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ことばの仕組み(文法)

分類:副詞(全然)

「全然、大丈夫」は、正しい日本語?
 日本人に対する学校教育では、「全然~ない」というように「全然」と否定表現が呼応するように指導されています。また辞典などでも同様の説明が見られます。つまり「規範的には」やはり「全然」は否定表現と呼応すると考えたほうがよいと思われます。

 一方で実際の発話を観察すると、やはり「全然、大丈夫」などの表現はよく耳にします。実は否定を伴わない「全然」の使い方は最近だけのものではなく、昭和以前から見られるものです。それが戦後の学校教育が整備される中で「全然~ない」という表現が意識されるようになったという説もあります。

 しかし一般的に「全然~ない」を「規範的」、「全然大丈夫」を「通俗的」とする社会的意向があることも確かです。社会的な「言語の規範」と実際の「言語の使用」には「ずれ」が見られることが多々あります。日本語教育では、どちらが「正しい」かではなく、一方が「規範」で、もう一方が「使用」であること、そして両者の場面に応じた「使い分け」を教える必要もあると思われます。



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