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ことばの仕組み(文法)

分類:イ形容詞(よい)

形容詞の「よい」と「いい」はどう違う?
 形容詞の「よい」と「いい」はどう違う?

「よい」は形容詞(イ形容詞)として規則的に活用しますが、「いい」は基本的に連体形・終止形でしか用いられません。方言によっては「いくない」、「いかった」などのような形でも用いるものもみられますが、共通語ではそのような形では用いられません。つまり「いい」は連体修飾と言い切り専用の形容詞と言えます。ただし、日本語を教えることを考慮した場合は、「いい」を単独の形容詞と見るよりも次のように「よい」の連体形および終止形の異形態と考えたほうがわかりやすいかもしれません。

未然連用終止連体仮定命令
よかろよかっ
よく
よい
いい
よい
いい
よけれ


 では「いい」が連体形・終止形として用いられる場合は「よい」と全く同じと考えてよいでしょうか。まず、「いい」「よい」が単独で用いられる場合、実質的な意味の上では差はありませんが、使用の傾向として「よい」は主に書き言葉に用いられ、話し言葉では「いい」が用いられると言えます。書き言葉でも「よい」は「いい」に比べ、より格式ばった印象を与えます。

 また、「いい加減」、「いい歳して……」、「あの人だけにいい顔をする」など「いい」に名詞が付いて固定的(慣用的)な表現となっているものについては原則として「よい」を用いません(なお、これらは漢字では「良い」ではなく「好い」があてられる傾向があります)。逆に「心地よい/心地いい」「気持ちよい/気持ちいい」など、「いい/よい」が後接するものは両方とも用いることが可能な傾向が見られます。



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