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ことばの仕組み(文法)

分類:助詞(たら)

「もし~だったら」「たとえ~でも」「いくら~でも」はどう違う?
 「もし~だったら」「たとえ~でも」はともに仮定を表す表現です。「もし~だったら」が順接表現であるのに対して「たとえ~でも」は逆接表現であり、その点で大きく異なっています。

 「もし~だったら」のほうは、「もし雨だったら遠足は中止です」のように仮定から順当に引きだされる結論が続きます。一方の「たとえ~でも」のほうは、「たとえ雨でも遠足は中止しません」「たとえ雨でも遠足は決行します」のように、仮定から順当に導き出される結論に反する内容が続きます。

 また「いくら~でも」も、「たとえ~でも」同様、逆接の仮定表現ですが、「~でも」に先行する部分が必ずしも仮定を表してはいないという点で、「たとえ~でも」とは異なります。例えば、難問を目にして困っている場面で、「たとえ彼でも簡単には解決することはできないだろう」といった場合、「彼」が難問に取り組むことを仮定しています(したがって、「彼」は実際には難問に取り組んでいません)。しかし、「いくら彼でも簡単には解決することはできないだろう」といった場合には、同様に「彼」が難問に取り組むことを仮定して発話される場合もありますが、「彼」が実際に難問に取り組んでいる場面でも発話可能です。この意味で「いくら~でも」は典型的な仮定表現からは外れるものであるといえます。

 なお、「いくら~でも」の「いくら」は物事の度合い・程度を問う表現ですから、「いくら寒くても」のように後に物事の様子・状態を表す形容詞・形容動詞を続けその度合い・程度が甚だしいことを仮定することが可能ですが、「もし~だったら」「たとえ~でも」では同様の仮定ができません。



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