「データサイエンティストとデータアナリスト、データエンジニアは何が違うのか?」と、検索している方も多いと思います。
【結論:違い!】
▶「データアナリスト」は現状を分析して伝える
▶「データエンジニア」は分析の基盤をつくる
▶「データサイエンティスト」は将来を予測する
3つの職種の違いは担う工程と求められる専門性です。違いを知れば、適した職種やキャリアを選びやすくなります。
この記事では、3つの職種の仕事内容・スキル・年収の違いと、適性・難易度・キャリアパスを解説します。
- 3つの職種の仕事内容とスキルの違い
- 自分に向いている職種と難易度
- 職種ごとのキャリアパス
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※1:出典元:Geekly公式サイト/2026年2月時点
※2:出典元:ユニゾンキャリア公式サイト/2025年1月~2025年8月入社者の3ヶ月以上継続率
※3:出典元:レバテックキャリア公式サイト/2024年12月5日~13日の調査
データサイエンティスト・アナリスト・データエンジニアの仕事内容の違い

- データサイエンティストは機械学習で予測
- データアナリストは集計と可視化で説明
- データエンジニアは収集と加工で整備
3つの職種の仕事は、データを整える工程と分析する工程に分類されます。
整えるのはデータエンジニア。分析するのはデータサイエンティストとデータアナリストです。
「デジタルスキル標準 ver.2.0」とレバテックキャリアの解説をもとに、違いを表にしました。
| 項目 | データサイエンティスト | データアナリスト | データエンジニア |
|---|---|---|---|
| 役割 | データ解析やAIで業務変革や新規ビジネスを実現する | 分析結果をビジネスの意思決定に使える形にする | 組織全体の継続的なデータ利活用を支える |
| 主な仕事 | 機械学習で将来を予測し、結果を評価する | データを集計・可視化し、専門家でない人にも説明する | データを収集・統合・加工して整備し、データパイプラインを設計・実装する |
| 扱うデータ | 構造化データに加え、音声・画像などの非構造化データ | データベースに保存できる構造化データ | 異なる収集元から集めた分析前のデータ |
| 主な手法・道具 | ・機械学習 ・Python ・TensorFlow ・Keras | ・統計学 ・Excel ・SAS ・BIツール | ・ETL/ELT ・データパイプライン ・DWH ・データレイク |
| 国のスキル標準での位置づけ | 「データサイエンティスト」類型 | ロールの定義なし | 「データマネジメント」類型 |
3つの職種はいずれも、データを事業の判断や業務の変革につなげる仕事です。
デジタルスキル標準でも、他職種との連携が重視されています。中でもデータサイエンティストは、活用の中核を担う存在です。
データサイエンティストとデータアナリストの違い

- 仕事は予測か現状把握か
- 必要なスキルとツールが違う
- 年収はデータサイエンティストが高め
データアナリストは、データを分析・可視化し、意思決定に使える形にする職種です。
データサイエンティストとは、使う技術と担当する範囲が異なります。ここでは、仕事内容・スキル・年収の3つの観点で違いを解説します。
仕事内容の違いは予測か現状把握か
データから将来を予測するのがデータサイエンティスト。一方、データアナリストは現状を把握するのが仕事です。
レバテックキャリアの解説では、データサイエンティストは機械学習で将来を予測します。データアナリストは、主に構造化データを統計学で分析・可視化するのが特徴です。
たとえば売上が落ちたとき、来月の受注数を予測するモデルを作るのがデータサイエンティストです。データアナリストは、先月の落ち込みを地域別に可視化します。
同じ売上データでも、未来の予測か過去の説明かで担当が分かれます。
PythonやBIツールなど必要なスキルの違い
データサイエンティストはプログラミング、データアナリストはツール操作と提案力が中心です。
モデルをコードで組むか、分析結果を提案に使うかで求められる技術が分かれます。
データサイエンティストには、PythonやTensorFlow・Kerasのスキルが必要です。レバテックキャリアの解説では、データアナリストにはExcel・SAS・BIツールが必要とされます。
企業の担当者と話す場面では、提案力やヒアリングスキルも重要です。
職種によって、先に学ぶスキルは変わります。
年収の違いは担当範囲で決まる
年収はデータサイエンティストのほうが高い傾向にあります。
予測モデルを組むには、統計学に加えてプログラミングや機械学習の知見が必要です。
レバテックキャリアは、2024年11月17日時点の求人を職種ごとに30件集計しました。推定平均年収はデータサイエンティストが約877万円、データアナリストが約718万円です。※4同社の求人に限った値で、職種全体の平均ではありません。
担当する範囲が広いほど、求められる技術と年収の水準は上がります。
※4:出典元:レバテックキャリア「データアナリストとデータサイエンティストの違いは?」
※データサイエンティストの年収は「データサイエンティストの平均年収は?」で解説しています。
データサイエンティストとデータエンジニアの違い

