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Lesson10 身体診察の英語表現

執筆 押味貴之
Lesson10 身体診察の英語表現

身体診察(Physical Examination / Physical)は医療面接(Medical Interview)と共に、診断(Diagnosis)において非常に重要な情報を与えてくれます。アメリカでは、病歴聴取(History Taking)と身体診察(Physical Examination)――2つの頭文字を取って“H & P”と呼ばれます――で「90%の疾患の診断がつく」と教育されているくらいです。看護師の皆さんにとって日常業務でもあるこの Physical Examination ですが、その際の「指示」の英語表現となると意外と言えないのではないでしょうか。 そこで今回は、このPhysicalをする際の英語表現を集めてみました。患者さんが目の前にいると想像して、これらの英訳に挑戦してみてください。

「唾を飲んでください」
それでは早速問題です。以下の日本語を英訳してみてください。まずは解答を見ないで、自分なりの英語で表現してみてください。

Q1 診察をしますね。
 
Q2 服を脱いでこのガウンに着替えてください。
 
Q3 血圧を測りますので、腕を伸ばしてください。
 
Q4 唾を飲んでください。
 
Q5 大きく息を吸って、そのまま止めてください。


どうですか? 何とか自分なりに表現できたでしょうか? では、それぞれの英語表現を見ていきましょう。

A1 “Let’s take a look.”
“I'm going to examine you.”のように“examine”を使った方が多いのではないでしょうか? もちろんそれでも良いのですが、実際にはあまり使われません。この“Let's take a look.”は、非常に多く使われる表現ですので覚えておくと良いでしょう。そのほか、「~を診察します。」と言う際には“I’m going to check~” というように“check”という単語をよく使います。これも練習して自然に言えるようになると良いでしょう。

A2 “Please disrobe and put this gown.”
これも“Please take off your clothes.”ではなく、この“disrobe”を使った表現の方が好まれます。医療従事者というのは、どこの国でも少し格調高い話し方を期待されます。ですから“take off”という表現よりも少し丁寧な言い方の“disrobe”を使う方が良いでしょう。

A3 “I'm going to take your blood pressure. Would you straighten your arm, please?”
“Pull up your sleeve.”(袖をまくってください。)と言って、この表現を使えば患者さんは腕を伸ばしてくれます。また「脈を取るので手首を出してください。」は“I'm going to take your pulse. Let’s see your wrist.”と言えば良いでしょう。

A4 “Please swallow.”
「唾」という単語に翻弄された方が多かったのではないでしょうか? ですが、英語では単純に“swallow”で唾を飲むことを意味します。「甲状腺を診察する」“to check the thyroid”のときには、非常に重要となる表現ですので覚えておいてくださいね。

A5 “Take a deep breath in, and hold it, please.”
「息を吸う」「息を吐く」は“take a breath in”“take a breath out”のほかにも、“breathe in”“breathe out”や“inhale”“exhale”という表現があります。“breath”と“breathe”では発音が大きく異なるので注意してくださいね。


「仰向けになってください」
さらに、次の5つの英訳に挑戦してみてください。ちなみに、最後の文は「直腸診」をする際の表現です。

Q6 ベッドに上がって仰向けになってください。
 
Q7 お腹を触りますので、痛い所があれば教えてください。
 
Q8 眉間にしわを寄せてください。
 
Q9 眼で私の指を追ってください。
 
Q10 左向きに寝て、膝を胸の前まで曲げてください。


A6 “Hop onto the bed and lie on your back, please.”
「仰向けになる」は“lie on your back”というように、「背中を下にして横になる」と表現すれば良いのです。では「うつ伏せになる」はどう表現したら良いでしょう? そうです。「お腹を下にして横になる」と言えば良いのです。つまり“lie on your stomach”です。同様に「右/左向きに横になる」は“lie on your right/left side”となります。

A7 “I’m going to check your abdomen, so tell me if it hurts.”
 腹部の診察の際には、このほかにも“Bend your knees.”(膝を曲げてください。)、“Relax your stomach.”(お腹の力を抜いてください。)という表現を使います。

A8 “Could you frown?”
これも「唾を飲む」という表現と同じように、“frown”という便利な単語があります。この診察ではもちろん、顔面神経の機能を調べているわけですが、この機能を見るためには、ほかにも“Squeeze your eyes tight.”(強く眼をつむってください。) 、“Show your teeth.”(歯を見せてください。)、“Puff out your cheeks.”(頬を膨らませてください。)といった表現があります。

A9 “Follow my finger just with your eyes.”
これも、脳神経である動眼神経等の機能を見るための指示です。“just with your eyes”を言わないと、患者さんは顔全体で指を追いますから気をつけてください。
このほか、眼の診察では“Cover your right eye.”(左眼を覆ってください。)や“Try not to blink.”(まばたきしないでください。)といった表現があります。

A10 “Lie down on your left side and bend your knees up to your chest.”
「直腸診(Rectal Examination)」は、患者さんにとって非常に不快なものです。まずは、“We need to examine your prostate and rectum.”(前立腺と直腸の診察をする必要があります。)としっかり説明しましょう。また、“This will be slightly uncomfortable, but it shouldn’t hurt.”(これはちょっと不快かもしれませんが、痛くはありませんよ。)などと声をかけることも忘れないようにしましょう。



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