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ことばの仕組み(文法)

分類:接続詞(さて)

「さて」と「ところで」はどう違う?
 「さて」も「ところで」も、ともに話題を転換する接続詞であるとされるもので、「さてもう準備はできたかな」「ところでもう準備はできたかな」のように用いられます。しかし、「さて」と「ところで」には、先行文脈(先行する文や状況)とのかかわり方において違いが見られます。

 「さて」は先行文脈の内容を受けて、それをまとめる形でさらに何かを述べる文です。「長男と次男は二歳違いです。次男と三男は三歳違いです。さて長男と三男はいくつ違いでしょう」における「さて」は、これをよく表しているでしょう。一方の「ところで」の場合は、先行文脈と関連がない内容を後に続け、話題を転換する働きをします。「これで会議を終了します。ところで皆さん、この後お時間はおありでしょうか」における「ところで」は、「会議が終了する」という内容と「会議の参加者にこの後時間があるかどうか」という問いのように、内容的に関連がない二つの文をつなげる働きをしています。

 このような観点から冒頭に挙げた二つの文「さてもう準備はできたかな」と「ところでもう準備はできたかな」を比べてみましょう。「さて」を用いた先の文は、話し手が聞き手が準備をするのを待っており、場合によっては聞き手が準備をする様子を見ている状況で、その状況から「そろそろ準備ができたようだ」という判断の上で発話しているという文脈が想定されるでしょう。一方「ところで」を用いた文の方は、話し手が聞き手の準備が整うのを待ちながら、聞き手となんらかの話題で話をしているという文脈で発話されることが想定されるでしょう。先の場合には「聞き手が準備をしている」という先行文脈との関わりにおいて「もう準備はできたかな」という文が発話されていますが、後の場合には直前に展開された別の話題からの転換のために「ところで」が用いられています。



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