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本物の日本人の話はわからないと言われてしまいますが……

「本物の日本人の話はわからない」「日本人みたいな自然な日本語を話したい」
せっかくたくさん話す練習をしても、「本物の日本人の話はわからない」あるいは「日本人みたいな自然な日本語を話したい」と言う学習者がいます。これは教室内で扱われる日本語と教室外で実際に使われている日本語との間にギャップがあるために生じる問題です。


学習者の言う「本物の日本人の話」「自然な日本語」とはどのようなものなのでしょうか。たとえば学習者からよく出る要望に「友達にはくだけた表現で、あらたまった場面では丁寧な表現でというように、シーンや相手によって使い分けられるようになりたい」というものがあります。そもそも会話には必ず相手がいます。わたしたちが「話す」とき、テキストに載っているような表現で正しく話すことも大切ですが、相手を意識した話し方をしないとうまくコミュニケーションできません。では、相手や状況に合わせて対応できる力をつけるためには、どうすればいいでしょうか。

自分のこととして受け止める
敬語を例に考えてみましょう。一般的に敬語の授業というと、尊敬語や謙譲語などの形を覚えて、場面設定をして練習するというパターンが多いように思います。学習者は一生懸命に形を覚えますが、実際に教室外で学習者がうまく敬語が使えているのか、筆者はいつも疑問を感じていました。

そこで、筆者はまず、これまでの、敬語を覚えて会話練習を行う授業ではなく、敬語が使われる場面についてディスカッションをする授業へと切り替えてみました。もっと自分のこととして受け止められるように、どんな場面でどんな使い分けをするのか考えてみるのです。この活動で重要なのは「わたし」を中心に考えるということです。テキストにあるような、自分は全く遭遇しないであろうビジネスの場面ではなく、実際に自分の経験に基づいた場面設定の中で考えるのです。

敬語に限らず「誘う」「断る」「依頼する」などの機能を中心に学ぶときにも使えます。「誘う」会話を学ぶためにロールプレイを行う場合も、どんな状況でどんな表現を使ったらいいか、自分ならどう行動するかを、ロールプレイの前後にクラスメートと話し合うといいでしょう。

場面や状況に合った話し方を考えることで、実際に教室外で出合うさまざまな会話に適応できる力を身につけていきましょう。





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