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Lesson4 医療面接での英会話 ~主訴・現病歴~

執筆 押味貴之
Lesson4 医療面接での英会話 ~主訴・現病歴~

患者さんが外来に訪れたとき、最初に「主訴」や「現病歴」を聴取するのも、外来で働くナースの皆さんの重要な役目の一つでしょう。そしてそれは、当然外国人の患者さんの場面にも当てはまります。「うちのドクターは英語が話せるから大丈夫!」と思っていても、基本的な情報である「主訴」と「現病歴」程度は、診察前に押さえておく必要があるでしょうし、ドクターが英語をうまく話せない場合には、診察室の中でも、あなたのその英語力が必要とされるでしょう。そこで今回からは、「医療面接での基本的な表現」を2回に分けて紹介していきます。1回目の今回は、「主訴」と「現病歴」に関する英会話がテーマです。

「今日はどうされましたか?」
まずは「主訴(Chief Complaint)」に関する表現から紹介します。これは患者さんが医療機関を訪れる直接の動機であり、最も重要な情報です。これを聞き出すための「今日はどうされましたか?」の英語表現には、How can I help you?、What seems to be the matter?、What brings you here today? などがあります。

また、患者さんによっては主訴が複数という場合があります。そのような場合には、Which problem are you most concerned about?(どれを一番心配されていますか?)と聞いておきましょう。

このように患者さんにとっての「苦痛」を聞き出す時には、その感情にしっかりとした「共感」を示すことも重要です。I'm sorry to hear that. That's too bad.(それはお気の毒に。)I understand.(よくわかります。)That sounds upsetting.(それは困るでしょうね。)など、相手の感情に合わせて声をかけていくことはとても大切です。

ただ、これらの英語がとっさに出てこなくても、相手の訴えに傾聴する姿勢があれば、十分に気持ちは伝わるでしょう。患者さんの目を見てその言葉に頷くだけでも効果は充分にあるのです。やはり心を込めて相手に接することがコミュニケーションの基本なのでしょうね。

Key Phrases
What brings you here today?(今日はどうされましたか?)

Which problem are you most concerned about?
(どれを一番心配されていますか?)

That sounds upsetting.(それは困るでしょうね。)


「それはどんな感じですか?」
次に、その主訴について詳しくたずねる「現病歴(Present Illness)」に関する表現です。それぞれの主訴によって質問事項はいろいろと変わりますが、一般的に Present Illness は以下の7つの質問項目から成り立っています。

1. Location(位置)
  Where is it?(それはどこですか?)
   
2. Quality(性質)
  What is it like?(それはどんな感じですか?)
   
3.Severity(程度)
  How bad is it?(どのくらいひどいのですか?)
   
4. Timing(時期)
  When did it start?(いつからですか?)
How long did it last?(どのくらい続いたのですか?)
How often did it come?(どのくらいの頻度でしたか?)
   
5. Setting in which it occurs(症状が起きた状況)
  How did it happen?(どんな風に起きたのですか?)
   
6. Provoking or palliating factors(悪化または緩和させる要因)
  Does anything make it worse or better?
(どうすればひどくなったり良くなったりしますか?)
   
7. Associated manifestations(随伴症状)
  Is there anything else?(ほかに症状はありますか?)


このように、質問はできるだけ open-ended question の形式でたずねましょう。Is that a throbbing pain?(ズキズキする痛みですか?)のように Yes. / No. で答えさせるのではなく、Please describe the pain.(どんな痛みか説明してください。)のような open-ended question でたずねた方が、より多くの情報を患者さんは話してくれますから。

また、さらに多くの情報を得るためには「話しやすい雰囲気作り」も大切です。患者さんの話を促す際には、 Go on.(続けてください。)や What happened next?(それからどうなったのですか?)と声をかけてあげましょう。

このようにして患者さんの病態を「客観的」に把握していくわけですが、それと同時に、患者さん自身がその症状をどう「主体的」に捉えているかも把握する必要があります。そのためにも What worries you most about it?(これに関して一番心配されていることは何ですか?)とはっきりたずねておくといいでしょう。

Key Phrases
What is it like?(それはどんな感じですか?)

How bad is it?(どのくらいひどいのですか?)

Does anything make it worse or better?
(どうすればひどくなったり良くなったりしますか?)

Please describe the pain.(どんな痛みか説明してください。)

What worries you most about it?
(これに関して一番心配されていることは何ですか?)



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