Q

新しく出てきたことばや文型をリピートさせたいです。
どうすればうまくリピートさせられますか。

新しい文型を導入した後、導入でいちばん反応のよかった例文を全員でリピートします。リピートをすることによって発音の確認もできますし、耳で覚える効果もあります。

リピートにはクラス全体でする合唱と、学習者1人1人でする個人とがあります。新しい文型や表現が出てきたときにはまず全体で合唱をし、次に個人、1人ずつ言います。教師はここで発音のチェックをし、きちんと文が言えているかどうかを確認します。間違っているようであれば直します。そしてまとめとしてもう1度合唱をします。このように「合唱-個人-合唱」と3回リピートできるといいでしょう。


T :図書館で勉強しました。はい!
全L:図書館で勉強しました。         →合唱
T :(L1に顔を向けて)図書館で勉強しました。
   (L1にどうぞというジェスチャーをして) はい!
L1 :図書館で勉強しました。         →個人
T :(L2にどうぞというジェスチャーをして) はい!
L2 :図書館で勉強しました。 →個人


(全ての学習者が1人ずつリピートする)


T :(クラス全体を見ながら)図書館で勉強しました。はい!
全L:図書館で勉強しました。         →合唱


クラスで合唱をするとき、教師がうまく指示を出せないと学習者たちの声がバラバラになってしまうことがあります。初級の場合には「みんな一緒にどうぞ」「今度は1人ずつ言ってみましょう」などのことばだけでの指示では難しく、かえってテンポもとりにくくなります。ことばによる指示がなくても「はい」という声と同時にどうぞと両手を学習者に向けるだけでも、テンポよく合唱することができます。


教師の指示の出し方がはっきりしないと、学習者は個人で言ったらいいのか合唱したらいいのかわからず、リピートしている人もしていない人もいるということにもなります。個人でリピートしてほしいときには、学習者に歩み寄って、学習者の顔を見て行います。そして合唱の場合には、教師は一歩引いて、全体の顔を見ながら大きく手を広げ大きな声で文を言います。


リピートさせたい文が長い場合にも、学習者はなかなかうまくリピートできないことがあります。文が長いときは、後ろから少しずつ文をのばしていくビルドアップ(build up)という方法でリピートします


例)
T:わたしはフランス語が話せます。
  話せます。はい!
L:話せます。
T:フランス語が話せます。はい!
L:フランス語が話せます。
T:わたしはフランス語が話せます。はい!
L:わたしはフランス語が話せます。


この後、できれば1人ずつリピートして発音を確認し、最後に合唱で締めます。これ以降の練習や活動の内容は忘れても、最低限この1文だけは覚えて帰ってほしい。そんな気持ちも込めて、授業の最後にまとめとしてもう1度リピートさせるのもいいでしょう。


学習者にわかりやすい指示とジェスチャーを工夫した上で「合唱― 個人― 合唱」の順番で3回リピートさせるといいでしょう。





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