう自信をもって、リラックスして臨んでください。

――貴重なテクニックを伝授していただき、ありがとうございました。

日本人が自分一人という環境での仕事を続ければ続けるほど、日本人としてのアイデンティティーの大切さを痛感するようになりました。今後は、日本の人々がより自由に国境を越えて活躍するお手伝いをしていきたいと思っています。

30cambridge_book.jpg|『世界で働く人になる! [人づきあいと英語のスキルを劇的に上げる41の方法]』(アルク)

田島さんが、グローバル環境で仕事をする上での「日本人の強み」や、逆に「気を付けるべき点」について、実例を交えて紹介しています。
「本書が、日本と海外を視野に自分はどんな風に働きたいのか、そしてその為には何をしたら良いのか、を考える良い手助けとなれば冥利です」(田島さん)。

※読者限定で、田島さん出演の映像[非言語コミュニケーションのコツ]が閲覧できます!

Text: Kako

※The views expressed herein are those of the author and do not reflect the views of the World Food Programme(ここに記された見解は、著者個人のものであり、国連世界食糧計画の見解を何ら反映するものではありません)。

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