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Lesson32 血液に関する英語表現

執筆 押味貴之
Lesson32 血液に関する英語表現

皆さんが日常的に使っている赤血球保存液として、“MAP”というものがありますね。これは“Mannitol Adenine Phosphate”の頭文字で、「マンニトールとアデニン、そしてリン酸を配合した血液保存液」という意味です。このほかCBCに代表されるように、血液に関する英語は皆さんの医療現場で日常的に使われています。しかし、その英語の意味となると意外と知らない方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、「血液」に関する英語表現を紹介します。

覚えておきたい“hemo-”と“-emia”
皆さんもご存知のように、血液(blood)を意味する接頭辞はhemo-もしくはhemato-です。従って「血液学(もしくは血液内科学)」は、これに「学問」を意味する-ologyをつけてhematologyとなります。ただ、この血液学では、白血病(leukemia)やリンパ腫(lymphoma)といった腫瘍性疾患を対象にすることが多く、またその専門家である血液内科医は、化学療法(chemotherapy)に長けていることから、血液内科医のことをoncologist(腫瘍学者/もしくは腫瘍の専門家)と呼ぶことがあります。

また「貧血(anemia)」や「白血病(leukemia)」のような病名には-emiaという接尾辞がついていますが、これは「血液の」もしくは「~という血液の状態」を意味しています。従ってan-(「無い」という意味の接頭辞)やleuko-(「白い」を表す接頭辞)と結びついて、それぞれ「血液が無い(少ない)状態」、「血液が白い状態」を表現するのです。

血液疾患の検査としては、血液検査(blood test)が代表的です。red blood cells や platelets(こういうものは必ず複数形になります)を調べる「総血球数計算(complete blood cell counts)」は、英語でもそのままCBCとして使われますが、生化学検査は、biochemistry examination というよりも、serum chemistry もしくは単純にchemと呼ばれることが多いので、注意してください。このほか、血液疾患の検査としては「骨髄検査」があります。これは、bone marrow test や bone marrow biopsy and aspiration と呼ばれます。血液の病気なのに、なぜ骨髄の検査が必要になるか、患者さんの多くは疑問を持つことが多いので、そのときには、

「骨髄というのは血液の工場で、若い血液細胞が一杯詰まっています。ですから腕から採血する血液検査よりも多くの情報が骨髄検査でわかるのです。」
“Your bone marrow is a blood cell factory, and it is normally rich in young blood cells. Examining bone marrow gives more information about your blood conditions than collecting a blood sample through a vein in your arm.”


のように説明するとよいでしょう。


「成分献血」の英訳は?
さて、血液疾患に限らず、血液の補充が必要な場合は「輸血(blood transfusion)」が、そしてその血液を集めるためには「献血(blood donation)」が必要になります。 読者の皆さんの中にも、献血事業に従事しておられる方も多いと思いますが、問診や血液の比重検査などで献血基準を満たさない方には、どのように言ってお断りしたらよいでしょう? よく“You cannot donate blood.”のようにcannotを使う方がいますが、これだとかなり強い意味になってしまい、あまり適切とはいえません。「基準を満たす」という意味のeligibleを使って、“You are not eligible to donate blood, because your hemoglobin levels are too low.”(ヘモグロビンが少ないので、今回は献血して頂くことはできません。)という表現を使うようにしてください。

また「全血献血(whole blood donation)」に対して、血小板の採取を目的とした「成分献血」という言葉がありますが、これはどう英語にしたらよいのでしょう? 「成分」という日本語を意識しすぎると、変な英語になってしまうので注意が必要です。成分献血とは「血漿献血」もしくは「血小板献血」のことですから、plasmapheresisもしくは platelet apheresis と表現すれば良いのです。 血液型にも少し注意が必要です。ABO式血液型では特に問題がありませんが、Rh式では「プラス」や「マイナス」を、それぞれ“positive”や“negative”と言い換える必要があります。ちなみに、どんな血液型の人に輸血しても拒絶反応が少ない「O型でRhマイナスの血液型」のことを“O negative”といい、よく“O neg”(オー・ネグ)と省略して使われます。海外の医療ドラマなどでも頻繁に使われている表現ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。



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