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日本人がなぜ420時間も勉強しなければならないの?

 日本語のネーティブスピーカーが、日本語教師になろうと思った場合、420時間の勉強が必要だという指針がありました。検定試験の内容も、その時間数にほぼ見合ったものになっています。日本人として生まれて日本語の中で育ち、毎日日本語を使っている人間が、なぜそれほどの勉強をしないと、教えられないというのでしょうか。

 例えば、日本語を学び始めた学習者が、動詞の「~して」の形の勉強まで来たとしましょう。日本人なら幼稚園に通っている子どもでも、この形は簡単に作れます。「言って」「話して」「呼んで」「聞いて」......。しかしよく見ると、語尾の形が全部違います。外国人学習者は、動詞の種類一つずつについて、「~て」の形がどうなるか、覚えていかなければならないのです。

 具体的に言うと、学校文法で言う五段活用動詞の場合、終止形が「~う」「~つ」「~る」で終わる場合は、「言って」「持って」「切って」のように「~って」の形になります。「~ぬ」「~ぶ」「~む」のときは「死んで」「呼んで」「進んで」など「~んで」に、「~す」は「~して」、「~く」は「~いて」、「~ぐ」は「~いで」となります。

日本語教師に必要なもの

 動詞の「~て」の形は、初級前半の一つの山場ですが、そのほかにも、日本語ネーティブスピーカーにとっては何でもないことが、はじめての学習者には非常に複雑な課題になる場面が続出します。何が問題になるかを正確に知り、間違いなく、効率よく教えることが、日本語教師には求められるのです。

 日本語教師に必要なのは、このような文法事項を教室で教える能力だけではありません。日本語や言語一般について、教育について、そのほか、心理学や社会学、社会・文化・地域一般についても、幅広い知識を求められます。「出題範囲」の表は、大きく「1 社会・文化・地域」「2 言語と社会」「3 言語と心理」「4 言語と教育」「5 言語一般」の5つの区分に分けられています。

 外国人に日本語を教えるために必要なあらゆるジャンルについて学ぶのが日本語教育の勉強で、その勉強の成果を確認してくれるのが、(財)日本国際教育支援協会(JEES)主催による、日本語教育能力検定試験なのです。


日本国際教育支援協会(JEES):http://www.jees.or.jp/
日本語教育能力検定試験:http://www.jees.or.jp/jltct/


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