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13 文:There ~の文、否定疑問文など

 13.1 A book is on the desk. の怪
Q 「本が机の上にある」と言うとき、A book is on the desk. と There is a book on the desk. では、意味がどのように違うのですか。
A

意味の違いというよりむしろ、英語として自然かどうかという問題になります。
「9.1 能動態と受動態の意味の違い」で述べたように、普通、文は聞き手が知っていることで始め、「新しい情報」は文のあとに入れます。聞き手に初めてその本を紹介するときに「新しい情報」に当たるのは A book ですから、それが文頭にある(×)A book is on the desk. は不自然な文です。よって、この場合のように特定できないもの、つまり聞き手が未知のものについて、その存在を知らせるときには(○)There is a book on the desk. の形にして、a book を文頭に出さないのが普通の言い方です。


13.2 否定の疑問文が伝えること
Q Isn't it refreshing to walk by the river? は「川べりを散歩するのは気持ちよくないか」という意味になると思いますが、なぜ疑問文の形なのでしょうか。It is refreshing to walk by the river, isn't it? のような付加疑問の形のほうが適切ではありませんか。
A

否定の疑問文は、話し手がどのように考えているかを示したり、話し手の驚き、困惑、怒りといった態度を伝えたりする際にも用いられます。

 Haven't you finished your homework yet?
 (まだ宿題が終わっていないの?)
 *「信じられない、遅いのね」といった批判的な含みを持つ


質問の文の Isn't it refreshing to walk by the river? には「川べりを散歩するのは気持ちいい」という話し手の気持ちが込められており、これは Yes, it is.(ええ、そうね)というこたえを期待していると推測できます。It is refreshing to walk by the river, isn't it? のような付加疑問の形でも、文尾を下降調で言えば、同じように同意を求める意味を表すことができます(イントネーションによる付加疑問の意味の違いについては「13.7 肯定文+肯定の付加疑問」を参照のこと)。


13.3 否定の疑問文へのこたえ方
Q Don't you think Key West sounds interesting? Yes, it does.(キーウエストっておもしろそうだと思わないか――ああ、そうだな)のような否定の疑問文のこたえ方にいつも迷います。何かルールがありますか。
A

疑問文の形にかかわらず、英語では yes は肯定の文とともに使われ、no は否定の文とともに使われます。自分がこたえる内容に応じて yes、no を使い分ければいいのです。質問の応答は「キーウエストはおもしろそうだと思う」という肯定の内容なので、yes を用いて Yes, I think Key West sounds interesting. とこたえるところを、Yes, it (= Key West) does (= sounds) (interesting). と略しているわけです。


 Didn't you feed the dog?
 (あなた、犬にえさをやらなかったんじゃない?)
  No, I didn't.(ああ、やらなかったよ)
  Yes, I did.(いや、やったよ)


13.4 How come ~? の意味
Q 「どうして遅刻するの?」という意味で How come you're late? と言っているのを聞きました。 Why are you late? とは意味が違うのですか。
A

How come ~? で「どうして~?」という意味を表します。Why are you late? と言ってもほぼ同じ意味ですが、how come と why では疑問文の作り方が違うことに注意しましょう。why のあとは are you late のように疑問文の語順になりますが、how come のあとは平叙文の語順(主語、動詞の順)になります。


13.5 命令文は無礼?
Q 旅先の銀行で窓口の女性に Fill out this application. と言われました。日本語で言うと「この用紙に記入しろ」という感じで、とても失礼な言い方ではないのですか。
A

質問の文は、決して丁寧な形とは言えませんが、語調によって〈依頼〉の意味を表します。命令するときは基本的に文尾を下降調で言いますが、いわゆる命令文でも、上昇調で言えば柔らかく依頼している感じになるのです。そのときの話し手の表情や語調から、意味を読み取りましょう。


 Drive carefully.
 (車の運転は慎重にね)


13.6 Would you mind -ing? のこたえ方
Q Would you mind opening the window?(窓を開けていただけますか)に「嫌です」とこたえるときは、Yes. と言えばいいのですか。

A

mind は否定文・疑問文では「~(するの)を嫌だと思う、迷惑に思う」という意味なので、Would [Do] you mind -ing? の文字どおりの意味は「~することが嫌ですか」となります。これに「嫌です」とこたえるときに、Yes. とだけ言うのはぶっきらぼうな感じがします。I'm sorry, but ~ のように(依頼に応じられない)理由を伝えれば丁寧です。
また「嫌ではありません(喜んでやります)」とこたえるときには、否定の形で次のように言います。

 Not at all. I'd be glad to. / No, I'd be happy to.
 (いいえ、まったく嫌ではありません。喜んで[やります])
  Of course not.
 (もちろん嫌ではありません)


この場合も、No. とだけ言うのは避けたほうがよいでしょう。

13.7 肯定文+肯定の付加疑問
Q This is the last train, is it? は This is the last train, isn't it? とすべきではないでしょうか。

A

どちらも正しい文ですが、意味がやや違います。
(1) This is the last train, isn't it?
(2) This is the last train, is it?


(1) は「これは最終電車ですよね?」という意味を表します。文尾を下降調で言うと同意を求めることになり、文尾を上昇調で言うと確認したり、念を押したりしていることになります。


 You're the new manager, aren't you?
 (あなたが新しい店長ですね?)
  She can't swim, can she?
 (彼女は泳げないのですね?)


(2) の〈肯定文+肯定の付加疑問〉は皮肉っぽい感じがあり、アメリカではあまり使われません。日本語で言えば「これが最終電車だって?(そんなはずはない)」という意味になります。


発展解説
なお〈肯定文+肯定の付加疑問〉は、話し手が「推測」や「以前、話題になったこと」から導いた結論を確認する場合に使うこともあります。このときは、文尾を上昇調で言います。


 So you were late, were you?
 (じゃ、きみは遅れたんだね)


13.8 文頭の省略
Q 「ジョニーに会った?」という意味で Seen Johnny? と言っているのを聞きました。このような省略は普通に行われるのですか。
A

質問の Seen Johnny? は Have you seen Johnny? の Have you を省略した形です。非常にくだけた口語では、意味がはっきりしていれば文頭の語句を省略することがあります。特に一般動詞の前の I や He、She はしばしば省略されます。

 (I) Hope to see you soon.
 (あなたにすぐ会いたい)
  (He) Came to work drunk.
 (彼は酔っぱらって仕事に来た)


13.9 おうむ返しの応答
Q It's a great performance.(素晴らしい演奏ね)に対して Yes, is it? とこたえると、どういう意味になりますか。
A

質問の Yes, is it? のように、短い疑問形でおうむ返しにこたえることで、相手の言葉に対する関心を示すことができます。イントネーションによって、さまざまな感情を表現できますが、ここでは「ああ、ほんとうに」といった意味になります。


 I'm hungry. Oh, are you? Would you like some cake?
 (おなかがすいたよ――まあ、そう? ケーキをいかが?)




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