教え方の試験対策

 平成15年度の新シラバス以降、特に試験IIIでは、教育の実際の場面や、現実の学習者を想定した出題が多くなりました。これから教壇に立つことを目指している、実際に教えた経験のない受験者にはちょっとつらい話ですが、ここを乗り越えないと合格するための点数が積み上がりません。日本語の教え方や教育実習に関するテキスト、参考書をじっくり読み込んで勉強するのが、地味ですがオーソドックスな方法でしょう。

  学習者は日本語について、教室または教室外で教わったことしか知りません。子どものときから自然に日本語を身に付けているわれわれネーティブスピーカーとはそこが違うのです。学習者の知っていること、知らないこと、日本語でできること、できないことを常にしっかりと頭に置き、授業を具体的にイメージしながら、テキストや参考書を読みこなす必要があります。

  検定試験に合格しても、教育実習またはそれに相当するものを何らかの形で経験しなければ、なかなか人に教えられるものではありません。逆の発想で、検定受験前にこの実習を経験して苦労し、苦労した分だけ身に付けて、この分野の受験対策に役立てようという考え方もあります。      


知識も必要

 この分野ではそのように、実技的な知識能力、現場での応用能力を問われるのですが、それだけでなく、暗記して覚えるような知識をきちんと押さえておかなければならない部分もあります。外国語教授法の歴史に出てくる主要な教授法の名称・内容や、評価法のいろいろな用語の意味、学習者対象のさまざまな試験の種類などは、知っておかなければいけません。

 それも、それぞれの言葉とその意味を暗記するレベルにとどまりません。教授法であればその教授法を使った授業の一コマの流れがどんなものかを知っていなければいけないし、評価法であれば、クラスの学習者の得点の分布を示す表の見方や、平均値・標準偏差を具体的に計算できるところまで要求されます。

 「出題範囲」は大きく5分野に分かれていますが、教育に関するこの「言語と教育」と、日本語そのものを扱う「言語一般」との2分野で、例年出題の60%ぐらいを占めます。日本語教育の試験なので当然でしょう。「出題範囲」の全体を一通り理解したら、その後はこの2分野を集中的に勉強して、知識を深めたいものです。


※ウェブ上の掲示板では、教え方の悩みについての意見がよく交換されています。以下のサイトはそのサンプルです。

日本語オンライン:
http://nihongo-online.jp/net/
(左側のメニューにいろいろな掲示板があります)

日本語教師の集い:
http://www.e-tsudoi.com/
(→「教え方談義室」)






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