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執筆・解説 辰巳友昭


つぶやき英語表現 Vol. 83
7/16 Up
be able to do ~
(~できる)
Tatsumi's Pick Up
「42歳の私が3回戦まで来られたことはうれしいが、満足することなく戦い続けたい」
― テニス クルム伊達公子選手

I certainly feel delighted that I who am 42 have been able to advance to the third round, but I'm not satisfied yet and I want to keep going.

解 説

背景
テニスのクルム伊達公子選手がウィンブルドン選手権の3回戦に進出しました。42歳での女子シングルス3回戦出場は、1985年にイギリスのバージニア・ウェード選手が39歳で出場して以来の最年長記録更新だそうです。一度引退して10年以上が経過した伊達選手が、再び現役でプレーしていること自体が快挙だと思います。ましてや3回戦で伊達さんが敗れた相手は優勝候補ナンバーワンのセリーナ・ウィリアムズ(米国)。それにもかかわらず、まだまだ満足していないという伊達さんの向上心に、僕も感じ入ってしまいました。


表現解説
「~できる」を示すbe able toは形容詞ableを使ったかたまり表現で、助動詞canと対になる表現として学習初期に教わることがほとんどです。willに対するbe going to、mustに対するhave toのように、多くの助動詞にはそれと対になるような、類似の意味を表す言い換え表現が存在します。

同じような意味を表すのならば、片方だけを覚えておけば良さそうなものですが、そうではなくて両方を覚えるのはなぜでしょうか。単純に答えは2つあります。

1つは文法的な話です。助動詞はその文法的特徴として、2つ以上を同時に使うことは通例できません。「私にはこの仕事ができる」ならばI can do this job.でもI am able to do this job.でもまあ良いのですが、「私にはこの仕事ができるだろう」と未来の話をする場合にはI will can do this job.(×)とは言えず、I will be able to do this job.(○)と言わねばなりません。今回の伊達選手の発言のように現時点までの達成を言う場合、今度は現在完了を使うことになります。I have can advance ~.(×)とは言えないので、上のようにI have been able to advance.(○)となるわけです。


もう1つはわりに見落としがちな点なのですが、対になるといっても、言い換え表現の間には微妙ですが重要なニュアンスの違いが存在します。例えばwillがbe going toになると「意志」の気持ちは減り、「予定」のニュアンスが表に出ます。あるいはmustがhave toに変わればやや切迫感は減り、より話者の冷静な判断という感じが出ます。そして漠然と「可能性」を表すcanがより具体的に「能力」を示すbe able toに変わると、より具体的な行動のイメージが強くなります。ゆえに、「実際に~をやり遂げる/た」と言いたいときには、助動詞canやcouldを使うよりもbe able toを使う方が正しいということになります。


このことに最も強く影響を受けるのは、過去において「~できた」を言う場合でしょう。I was able to play tennis.は「(実際に条件等が整っていて)テニスをした」になりますが、I could play tennis.は「テニスをすることは可能だった」にしかならず、実際にはテニスをしていないような印象を与えてしまいます。


今回の伊達選手の発言の場合、現在完了であり、かつ実際の達成について述べているため、文法と意味の両方の側面からbe able toがベストとなるのです。

以下に起き寝るより、be able to doの使用例を2つ挙げます。


今回の起き寝る関連表現
If I go back to sleep now, I won't be able to wake up on time...
(ここで二度寝したら、きっとアウトだな……)
起きてから寝るまで英語表現700』P.24 No. 4

If I can take a 10-minute nap during lunchtime, then I'll be able to work much better in the afternoon.
(昼に10分でも寝ておくと、午後の仕事がはかどるのよね)
起きてから寝るまで英語表現700 オフィス偏』P.170 No. 28

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