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ことばの仕組み(文法)

分類:その他

日本語のリダンダント(今現在、旗がはためく、など)について教えてください。
 リダンダント(リダンダンシー)は、余剰(性)と訳される概念で、言語による伝達において、その意味が理解されるのに必要とされる以上の情報が含まれていることをいいます。

 リダンダントの代名詞ともいえる「馬から落馬する」は、「落馬する」というだけで十分に伝わる情報に余剰となる「馬から」が加えられているものです。とはいえ、言語による伝達には余剰は少なからず含まれており、

  The birds were blue.

においては、動詞の語形から主語の複数性が読みとれるのですから、ある意味主語名詞の-sは余剰であるといえます。また、

  live a happy life

という表現には、一見「馬から落馬する」と同種の余剰性を見てとることができますが、形容詞happyをとった‘live a life’が不自然となることから、言語における余剰性にも許容されるものとされないものがあることがわかります。

 「今現在」は、強調という意味を加えており、そのために許容されている余剰であると考えられます。一方、「はためく」の「はた」は擬音語であると言われています。また、「落馬する」は「牛から落馬する」が矛盾した表現になるのに対して、「はためく」は「翼がはためく」「炎がはためく」のように用いることができるところからも、「旗がはためく」を「馬から落馬する」同様リダンダントの例であるとはいえないでしょう。



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