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執筆 まつだあいこ
『ギルバート・グレイプ(1993)』
英会話に生かせる! 映画フレーズつまみぐい
 

アイオワ州の田舎町。生まれてから一度もこの小さな町の外に出たことがない若者ギルバートは、食料品店で働きながら、知的障害を持つ弟、夫の自殺後に過食症となり家にこもる肥満の母、そして姉と妹の面倒を見ながら退屈で余裕のない日々を送っていた。しかし、彼の疲れた心は旅の途中の少女ベッキーとの出会いで少しずつ変化していく。

ギルバート・グレイプ [DVD]
販売元:角川書店

Don't you dare.
フレーズ活用度:★★★★

セリフ抜粋


Betty: Don't you dare walk that door.
ベティ:出て行くなんて絶対にいや


解説


人妻ベティとの情事を重ねていたギルバートだが、ベティの夫からの電話にびくつき、すがる彼女を置いて立ち去ろうとする。フレーズは、心が離れていくのを感じ取ったこのときのベティのセリフから。「よくも」「あえて」などの意味がある dare を入れたフレーズ Don't you dare. は「頼むからやめて」「絶対にそうしないで」など、強くやめるよう求める際に用いる表現で、抜粋セリフのように具体的な内容を続けたり、そのままで使ったりする。Don't you dare. は『アルマゲドン』(98)、『ムーラン・ルージュ』(01)、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)、『モンスターズ・ユニバーシティ』(13)、他に、Don't you dare に具体的な事柄が続く形は、『リトル・ミス・サンシャイン』(06)、『しあわせの隠れ場所』(09)、『ヘルプ~心がつなぐストーリー』(11)、『007 スカイフォール』(12)など多数の作品内で見つけることができる。dare が入った定番フレーズには他に How dare you.(よくもそんなことができるな)がある。


こんなふうに使ってみよう


Kristoff: I'm gonna tell him.
Anna: Don't you dare!
クリストフ:あいつに教えるよ。
アナ:だめだったら!
『アナと雪の女王』(13)より


あいこのつぶやき


このところクセのある役柄ばかりのジョニー・デップが苦悩する優しいお兄さん役、ジャック・ニコルソンに似てくる前の線の細いレオナルド・ディカプリオが障害を持つ弟役という、なかなか興味深い組み合わせの本作。脇を味のある俳優ジョン・C・ライリーらが固めています。本作の原題は What's eating Gilbert Grape。この eat は「困らせる」「イライラさせる」の意味で、What's eating you? は「君、なに悩んでるの?」と訳せます。つまり、何が主人公の悩みなのかというタイトルです。ところで本作で体型を生かし、映画デビュー作品ながら主人公の母親を堂々と演じたダーレン・ケイツは最近、本作撮影当時から20年で100キロ以上減量に成功したことで話題となっていました。


Now what?

アナと雪の女王(2013)

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