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ことばの仕組み(文法)

分類:その他(テンス)

「~しようとした時」「~しようとすると」はどう違う?
 「~すると~した」における「と」は、「と」の前と後に描かれている事態の一体性を表すといわれています。例えば「出かけようとすると電話がかかってきた」という文では、「と」の前に描かれている事態(「出かけようとする」)と後に描かれている事態(「電話がかかってくる」)が同時あるいは連続的に起こった出来事としてひとまとまりに描かれています。「と」がこのような意味を表すときには、2つの事態の生起の同時性を表す「~した時~した」という表現でもほぼ同じ内容を表すことができます(「出かけようとした時、電話がかかってきた」)。

 しかし、「と」は「と」の前と後に描かれている事態の一体性を表すという意味から、「僕が合図を送ると、太郎が走り出した」のようにある事態が別の事態の「継起」となっていることを表す文や、「あんまり強く叩くと壊れますよ」のようにある事態が別の事態の「原因」となっていることを表す文にも用いられます。この点で、「~時」と「~と」は大きく異なっています。

 また、「いつ電話がかかってきたのですか」という問いに「出かけようとした時」と答えられるのに対して、「出かけようとすると」と答えることはできません。

 このことからもわかるように、「~した時~した」という表現では、「~時」の前がより重要な部分であり、文の中心となっていると判断することができます。一方の「~すると~した」の場合は、むしろ「~と」の後の部分に重きが置かれているといえるでしょう。



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