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小学校で教えるということ
執筆 土屋 佳雅里(杉並区小学校英語講師、J-SHINEトレーナー)
2018年6月11日 更新
Are you ready?
2020年には新学習指導要領が全面実施となり、日本の外国語教育は大きな節目を迎えます。
その準備として、2018年4月から2年間は移行措置に入り、実質、新体制がスタートします。
今は全国いたるところで新体制に備え、カリキュラムマネジメント、指導計画、人材、評価etc...、
さまざまな課題に取り組み、調整に追われていることと思います。


「小学校という場」にふさわしい外国語教育を!
さて、新体制を目前に、頭上には解決すべき課題があり悩ましいわけですが……、ここでちょっと立ち止まり、まずは、足元を確かめませんか? 指導者が小学校の教室に入る一歩手前で、知って考えておきたいことがあります。

それは、外国語教育が「小学校という場」で行われるということです。小学校外国語教育をスムーズに進めていくためには、小学校という場にふさわしい指導や環境作り、 さらに、指導者がそれらを十分に認識して臨む姿勢が大切になります。

いわば、外国語教育のTPO(Time, Place, Occasion)です。 そこで、「小学校で教える心得×12 Tips」を筆者の経験を踏まえ、時に交えながらお伝えしてまいります。

最新記事  2018/6/11 UP!

 イチ教師である自覚を持とう!

イメージ

小学校外国語活動の「指導者」とひと口にいっても、立場はさまざまですね。 学級担任、専科教員、講師(専任、常勤、非常勤など)、外部人材(ALT、支援員、助手、指導員など)……。

立場は、指導する側からみるとさまざまです。
しかし、指導される子どもたち側からみると、全て「◯◯先生」です。
月や学期に一回しか出勤しなくても、ボランティアだとしても。

待遇に雲泥の差があろうとも……。どのような立場であろうと、子どもたちには関係ありません。
みんな、「先生」という目で、私たちを見つめています。
ですから、指導者は小学校で教えるとき、子どもたちの前、教壇に立つときはいつも「先生」、ひとりのイチ教師である自覚を持って臨むことが大切です。
(人を導く教育に携わる者として、教師という言葉を用います)

では、イチ教師としての自覚とは?
イチ教師はどのような人物像でしょう?

「教員が備えるべき資質能力」(文部科学省、2015)を参考にすると、資質能力は次のものが挙げられています。
使命感・責任感、教育的愛情、専門知識、実践的指導力、総合的人間力、コミュニケーション能力。
さらに、探求心や学び続ける意識、情報を活用する能力、知識の構造化、などなど……、
こう、ずらっと並ぶと圧倒されそうですが……。現場経験を踏まえると、これらの資質能力はいずれも欠かせないものばかりです。
そして、自覚するとは、例えばこれら資質能力を備えるイチ教師として、「恥ずかしくない」ように在ることです。

学校から一歩外へ出ても、「先生」であることを忘れずに

上の資質能力から「総合的人間力」をみてみましょう。
人間性や社会性、常識、対人関係能力などが求められますね。
具体的にいうと、例えば、服装、言葉遣い、あいさつ …… 大丈夫ですか?

まず、服装・身なり。
露出度も気になる暑い季節ですが、タンクトップにショートパンツはさすがにない?
言葉遣いも、学校の場にふさわしい言葉を選んでいますか?

イメージ あいさつは元気にしていますか?
(子どもたちには「元気にあいさつ!」と、いつも促していますよね)
子どもたちには ″Hello!″、大人には「こんにちは」でしょうか(大人にも″Hello!″でOKかもしれませんが、たまにビックリされるので)。

自覚は授業中や校内にいるときだけでなく、学校から一歩外へ出てからも、ずっと続きます。
保護者、地域の方など、みなさんが私たちを「先生」として見ています。
「時間がない! 信号が赤だけど平気だよね。渡っちゃえ」なんて、ないですよね?
赤信号では「横断歩道を渡ってはいけない」というルールです。

―などと偉そうに書いてきましたが、私自身がこれまで日々、自問してきたことで……
授業前なら、教室に入る一歩手前で、「私は恥ずかしくない“かがり先生”か?」と。

イチ教師としての自覚を持ち、子どもたちの前に立つこと。
英語を教えることとは、じかに関係ないようにみえますが、ひとりの人としても、
とてもとても大切なことです。

参考:文部科学省(2015)
『これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について ~学び合い,高め合う教員育成コミュニティの構築に向けて~(答申)』「2.これからの時代の教員に求められる資質能力」


★次号(7月上旬更新予定)は、「Tip6 小学校現場は多忙の極み!」です。

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●著者プロフィール


土屋 佳雅里(Kagari Tsuchiya)
杉並区小学校英語講師、J-SHINEトレーナー、上智大学短期大学部(非)、早稲田大学(非)。指導者養成、各種教員研修にも携わる。小学校、大学、指導者養成といった幅広い指導を通して、よりよい日本の外国語教育を目指し、実践・研究に奮闘中。著書に『小学校はじめてセット』(執筆協力、アルク)、『教室英語ハンドブック』(共著、研究社)など 。


書籍紹介

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編:アルクキッズ英語編集部 価格:26,784円(税込)


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