HOME > 日本語教師 > 日本語Q&A > ことばの書き方(文字表記) > なぜ、縦書きと横書きで左右の方向が異なるのですか?

ことばの書き方(文字表記)

分類:文章の表記

横書きとでは、上から下へ進むというきまりは共通していますが、なぜ、縦書きと横書きで左右の方向が異なるのですか? また、他の言語についても気になるところです。
 日本語の伝統的な書き表し方は、現在でも法令・新聞・雑誌などで広く用いられている右からの縦書きです。また、この縦書きの文書に横書きを交える場合(新聞の見出し)や看板などには、右から左へ書く「右横書き」もおこなわれていました。現在のように左から右へ書く「左横書き」が定着したのは、「公用文作成の要領」(昭和27年4月4日)以降のことです。

 この要領は、戦後、公用文を平易にする目的で公用文を横書きにすることが検討されまとめられたもので、「一定の猶予期間を定めて、なるべく広い範囲にわたって左横書きとする」との指針が示されています。追って提出された「公用文の左横書きについて」の別冊「公用文の横書きについて」では、文を左横書きにすることの利点として、「書きやすい」「書いたあとをこすらないですむ」「数字・ローマ字の書き方と一致する」など9項目が挙げられています。

 上記要領以前にも、数学・音楽の教科書など、限られた目的で左横書きが見られたようですが、昭和17年にも「横書き」の問題が検討されている(国語審議会による答申「国語ノ横書ニ関スル件」)ことから、要領以前の左横書きは一般的ではなかったと考えられます。

 なお、右横書きがおこなわれている言語としては、アラビア語、ペルシャ語、ヘブライ語などが挙げられます。



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