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ことばの仕組み(文法)

分類:助動詞(ない)

「行かない」の「ない」と「辛くない」の「ない」はどう違う?
 「行かない」「辛くない」の「ない」は、ともに否定を表すという点では共通していますが、「行かない」のように動詞の後に続く「ない」は助動詞、「辛くない」のように形容詞・形容動詞、助動詞「だ」、希望を表す助動詞「たい」に続く「ない」は形容詞の活用語尾あるいは補助形容詞とされます。

 これは、「行かない」のように動詞に「ない」がついた場合と、「辛くない」のように形容詞などに「ない」がついた場合では、表されている内容が異なるからです。

 「行く」といった場合には「行く」という行為が成立することを表し、その否定形「行かない」の場合は、「行く」という行為が成立しないことを表します。一方、「辛い」といった場合には「辛い」という状態が成立していることを表しますが、「辛くない」といった場合には、「辛い」という状態が成立していないと捉えることも可能ではありますが、「辛くない」という状態が成立していると把握することが可能です。

 すなわち、動詞のように動作を表す述語の場合には、行為の成立と不成立という対として把握されるのに対して、形容詞など状態性述語の場合には、「Aである」状態と「Aでない」状態の成立として把握されるわけです。これに従い、二つの「ない」は異なった文法範疇に分類されます。



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