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ことばの仕組み(文法)

分類:助詞(が)

「水が飲みたい」と「水を飲みたい」はどう違う?
 「水が飲みたい」「水を飲みたい」では、構成要素の結びつき方に違いがあります。「水が飲みたい」は「水が+(飲み+たい)」、「水を飲みたい」は「(水を+飲み)+たい」であると分析することができます。したがって、「水が飲みたい」は、「水が必要だ」「水がほしい」のような形容動詞・形容詞を用いた表現に近いものであり、「水が」は欲求の対象を示しているといえましょう。一方「水を飲みたい」における「水を」は、「飲む」という動詞の目的語であり、「水を飲む」という行為全体を欲するという意味で「たい」が付いた表現です。

 この違いは、次のような副詞が挿入された場合の許容度として反映されます。

  水が3杯飲みたい。
  水を3杯飲みたい。
  水がゆっくり飲みたい。
  水をゆっくり飲みたい。

 一方、願望・欲求の強さを表す「どうしても」のような副詞が挿入される場合には、

  どうしても水が飲みたい。
  どうしても水を飲みたい。

のように、いずれも問題なく許容されます。しかし、「水を飲みたい」のほうは、目的語「水を」と動詞「飲む」との結びつきが強いので、両者の間に「どうしても」を挿入した文はやや座りが悪いように感じられます。

  水をどうしても飲みたい。
  cf.水がどうしても飲みたい。



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