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ことばの仕組み(文法)

分類:その他(アスペクト)

「お世話になります」と「お世話になっております」はどう違う?
 「お世話になります」と「お世話になっております」は、単純に表面的な形で考えた場合、「~する」と「~している」の対立という点から違いを捉えることができます。すなわち、これから何らかの世話になる場合は「(今後)お世話になります」で、すでに世話になっている場合は「(現在)お世話になっております」という違いです。

 しかし、実際の用法を見るとこれから世話になる場合以外にも「お世話になります」が用いられる場合が少なくありません。これは「~する」が必ずしも未来の行為や出来事を指し示すとは限らないからです。すなわち、習慣や反復的な行為や出来事に対しても「~する」が用いられます。例えば「明日部長が出張する」と言った場合は未来の出来事を挿していますが、「いつも部長が出張する」と言った場合は未来の出来事ではなく、反復的な出来事を表しています。

 これと同じように、「お世話になります」の場合も「今後お世話になります」という意味の他に「いつもお世話になります」という解釈が存在します。この場合は「お世話になっております」とほぼ同義と考えていいでしょう。ただし、人によっては「いつも」のように反復的であることを明示する表現を添えないと、そのような解釈になりにくく若干の違和感を伴う場合があるかもしれません。

 また、こちらの返事としては場面によってさまざまなものが考えられますが、一例として「こちらこそお世話になっております」などが挙げられます。



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