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よく出題される分野とあまり出題されない分野

 検定試験の「出題範囲」は平成15年度に改定されて現在のものになりましたが、それ以後の3年間の出題を調べて、出題範囲に列挙されている各分野や項目がそれぞれどの程度の頻度で出題されているかをまとめ、検討してみました。ただし、平成23年度から出題範囲の表の項目を「基礎項目」とそうでないものに分け、基礎項目の中から優先的に出題するように変更されたので、以下の話は、あくまでも傾向をとらえる程度のものとして理解してください。


 また、出題された問題を出題範囲の表の各項目に割り振る作業は意外に難しいもので、例えば内容は文法の項目でも、それに教え方の要素がからむ場合、どちらに分類するかなど、悩みます。そんな場合は、思い切ってどちらかの項目に割り振ってしまい、全体の方向をとらえることを優先しました。ですから、以下に出てくる数字は厳密なものではありません。あくまでも傾向として読んでください。

 大きく言えば、「5言語一般」の中の「日本語の構造」、「4言語と教育」の「言語教育法・実技(実習)」、それに、「3言語と心理」の中の多くの項目が、3年間毎年必ず出題されていました。


毎年出ているのは?

 3年間毎年出題のある項目は、「日本語の構造」では、「音声・音韻体系」「形態・語彙体系」「文法体系」「意味体系」「文字と表記」、「言語教育法・実技(実習)」で「実践的知識・能力」「教授法」「評価法」、「言語と心理」では「心理言語学・認知言語学」「習得過程」「ストラテジー」「異文化受容・適応」「日本語教育・学習の情意的側面」でした。そのほか「1社会・文化・地域」では「日本の社会と文化」「日本語教育史」「日本語教育事情」が、「2言語と社会」では「言語政策」「言語変種」「アイデンティティ」が3年間すべて出題されています。つまり、以上の分野については、必ずきちんと勉強する必要があります。そして勉強すればしただけ点数が上がるはずです。


 逆に、ほとんど出題されていないのは、「異文化間教育」の多くの項目や、「日本語の教育哲学」「二言語併用主義(バイリンガリズム)」「教育工学」などです。ただし3年間出なかったからといって今後も必ず出ないとは言い切れないので、一応テキストか入門書に目を通しておく必要はあるでしょう。


  今回の分類では、「日本語教員の資質・能力」や「教育実技(実習)」などの分野も欠けていましたが、このあたりは前述の分類方法の影響でカウントされなかっただけです。この二つについては、ほかに分類された問題に含まれているので、確実に勉強しておく必要があります。



 



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