「できる日本語」がよくわかる!

中身を見てみよう

日本語でできることが増える!

日本語で何かをできるようになるには、まず「この場面・状況でどう言うのか」を把握することが大切です。

例えば、『できる日本語 初級 本冊』第7課では「パーティーの準備をしているとき、何か頼んだり指示したりすることができる」が行動目標です。授業ではまず、イラストによって瞬時に、学習者と教師が「パーティー」という場面や話題を共有し、教師が「今、ここでどう言うか」を学習者に投げ掛けながら、「サラダを作ってください」、「このパンをナイフで切ってください」などと必然性のある文型や語彙などを学んでいきます。

『できる日本語 初級 本冊』第7課 友達の家で パーティーの準備

『できる日本語 初級 本冊』第7課 友達の家で パーティーの準備

このように絵を見て言葉を探し当てる過程を重ね、CDで実際のやり取りを確認した後、それを口にする練習やさまざまなタスクをこなしながら、課の目標である「周りの状況を簡単に友達に伝えることができる。また、何かを頼んだり提案したりしながら一緒に行動することができる」ことが達成できるよう構成され、この課の最後ではクラスメイトと一緒にイベントをするなどといった「できること」が提案されています。

場面・状況を共有できる!

多くの日本語教育現場では、日本語で日本語を教える直接法という手法が用いられています。しかし、言葉で言葉が使われる状況や場面を説明するのは、そう簡単なことではありません。これまで「授業の準備では導入を考えるのが難しい」と言われてきたゆえんは、こうしたところにも原因があるのではないでしょうか。

「できる日本語」シリーズでは、実際に遭遇するであろう場面・状況を表したイラストがふんだんに使われているので、場面や状況はひと目で理解できます。そしてその状況を教師と学習者が共有した上で会話を練習していきます。

先のパーティー場面もまた、別のイラストで練習を重ねます。こうして、教師の言葉による説明だけでなく、イラストを通じてより豊かな授業展開が可能になるのです。

『できる日本語 初級 本冊』第7課 友達の家で パーティーの準備

『できる日本語 初級 本冊』第7課 友達の家で パーティーの準備

初級から段落構成力を意識!

下記は初級14課の課の最後にある「話読聞書」というコーナーです。あくまでも単純計算ですが、時間にして140時間程度、2カ月強で、それまでに学習してきた内容を駆使すれば、この固まり程度の文を話せることが想定されています。

『できる日本語 初級 本冊』第14課 国の習慣(私の意見)

『できる日本語 初級 本冊』第14課 国の習慣(私の意見)

初中級14課の同じコーナーを見てみましょう。

『できる日本語 初中級 本冊』第14課 イベント・行事(贈り物の習慣)

『できる日本語 初中級 本冊』第14課 イベント・行事(贈り物の習慣)

いかがでしょうか。 一般的な初級レベルの教科書の例文は、1、2文程度しか紹介されていません。しかし、「できる日本語」では、初級段階から複数文の固まりで話すことを意識して制作しています。できるだけ文と文をつなぎ、ある程度の長さで自分のことや自分の考えを伝えることができるようになることを目指します。

基礎をおろそかにしない

できる日本語 書籍

日本語を使った複雑なやり取りができるようになるには、場面や状況の理解に始まり、文型だけでなく、語彙、漢字といった知識の獲得、さらにはそれらを使った豊富な練習が欠かせません。そうした地道な鍛錬を経てこそ、基礎力が身に付きます。基礎力なくして運用などできません。そのため、本冊だけでなく、『できる日本語 わたしの文法ノート』『できる日本語 わたしのことばノート』(ともに凡人社刊)といった副教材と併せてお使いいただくことで練習量も一層増え、学習内容の定着も高まっていきます。

この教科書をお使いになるのは、当然、日本語学習者だけではありません。「できる日本語」では、日本語教師の皆さんが日々の授業を準備する時間を軽減したいと考えました。教室で大きなイラストを使って授業できるよう、教科書にあるイラスト(初級、初中級合わせて2000点以上)をすべてデータ化し、 初級、初中級それぞれ1枚のCD-ROMに収めました(『できる日本語 初級 教え方ガイド&イラストデータCD-ROM』『できる日本語 初中級 教え方ガイド&イラストデータCD-ROM』)。PDF画像ですから、必要な部分だけ切り取ってお使いいただくことも可能です。

さて、こうしていろいろとポイントになりそうな部分をご紹介してきましたが、他にもたくさん工夫を凝らしていて、残念ながらすべてをご紹介することはできそうにありません。そこで最後に、「できる日本語」の冒頭にある著者のメッセージをご紹介します。

"教科書が変わると、教師が変わる。教師が変わると、学習者が変わる"

本当に変わるのか、仮に変わるとすればどう変わるのか――その疑問を解くのは皆さん自身です。本書をお使いになってその変化を実感してください。

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