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Q

CDなどを「聞く」前の作業としてはどんなことをするのが効果的でしょうか。

「聴解の時間です。CDを聞いて質問に答えましょう」
聴解授業で教師がこのように声かけすることがあります。音声を聞いて質問に答える、という行程は間違っていないのですが、目的が質問に答えるため、勉強のためでは本来の聞く行為からずれてしまいます。学習者が聞く作業にスムーズに入っていけるようにするには、以下のような段階を設けるといいでしょう。


■動機づけ
決められたものを聞かなければならない授業では、聞く前に、教師が学習者の聞きたい気持ちをかき立てる、火つけ役をする必要があります。その「動機づけ」の方法には「絵や写真を見せる」「図やグラフを見せる」「タイトルから広げる」「キーワードからやりとりする」などがあります。

■語彙表現を導入する
語彙は「動機づけ」の時間のやりとりの中で導入していく方法もありますし、語彙リストなどを見ながら導入する方法もあります。教師は情報を獲得するために最低限必要な語を、あらかじめ選んでおき、それを丁寧に導入します。これは、読解なら導入された語をリストで都度確認しながら読み進めることができますが、聴解では、認識できる語の量が限られているからです。

■ポイントを指示する
最後に聞くポイントを指示します。1回で聞きとれる情報量や内容は学習者によって異なるので、最初のうちは全員が同じ情報を聞きとれるよう、聞くポイントを指示しておきます。教材によっては「記号を書きましょう」などの簡単な指示しかテキストに載っていない場合がありますので、状況に応じて説明を加えるといいでしょう。


聴解の目的はあくまで日本語の音に慣れ、耳から情報を得る力を身につけることです。学習者がスムーズに聞く態勢に入れるよう、聞く前の段階を踏みましょう。





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