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回答 水谷信子(明海大学教授)

 26 「連用形+たい」と「連用形+たいと思います」の違いは?

Q
  「動詞連用形+たい」と「動詞連用形+たいと思います」との使い分けは何ですか。
 
A
 

 動詞連用形に「たい」のついた形、つまり「行きたい」のような言い方は気持ちをそのまま表したものです。ですから、家族や友人のような親しい関係の会話では「食事に行きたい?」「うん、行きたい」のように、「たい」のあとに何もつけないで言います。

 相手が知人であったり、よく知らない人の場合など、全体に「ですます」で話している場合には「行きたいですか」「ええ、行きたいです」のような言い方になります(ただし、敬意を表す時には「たいですか」をそのまま使うことはしません)。この「です」よりも「と思います」のほうが改まった感じがします。「行きたいですか」と聞くよりは「行きたいと思いますか」のほうが改まった感じがしますし、答える場合にも「行きたいです」より「行きたいと思います」のほうが改まった話し方になります。

 なお、ご存知と思いますが、一人称つまり自分や親しく話せる二人称つまり友達や家族には「たい」をそのまま使うことができますが、三人称には「たい」のあとのように「ようだ」「と言っている」などをつけて、「あの人は外国へ行きたいと言っている」のように言います(「~たがっている」は具体的な動作を連想させるので、敬意を表すべき相手には使いません)。

 敬意を表すべき相手に希望を聞くときは、直接的な形を取りません。「行きたいと思いますか」では尊敬の気持ちが出ません。「行きたいとお思いですか/お考えですか」のような形も考えられますが、もっと丁寧なのは、「おいでになりますか」というように、相手の意思や希望でなく、行動を尋ねる表現でしょう。ですから「召し上がりたいですか」でなく、「召し上がりますか」のほうが敬意表現になります。

 
 

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