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ことばの仕組み(文法)

分類:動詞(見落とす)

「見落とす」と「見逃す」はどう違う?
 「見落とす」「見逃す」はともに、主体が実際に見ていながら気づくことなく過ぎてしまうことを表すのに用います。これはたとえば次のような場合です。

  帳簿に目を通した際、重大なミスを見逃していた。
  帳簿に目を通した際、重大なミスを見落としていた。

 このような場合、両者に意味の差はほとんどありません。しかし、次のような場合は両者に差が出てきます。

  いたずらするのを見かけたが、見逃してやった。
 ×いたずらするのを見かけたが、見落としてやった。

 つまり、「みのがす」は目撃して気づいていながらわざと気づかなかったことにする、あるいはあえてとがめ立てをしないという使われ方もします。一方の「見落とす」にはそうした用法は存在せず、本当に気が付いていない場合にのみ用います。

 広告などで「これは見逃せないビッグチャンス」のような表現を目にしますが、このような場合も「見逃す」ことが自分の意志でコントロールできるからこそ可能な表現と言えます。したがって「これは見落とせないビッグチャンス」のような言い方はできません。



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