これまでみなさんが学習してきたのは、どちらかといえば読む、訳す、単語を覚える、といった受験のための英語だったのではないでしょうか。文法、単語といった基本はもちろん大切ですが、これからは実際にコミュニケーションの現場で「使える」英語を身につけることが重要になります。
では「使える英語」とは一体何でしょうか? それは「相手の話が聞ける、自分の言いたい事が伝えられる」英語の力ということです。そのためには「音」を自分のモノにすることが必要不可欠となります。聞けない英語は話せません。大学生の英語学習は、「音」をベースにした学習から始めるとよいでしょう。
以下の6つのポイントを読んで、
自分なりの学習スタイルを身につけましょう!
手紙やEメールなど、文字情報のコミュニケーションも大切ですが、基本はやはり聞く、話すといった会話によるコミュニケーションが中心。そのためには、相手が言っていることを聞き取るための「耳を鍛える」トレーニングを重視しましょう。
TOEICテストは英語の客観的なコミュニケーション能力を図るためのテストとして、多くの企業や大学などで英語力指標として採用されています。新入生の平均点は405点(2009年)。単位認定や就職活動の際に目安(履歴書に書きたいスコアは600点以上)となるほか、実際に会社に入ってからの選抜にも参考(企業や職種によっては800点以上必要なことも)とされています。ちなみにTOEICテストの満点は990点となっています。
自分の客観的な実力を測るのには適しているテストなので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。どのようなテストなのか、まずはそれを知ってからきちんと対策を取り、その上で高スコアを目指すようにすれば完ぺきです。
単語をただ覚えていくのは大変だし、正直あまり面白い学習ではないでしょう。そこで「チャンツ」を用いたトレーニング方法を紹介します。「チャンツ」は軽快なリズムとメロディーに合わせて単語が英文・和訳と交互に繰り返された音声教材で、ラップのようにテンポよく繰返しているうちに自然に単語を音で覚えることができます。これからは単語も「聞いて覚える」時代です。
一般会話練習だけでなく、今後具体的な内容を聞き取らなければならないシーンが増えてきます。そのために、一定量の英文の中から大事なポイントをつかみ取るための技術を身につけておきましょう。ニュース英語はパターンが決まっているので、コツを知っていれば大事なことが話される場所もちゃんとわかるはずです。
大学生活は忙しいものです。もちろん授業、そのための予習・復習、実習もあればサークル活動、アルバイトなど予定は盛りだくさん。でも、その中からうまくスケジュールをコントロールして、学びの時間をひねり出してください。時間管理は社会人にとって必須のスキルなので、学生時代からその訓練を積んでおきましょう。
試験のための英語ではなく本当の英語力を手に入れたかったら、ちょっとの時間でもいいので毎日トレーニングを行うことが大切です。ほんの5分、10分でもいいので、簡単に練習できる素材を準備しておいて、思いついたときにパッと練習をする習慣をつけるようにしてください。
...さあ、今日から大学生の英語学習をスタートさせましょう!