サイマル・アカデミー

講師からのメッセージ

実践的な演習とディスカッションで
自分で適訳を導き出せる翻訳者に

英語オンリーの環境で
専門知識と翻訳スキルを習得

ピーター・ダーフィー先生

産業翻訳コースの日英本科で取り上げる「金融・経済・行政・経営」分野のうち、私は行政・経営を担当しています。授業の柱は①英訳、②英文サマリー、③初見の文書をその場で英訳するインクラス翻訳の三つの課題で、専門性の高い行政機関の文書やIR資料を教材に、英語で授業を行います。

三つの課題のうち①と②は、あらかじめ宿題として各自で持ち帰り、提出したものを講師が添削。授業の前半で、戻ってきた課題についてのレビュー、質疑応答を行い、後半では皆で意見を出し合いながら、より適切な英文に仕上げていく③インクラス翻訳を行います。ディスカッションを通して自ら適訳を模索していくことで、本物の実践力を身につけることができます。

答えは一つとは限らない
翻訳の神髄を頭に叩き込む

日英翻訳とは、日本語を英語に置き換える単純な作業ではありません。答えは一つとは限らず、分野やクライアントによっても求められる訳は変わるので、書き手の意図、対象とする読者、クライアントが好む文章のスタイルなどを考え、その場に適した言葉を探りながら訳文を作っていかなければなりません。

また、言葉の裏に大切なものが隠れていないか、立ち止まって考える洞察力も大切です。例えば、行政の文書では「……等」という表現がよく出てきますが、いつも“……etc”がふさわしいわけではなく、言葉を補足すべきときもありますし、ほかの言い回しを使ったほうがいい場合もあります。現場で必要とされる翻訳者になるためには、文脈を見ながら、様々な訳のバリエーションを考える柔軟性が不可欠です。

様々な対話を通して
多くの発見、成長を得られる

ピーター・ダーフィー先生

将来、翻訳の仕事はAIに取って代わられるといわれていますが、書き手、読み手、クライアントそれぞれの気持ちを汲んだ訳文は、トレーニングを積んだ翻訳者にしか作れません。どんな時代になっても生き残っていけるスキルを持った翻訳者を育てることが、私達、講師の使命だと思っています。

翻訳は基本的にひとりで行うもので、勉強もひとりでやろうと思えばできないことはありません。ですが、講師の添削を見て今の自分に足りないものを把握したり、ほかの受講生の訳に触れて刺激を受けたり、みんなでディスカッションしたり、様々な対話を通した学びはスクールでしかできません。

サイマル・アカデミーの講師は、皆、現役の翻訳者でもあります。クライアントに配慮すべきことや、息長く仕事をしていくために力を入れるべきこと、翻訳業界の最新事情など、自身の経験から得たノウハウの提供や、アドバイスを行っています。言葉に興味のある方は、講師やほかの受講生と切磋琢磨しながら学んでいってほしいです。

ピーター・ダーフィー先生

ピーター・ダーフィー先生

Profile/

高校時代を日本で過ごし、カリフォルニア大学バークレー校(日本語専攻)を卒業後、再来日。海外向け刊行物を扱う出版社に入社し、外交・政治・経済分野の英訳を手掛ける。現在はウェブサイト「Nippon.com」の日英翻訳・編集に携わる。