2015.02.27 Fri

「自分」という軸を大切に

はてなブックマークに追加

「自分」という軸を大切に

どんな語学学習法が効果的だろうかと、語学業界の関係者とよく会議も雑談もします。注目のメソッドや国内外の最新事例について、ああだこうだ言ったりもしますが、ある日ある人が、ふとこんな問いを投げかけました。

そもそも、何がきっかけで自分の語学力が伸びたと思う?

この素朴な問いは、その場にいた少し大人げない大人たちの心に、火をつけてしまいました。

ドイツ語翻訳者のNさん。

……F1でしたね! 選手や車について、日本にはまだ出ていない最新情報を夢中で探しては、勝手に翻訳していました。

中国の新聞社に務めていたこともある、編集者のYさん。

やはり三国志でしたね。諸葛孔明になりたかった!

「ビートルズ!」「指輪物語!」「ヨガ!」「アート!」「カトリーヌ・ドヌーブ!」……と、語学に夢中になったきっかけの話に、つい夢中になりました。

しかもその場にいた誰しもが、きっかけの出来事から10年も20年も経っても、まだ語学に夢中なのだから驚きです。

資格試験のため、仕事のためと、最近は仕方なしに外国語を学ぶ人が増えていると聞きます。もちろん、人生において「やらなければいけないこと」は多々あります。ただ、そうした状況下でも、ぜひご自身のなかの素直な「好き」や「知りたい」といった、「やりたいこと」も大切にしていただきたいです。

ある大学教授が、こんなことをおっしゃっていました。

学生が受けている英語の資格試験の問題を見せてもらったら、出題されていたビジネス書の一節がおもしろくってね。原書を買って読んでみたんだよ。

学びのプロはこういうご自身ならではの知的探究心あふれる視点で、語学を、そして人生を楽しんでいるのですね。

自分という軸を握りしめて、複雑化、高速化、そしてグローバル化する情報の海を漕ぎ、この長くて美しい語学の旅を続けましょう。

Text: maggy
はてなブックマークに追加