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ことばの仕組み(文法)

分類:補助動詞(ている)

バスは無生物なのに、どうして「止まって『いる』」と言うの?
 ご質問は「いる/ある」の使い分けと主語の生物/無生物に関するものと思われますが、「バスが止まっている」の「いる」は「存在する」という意味の「いる」ではなく「ている」で動作の状態・進行を表すひとまとまりの形態と考えられます。

 「ている」が「存在」を表さないことを端的に示す例として「黒板の字はすでに消されている」という表現があります。「黒板の字」はすでに消されて存在しないのに「いる」が使われています。これは「ている」の「いる」が「存在」を表しているのではなく「消された」あとの状態を表していることを示唆しています。

 したがって「ている」は「存在」の「いる」ではありませんから「いる/ある」に関する使い分け規則は「ている」には適用されません。たとえば「この時計は壊れている」、「ドアが開いている」などは主語が無生物であっても常に「ている」が使われ、「壊れてある」、「開いてある」は不自然な表現となります。



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