試験I問題3

 試験Iの問題3で、言語一般についての基本知識を問う問題が毎年出題されています。項目ごとに5~6行から長くても20行程度ぐらいの本文に4~5カ所程度の空欄または下線部があって、選択肢から選んで答える形式のものです。それが4~5題なので、小問の数としては合計で20問弱になります。  


  「出題範囲」の「言語一般」の区分の中から、例えば平成22年度であれば、「言語的環境と対立」「日本語・韓国語・中国語の対照音韻論」「とりたて助詞の特徴」「意志性」と、問題ごとにトピックが明示されています。つまり、音声、文法、日本語の構造、形態・語彙、語用論的規範など、「日本語の構造」のエッセンスの部分をきちんと勉強しているかどうかが問われるのです。「比喩」や「日本語学史」「対照言語学(中国語と韓国語について)」なども扱われます。
   
どう勉強するか

 平成15年の改定時に発表された「公開用問題」の「出題のねらい」には、この問題3について「こうした、いわば中規模な問題によって、従来よりも広い範囲から、そのエッセンスを問う出題が可能になると考えた」とありました。問題Iの単問ではあまりにも細切れ過ぎ、かといって一般の問題は大きすぎるためそれほど多くの分野が扱えないという反省から出てきた出題形式なのでしょう。


 一生懸命考えないと解けないというような出題はほとんどなく、知っているか知らないか、きちんと勉強したかそうでないかを問われる問題が大半です。試験のこの部分は、地道にオーソドックスな勉強を進めることが対策になります。そういった知識は、ほかの問題を解くためにも必要なので、この問題3形式の問題にてこずっているようだと、まだ勉強が足りないということになります。


 この形式の類題や過去問で練習する際は、間違えた問題について、その答えだけでなく、周辺の同類の知識を整理し直すのが鍵になります。間違えたということは、その分野の知識が十分でないことを示しているからです。試験勉強をしているときの間違いは恥ずかしいものでも避けなければならないものでもありません。自分の弱点を教えてくれる、とてもよいガイドなのです。





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