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ことばの仕組み(文法)

分類:助動詞(せる、させる)

使役助動詞「(さ)せる」の使い方と意味は?
 使役の助動詞「(さ)せる」には、AがBに働きかけてその結果Bがある行為を行う、AがBにある行為を強いるという使役の意味があります。「太郎は花子に嘘をつかせた」「母は弟に宿題をさせた」のような例がこれに当たります。

 また、同じく「(さ)せる」を用いて、行為者Bがある行為をすることを容認するという意味を表す場合があります。「太郎は花子にしたいようにさせた」「父は次郎に自由に部屋を使わせた」のような文がこれに当たりますが、「したいように」「自由に」など行為者Bの意志が明示されることによって、容認の解釈が生じるものと考えられます。

 「(さ)せる」を用いた文には、次のような依頼を表す文もありますが、この場合には先のような行為者Bの意志を明示するような表現がなくとも、容認の意味として解釈されます。

 「私にも意見を言わせてください」。

 ただし、これは行為者が話し手である場合に限られ、「花子にも意見を言わせてください」のように行為者が第三者である場合には、「(さ)せる」は使役の意味として受け取られます。

 「私に言わせれば」における「せる」についても同様のことがいえます。使役の助動詞「せる」が用いられていますが、この場合は使役というよりは容認の意味と解釈できます。「聞き手である貴方が話し手である私に(意見を)言うことを容認するならば、私にはこんな意見がありますよ」というのが、この表現の意味するところでしょう。



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