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ことばの仕組み(文法)

分類:助詞(と)

3つ以上の事柄を並べた場合、意味のまとまりをはっきりさせる方法は?
 「AとBとCについてお話します」のように、いくつかの要素が単純に列挙されている場合にはあまり問題はないと思います。わかりにくさが生じるのは、述語が「異なっている」「似ている」のように要素間の関係を表すものや、「比べる」「間違える」など要素を関係づけるものの場合でしょう。

 述語はそれぞれどのような格助詞をとるかが決まっていますので、それを利用するとよいのではないでしょうか。例えば、上述の述語の場合は、次のように決まっています。

 「異なっている」:「AはBと異なっている」「AとB(と)は異なっている」
 「似ている」:「AはBに似ている」「AとB(と)は似ている」
 「比べる」:「AとB(と)を比べる」「AをBと比べる」
 「間違える」:「AをBと間違える」「AとB(と)を間違える」

 「異なっている」において、「AはBと異なっている」の方を用いて3つの要素の関係を表そうとする場合、

 「AとBはCと異なっている」

のような場合には問題はありませんが、

 「AはBとCと異なっている」

とすると、要素間の関係が判然としません。これは、述語と名詞との関係を表す格助詞と要素(名詞)間の関係を表す格助詞とが同じもの(「と」)だからです。したがって、「AはBとCと異なっている」のわかりにくさは、Bの後の格助詞「と」を別の表現に替えることによって解消されます。

 「AはBおよびCと異なっている」

 「AとB(と)は異なっている」のパターンを用いた場合も同様で、「AとBとC(と)は異なっている」とすると、文意に曖昧さが生じます。そこで、同様に

 「AおよびBとC(と)は異なっている」
 「AとBおよびC(と)は異なっている」

とすれば、曖昧さは解消されます。もしすべての要素がいずれも異なっているということを述べたいのであれば、「AとBとC(と)はそれぞれ異なっている」とすると、三つの要素を個々に関係づけていることが明確になるでしょう。



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