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会話の時間なのに、黙って辞書ばかり引いていたり、母語で話していたりして、日本語での会話が進みません。教師としてどのように対応したらいいでしょうか。

日本語の授業では、教師が「こうしてほしい」と思っていても思うように学習者が動いてくれないことは多々あります。学習者がどのように反応するかをある程度予測することはできますが、教師が全てコントロールできるものではありません。そのようなときの対応の仕方は1つではなく、いくつかのパターンが考えられるでしょう。具体的に見ていきましょう。


1)何をすればいいかわからなくて黙っている場合
教師は学習者に「どうしましたか」「何がわかりませんか」など声掛けをして話さない(話せない)理由を探りましょう。何をすればいいかわからない学習者には、もう一度具体的に話す手順を示しましょう。

2)自分の意見がなくて黙っている場合
意見やアイデアがあるクラスメートに最初に話してもらったり、教師自身の意見を示したりすると、それが話すヒントになります。また、学習者に質問しながら意見を引き出す、話す前にタスクを行うなどすると話しやすくなります。

3)辞書ばかり引いている場合
ことばがわからなければ話を進めていくことはできないので、辞書を使って話してもいいと伝えるといいでしょう。ただ、辞書に頼ってばかりだと話し合いにならないので、話す前にキーワードを導入するなどしておきましょう。

4)日本語力がついていかず、話せない場合
まずは単語だけでも並べさせ、教師がフォローして言いたいことを引き出すといいでしょう。そこで必要な表現を導入しながら話してもらいます。全体で決められたテーマで話す場合はあらかじめキーワードや重要表現を導入しておくとよいでしょう。

5)母語で話してしまう場合
しばらく母語で話しているところに教師も参加し、母語で話していた内容を日本語で話すよう促します。教師はその日本語を聞いて軌道修正をするとよいでしょう。また、全員が同じ母語を持つ学習者のクラスであればまず一人が母語で話し、その内容をみんなで日本語にしていくのも一つの方法でしょう。



会話の時間、なぜ日本語で話さないのかという原因を探り、スムーズに会話できるような手助けをしましょう。





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