- 分析と基盤づくりで工程が違う
- 技術は解析手法とデータ基盤
- 統計とデータ品質で専門性が分かれる
データエンジニアは、分析基盤を整えてデータパイプラインを組む職種です。
データサイエンティストが使うデータを用意するのが、データエンジニアになります。
2つの職種について、担当工程・扱う技術・必要なスキルの順に違いを見ていきましょう。
担当工程の違いは分析か基盤構築か
データサイエンティストは分析、データエンジニアはその前段の基盤づくりを担います。
データは部署やシステムごとに形式が違うため、分析の前に集めてそろえる必要があります。
デジタルスキル標準によると、データ整備やパイプラインの設計・実装が主な責務です。データサイエンティストのうち解析を担うロールは、処理・解析から知見を導きます。
基盤を整える工程と知見を出す工程は、別の職種が分担しています。
ETLやDWHなど扱う技術の違い
データエンジニアはパイプライン、データサイエンティストは解析手法を扱います。
基盤を作る仕事と、基盤の上で分析する仕事では使う道具も別物です。
デジタルスキル標準では、ETL/ELTやパイプラインが「データ整備・活用」に分類されます。データを蓄えるDWHやデータレイクも、同じ項目です。一方、「AI・データサイエンス」には回帰・分類や時系列分析、機械学習、深層学習が含まれます。
ETLやDWHはデータエンジニア、機械学習はデータサイエンティストの専門領域です。
統計解析やデータ品質管理など必要なスキルの違い
データサイエンティストは統計解析、データエンジニアはデータ品質管理に高い専門性を要します。
| スキル | データサイエンティスト※5 | データエンジニア※5 |
|---|---|---|
| 数理統計・多変量解析・データ可視化 | 高い実践力と専門性 | 説明できる程度の理解 |
| データの品質・安全性向上 | 説明できる程度の理解 | 高い実践力と専門性 |
デジタルスキル標準は求める水準を4段階で示しています。表の「高い実践力と専門性」は最上位、「説明できる程度の理解」は3番目です。データサイエンティストの数値は、解析を担うロールを基準としています。
予測の精度は統計の理解に左右され、分析の土台はデータ品質で決まります。深めたい専門性に合わせて職種を選ぶとよいでしょう。
※5:出典元:IPA・経済産業省「デジタルスキル標準 ver.2.0」
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データサイエンティスト・アナリスト・エンジニアの適性を比較

- 可視化して説明したいならデータアナリスト
- 基盤を構築したいならデータエンジニア
- 未来を予測したいならデータサイエンティスト
どの職種に向いているかは、データを使って何を実現したいかで分かれます。
次の表で、当てはまる項目が多い職種をチェックしてみてください。
| 職種 | チェック項目 |
|---|---|
| データアナリスト | ・数字をグラフにして人に説明するのが好き ・分析結果から改善策を提案したい ・ExcelやBIツールでの集計が苦にならない |
| データエンジニア | ・データベースやSQLに興味がある ・表に出ない仕組みづくりにやりがいを感じる ・手作業の処理を自動化したくなる |
| データサイエンティスト | ・統計や数学の勉強が楽しい ・プログラミングで予測モデルを作ってみたい ・正解のない課題に自分で答えを出したい |
集計や可視化で課題を説明したい人はデータアナリスト
データアナリストは、分析結果を判断材料として届けたい人に向いています。
分析だけでなく、専門家でない人にも伝わる形で説明することも業務の一部です。
レバテックキャリアの解説では、データアナリストはコンサルタントに近い役割とされています。たとえば、地域別の売上をグラフで示し、手を打つ地域を提案するのが代表例です。
集計や可視化で人の判断を動かしたい人は、データアナリストが適しているでしょう。
データベースやパイプライン構築が好きな人はデータエンジニア
データエンジニアに向いているのは、データベースやパイプラインを自分の手で組み上げたい人です。
仕事の中心は、基盤を地道に整えて安定して動かし続けること。ただし、成果は目立ちにくい職種です。
レバテックキャリアは、データエンジニアを「分析のための土台作りに技術を用いる職種」と説明しています。部署ごとに異なるデータの定義をそろえる仕組みづくりも担当範囲です。
目立たなくても、仕組みが毎日正しく動くことに満足できる人に向いています。
予測モデルや機械学習で課題を解きたい人はデータサイエンティスト
データサイエンティストは、事業課題に自ら技術で答えを出したい人におすすめです。
手法の選択から評価まで一貫して担います。売上予測なら、手法の選定から精度の改善までが担当範囲です。
レバテックキャリアの解説では、アルゴリズムの選択やパラメーターのチューニングも仕事に挙げています。
正解が決まっていない課題に、数字で答えを出したい人に向く職種です。
データサイエンティスト・アナリスト・エンジニアの難易度は?

