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ことばの仕組み(文法)

分類:副詞(一生懸命)

「一生懸命~する」と「頑張って~する」の違いは何?
 「一生懸命」も「頑張って」も、ともに動作にどのように取り組むかという、動きの様態を表しているという点で等しく、意味の上でも非常に似ています。したがって、二つの表現は、同じ場面で同じように用いることが可能です。

 一生懸命~します。/頑張って~します。
 一生懸命~してください。/頑張って~してください。
 一生懸命~したのですが…。/頑張って~したのですが…。

 ただし、「一生懸命」が様態を表す副詞であるのに対して、「頑張って」は動詞「頑張る」の連用形に「て」がついて様態を表す副詞相当の働きをする表現です。前者は後に続く動きの様態を表すのだけですが、後者は後に続く動きの様態を表す以外に、後に続く動きに先行する動きを表すことが可能です。

 例えば、「一生懸命勉強する」といったときには、「勉強する」という行為をおこなう様子が「一生懸命」であるという意味を表すだけですが、「頑張って勉強する」といったときには、同じく「勉強する」という行為をおこなう様子を表す場合と、「勉強が嫌いなのでしたくはないのだが勉強するように頑張る」という意味をもつ場合とがあります。「勉強が嫌いなのでしたくはないのだが勉強するように頑張る」という意味で用いられる場合には、「勉強する」様子がどんなものであるかは問われないことになります。「頑張って渋々ながら勉強した」とはいえますが、「一生懸命渋々ながら勉強した」とはいえないことからも、二つの表現の違いが見てとれるかと思います。



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