HOME > 日本語・日本語教師 > 日本語Q&A > ことばの仕組み(文法) > 「独りで」「二人で」「みんなで」は「で」なのに、なぜ「いっしょに」は「に」になる?

ことばの仕組み(文法)

分類:助詞(に)

「独りで」「二人で」「みんなで」は「で」なのに、なぜ「いっしょに」は「に」になる?
 「一人で/二人で/みんなで 歌う」の「一人で/二人で/みんなで」、「一緒に歌う」の「一緒に」は、同じような場面で用いることができ、似通った意味を表しているように感じられますが、以下の点で異なっています。

 「一人で/二人で/みんなで」は、名詞および範囲を限定する格助詞「で」からなる表現で、「一人で/二人で/みんなで 歌う」の「一人で/二人で/みんなで」は、「歌う」という動作をおこなう主体の範囲を示す表現です。したがって、「で」の前の名詞は「一人/二人」など人/ものの数を表す名詞、「みんな」「社員」「参加者」など人/ものの集合を表す名詞に限られます。

 一方、「一緒に」は「歌う」という動作がどのように行われるかを示す表現であり、「ゆっくり」「高らかに」などとひとまとめに扱うことができるものです。

 上に挙げた「歌う」の例ではこの違いはそれほどはっきりとはしませんが、以下のように、「リンゴとミカンを食べた」のような例では、この違いが明確になります。

  リンゴとミカンを二人で食べた。
  リンゴとミカンを一緒に食べた。

 先の文では、「二人で」は主体の範囲を限定していますが、後の文の「一緒に」は「食べる」という動作がどのように行われるかを示すのみですから、この文は「太郎と次郎が(リンゴとミカンを)分け合って食べた」という意味にも「(太郎が)リンゴとミカンをいっぺんに食べた」という意味にも解釈可能です。



ことばの仕組み(文法) トップへ



日本語Q&A トップへ






JSST

日本語会話力テスト

メルマガ登録

アルク日本語教育公式Facebookページ