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ことばの仕組み(文法)

分類:助詞(が)

「~が~てある」と「~を~てある」はどう違う?
 「~てある」には動作の結果としての対象の状態を表す場合があり、このとき対象となる名詞は「が」によってマークされます。

  壁にポスターが貼ってある。
  花瓶に花が生けてある。

 上記の例では、「壁にポスターを貼る」「花瓶に花を生ける」という動作の結果として、「壁にポスターが貼られた」状態、「花瓶に花が生けられた」状態が存在することが表されています。この場合、動詞は対象の状態変化(位置変化を含む)を表すものに限られます。上述のように「が」によってマークされるという制約をもちますので、「を」への言い換えができません。

 この「が~てある」という表現は、ある事態(「事物がある状態で存在する」という事態)を丸ごと提示する文で、眼に入ったものを列挙するという文脈で用いられる傾向が見られます。

 また、「~てある」には何かに備えての準備を表す場合があります。

  席が予約してある。
  席を予約してある。

 「~てある」が準備を表すときには動詞の制限がなく、また対象が「が」格で表されるという特徴も備えていません。この場合にも、「が」を用いた文は事態を丸ごと提示するため、例2のように話し手の側から情報を提示するような文脈には「が」で名詞をマークした文が用いられやすく、3のように主題をもつ文脈には「を」で名詞をマークした文が用いられやすい傾向が見られます。



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