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ことばの仕組み(文法)

分類:複合助辞

「~につれて」と「~にしたがって」はどう違う?
 「~につれて」と「~にしたがって」をそれぞれ漢字で書くと、「~に連れて」「~に従って」となります。つまり、いずれの表現ももともとは空間的な意味あいで用いられていたことがわかります。「~につれて」のほうは、「AがBを連れて」からわかるように、二つの事物が同時に移動することを表したものですし、「~にしたがって」のほうは、「AがBにしたがって」からわかるように、ある事物が別の事物の後をついて移動することを表したものです。これが時系列においてメタファーとして用いられたのが、「年を重ねるにつれて」「年を重ねるにしたがって」や、「月日が経つにつれて」「月日が経つにしたがって」という表現です。

「~につれて」と「~にしたがって」は、時間的な意味あいで用いられる場合には、その意味するところにかわりはありません。とはいえ、「~につれて」の方がやや文語的であろうと思われます。しかし、「~にしたがって」がもともとの空間的な意味あいでの用法をとどめているのに対して、「~につれて」にはこの用法が見られません(「太郎にしたがって」「×太郎につれて」、「太郎の計画にしたがって」「×太郎の計画につれて」)。この点において2つの表現は異なっています。



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