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ことばの仕組み(文法)

分類:その他(接尾語)

「くさい」「ぽい」「らしい」はどう違う?
 「~くさい」「~ぽい」「~らしい」の違いに関するご質問ということですので、三つの接辞に共通する用法に限ってご説明することに致します。

 「~くさい」「~ぽい」「~らしい」は、いずれも名詞につき、名詞を形容詞にかえる働きをもちます。しかし、どのような名詞につくか、形容詞となった語がどのような語感をもつか、という点において三つの語はそれぞれ少なからず異なっています。

「~らしい」がつくことによって派生した形容詞は、先行する名詞がもつ典型的な(社会的に望まれる)性質を表すといわれます。また「~くさい」がついた形容詞は、マイナスのイメージを持ちます。したがって、「子どもらしい」といった場合には、子どものもつ典型的な(社会的に望まれる)性質(例えば、無邪気であるとか、あどけないであるとかいった性質)を表します。一方の「~くさい」は、名詞「子ども」にはつきにくく、むしろ俗語である「ガキ」についた「ガキくさい」のほうを耳にするように思います。あるものに対して社会的に望まれるような典型的な性質を表す「~らしい」は、「ガキ」のようなマイナスのイメージを持つ語には用いられにくいようです。

 「~ぽい」の場合は、「子どもっぽい」のように用いられた場合には、本来「子ども」でないものが「子ども」の持つ性質を備えているという意味を表し、マイナスの評価を伴っているように感じられます。しかし、一方で「男っぽい」などは男性に対してプラス評価を伴って用いられていると考えられます。したがって「~ぽい」は、本来的にはプラス・マイナスのイメージというものとは関わりなく、「名詞およびその名詞のもつ性質が目につく」という意味を表すものと考えるのが妥当ではないでしょうか。このように考えると、「埃っぽい」「筋っぽい」などの表現をも統一的に捉えることが可能となります。



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