- 入りやすいのはデータアナリスト
- データエンジニアは実務経験が問われる
- データサイエンティストは専門性が高い
3つの職種のうち、最も入りやすいのはデータアナリストです。
データエンジニアに問われるのは、データベースやETLの実務経験です。データサイエンティストには、統計学と機械学習の高い専門性が求められます。
ここでは、各職種の難易度を資格の目安とともに解説します。
データアナリストはExcelやBIツールから始めやすい
データアナリストは、ExcelやBIツールの操作と基本的な統計学から仕事を始めやすい職種です。
扱うのは主に表の形に整った構造化データです。集計と可視化が仕事の中心になります。
資格の目安は、大学基礎課程レベルの知識を問う統計検定2級です。
身近なツールと統計の基礎から始められるため、データアナリストは参入しやすい職種です。
データエンジニアはデータベースやETLの経験が問われる
データエンジニアは、基盤構築を前提にしないデータアナリストより入りにくい職種です。
データを集めて整える仕組みを組むには、データベースの設計やETLの知識が欠かせません。
レバテックキャリアの解説では、データベースエンジニアと重なる部分がある職種とされています。デジタルスキル標準がデータエンジニアに求めるのも、データエンジニアリングの高い実践力と専門性です。
資格の目安は、データベースに関する高度な知識を問うデータベーススペシャリスト試験です。
実務経験の有無が、転職の難易度を左右します。
データサイエンティストは統計学と機械学習の両方が問われる
データサイエンティストは、統計とAIの深い知見が前提となる職種です。
統計学の知識に加え、機械学習の実装や評価スキルが求められます。
レバテックキャリアの解説では、データアナリストより高度な分析を担う職種です。デジタルスキル標準が解析を担うロールに求めるのは、数理統計と機械学習の両方で最上位の水準です。
AIの実装・運用スキルも最上位に置かれています。資格の目安は、実社会への応用力を問う統計検定準1級です。
統計学と機械学習、双方の高い専門性が問われます。
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データサイエンティスト・アナリスト・エンジニアのキャリアパス

- データアナリストは職場で道が変わる
- データエンジニアは設計職が候補
- データサイエンティストは戦略か解析へ
デジタルスキル標準では、データサイエンティストとデータエンジニアの役割がロールで定義されています。
データアナリストに当たるロールの定義はありません。そのため、進む先は職場の業務次第です。職種ごとに進む先の候補を見ていきましょう。
データアナリストのキャリアは任される分析で変わる
データアナリストのキャリアを左右するのは、職場で任される分析の中身です。
コンサル寄りの職場では提案力が身につきます。エンジニア寄りの職場で養われるのは、プログラミングや設計力です。
レバテックキャリアの解説では、進む先として主に3つが挙げられています。データサイエンティストへの転職、データ分析職を束ねるマネージャー職、独立や起業です。
職場で身につけた力が、3つのうちどの道を選べるかを左右します。
※データサイエンティストになる道は「未経験からデータサイエンティストになるには?」で解説しています。
データエンジニアはデータアーキテクトなど設計の役割へ
データエンジニアの進む先の候補になるのが、組織全体のデータ構造を設計するデータアーキテクトです。
データを整備した経験が、全体の流れを設計する基盤になります。
デジタルスキル標準でも、データエンジニアと同じ専門領域として定義されています。役割は、事業戦略に沿ってデータ構造や流れを設計し、継続して見直すことです。
ただし、決まった昇進ルートではなく、進む先の候補の1つと考えましょう。
データサイエンティストは戦略立案か解析の専門職へ
データサイエンティストの主なキャリアパスは、戦略立案を担う道と解析を極める技術職の2つです。
デジタルスキル標準は、データサイエンティストの役割を2つのロールに分けています。
1つは、AI活用戦略を立ててプロジェクトを導く「データビジネスストラテジスト」。もう1つは、データ解析とモデル評価を担う「データサイエンスプロフェッショナル」です。
得意な領域から専門性を高めていくのが基本です。
事業推進を担いたいか、解析技術を深めたいかで目指す道が決まります。
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【FAQ】データサイエンティストの違いに関するよくある質問
- データサイエンティストはどんな仕事?
-
データサイエンティストは、データ解析やAIで事業変革を実現する職種です。デジタルスキル標準では、AIの設計から実装・運用までを担う役割と定義されています。
job tagによると、担当者への聞き取りで目標を決めるのが第一歩です。データの加工からモデル構築、効果検証と実運用までを一貫して担います。
- データアナリストとどちらが需要が高い?
-
レバテックキャリアの求人を見る限り、データサイエンティストのほうが需要は高めです。実際の求人数を見ても、データサイエンティストが上回っています。
job tagも、データサイエンティストの人材不足を指摘しています。
ただし、求められるスキルには共通点が多いです。アナリストの実務経験を経て、サイエンティストへ移行する道もあります。
※将来性は「データサイエンティストはやめとけ・オワコンは本当?」で解説しています。
- AIエンジニアやBIエンジニアとは何が違う?
-
BIエンジニアは可視化、AIエンジニアは実装、データサイエンティストは分析と予測が中心です。
レバテックキャリアの解説によると、BIエンジニアはBIツールの設計・開発や可視化を担います。job tagによると、AI処理を機械学習で実装する役割です。
データサイエンティストは、データの分析から予測までを担う点で両者と異なります。
※AIエンジニアとの違いは「データサイエンティストとAIエンジニアの違い」で解説しています。
まとめ:データサイエンティストとの違いを知り適性で職種を選ぶ
- 早見表で職種ごとの違いをつかむ
- 適性と難易度で職種を選ぶ
- 担当範囲で求人を選ぶ
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