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ことばの仕組み(文法)

分類:動詞(帰る)

「帰る」と「戻る」はどう違う?
 「帰る」「戻る」は、いずれも元いた場所への移動を表すという意味では共通しています。しかし、「帰る」が地点A(現在いる場所)から地点B(元いた場所)への直線的な移動を表すのに対して、「戻る」の方は地点B(元いた場所)から地点A(現在いる場所)への移動を念頭において、さらに地点AからBへの移動を表しているように感じられます。すなわち、「帰る」が直線的な移動であるのに対して、「戻る」はU字型の移動を表していると考えられます。

 そのため、「戻る」は地点Aに留まっている期間が短いことを含意していると思われます。言い換えると、「戻る」には地点Bがそのものが本来属する場所であるとのニュアンスが感じられます。例えば、

 (職場などで)Aさんはいますか?

と問われた場合、

 いや、さっき家に帰りましたよ。

との返答は可能ですが、

  いや、さっき家に戻りましたよ。

は不自然であろうと思われます(この文が許容されるのは、何か事情があって一時的に自宅に帰った場合のみでしょう)。また、

 (訪問先のお宅で)ご主人はご在宅ですか。

との問いに対しては、

 ええ、今帰ったところです。
 ええ、今戻ったところです。

のいずれもが可能です。



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